お父さん、すいませんしてるかねえ

2007-03-30 「映画」陰陽師に特殊能力がないなんて…

映画蟲師 11:58

中学生のころに見た「AKIRA」はまさに衝撃でした。

「て、つ、ヴォ…」は当時ぼくらの間で口癖のように連呼されていました。


あらすじを簡単に

舞台はいまだ全戸に電気が行き渡らない時代の日本

自然界に確かに存在するが、限られた者にしか見ることができない「蟲」が超常現象を引き起きしていた。

蟲の謎を解明し、現象のゆがみをただす者を「蟲師」と呼んだ。

蟲を引き寄せる特異体質の蟲師・ギンコは宛のない旅を続けるうちに蟲に犯されてしまう。

生と死をさまよう彼は、失われた幼少時の記憶と巡り合うことになる。



この作品、ストーリーがまったく追えません。

何せメッセージ性がほとんどない。

行く末に光がない。

それでも人は生き続ける。

まるで普通の人間物語


「蟲がいる」という世界観自体は、魑魅魍魎が跋扈する「陰陽師」的特殊感がありますが、陰陽師と一線を画しているのは

「蟲師はスーパーマンじゃない」

という点です。

呪を唱えればたちどころに解決、とはいかず、ある意味で「医者」的な役割を持つ蟲師。

知識はあれど、体や心は一般人と同じ、というやつです。

蟲が見えてしまうからこその苦しみは、ぼくらの葛藤と何ら変わることはありません。


見終わるまで、大友克洋のメッセージを懸命に探したし、見終わってからも何度か反芻しましたが、答えは出ません。

でも、それでいいのかもしれません、生きることに意味や答えはないのでしょうから。


それでも。


う〜ん、それでもどこかで希望がほしかったような気がしています。


金額で評価すると(標準を1500円)


¥1200


ですか。


芥川的要素バリバリ。

映画が好きな方にはたまらないでしょうが、ぼくのようにストーリーを追う人間には、別の意味でたまらない。