まだ喉元を過ぎてませんよ

年金時効撤廃特別法と社保庁改革関連法、改正国家公務員法が成立しました。
今回もまた野党が退席、いわゆる強行採決で決着。
今国会での強行採決は20回を超えるとは社民の福島党首の言葉ですが、首相の説得力のなさにあきれるばかりです。


で、なんで強行採決が可能かと言えば、自民、公明の与党が国会で過半数を超える議席を占めるからで、前にも言いましたがその原因は「小泉郵政選挙」にあります。
国民は郵政改革に乗り出す自民党の姿勢に共感したのかも知れませんが、結局別の議案にアホほど数的優位を使われています。
ちょっとは考えて投票しましょうね、4年間そいつに託す、ということなんですから。


それにしてもお粗末な国会運営に辟易していたのですが、きょうの朝刊を見て驚きました。
うちは地方紙を取っているので共同通信の記事なのですが、「潮目の変化」を指摘する記事が載っていました。


著作権にどの程度配慮しなければならないか分からないので、論調を簡単にまとめますが、
いわく


自民党幹部は参院選期日先送りで、「逆風」ピークを避けることができた、と考えているらしい。
党の独自調査で、29の改選一人区で「勝利は一けた」との見方から、「勝ち越し」に好転したと出たらしい。
民主も「街頭演説の反応がにぶっている」ことを認めている。


ということ。
回復基調の理由の一つは


国家公務員法改正案策定に向けた


「首相のリーダーシップ」発揮


だというから、あきれを通り越して笑いそうになりました。



確か、改正案は「官僚に再就職をあっせんする組織を作る」ってことでしたよね?
「官僚の再就職禁止」が法律の内容なら分かりますが、なんで天下りの保証を付けてやるような法律が「改正」と呼ばれなきゃいかんのか、頭が悪いぼくにも分かるように説明してください。


指導力、リーダーシップと言いますが、数に物を言わせた強行採決のことをいうのでしょうか?
これだけ衆院で優勢なら、ぼくにだって安倍くらいのことはできますよ。


年金問題でどれだけ税金を投入しなければならないのかも分からない、また、民主の長妻昭議員が言っている「年金の使い込み」があるのかないのかも分からない。
それなのに、またぞろ自民に勝たせてやろうと思う日本国民がいるなんて、ぼくの常識では信じることが出来ません。
次の参院選で与党が勝つってことは、


何でもあり


を認めることになるんですよ。



どうか国民が、これ以上こんないい加減な与党、こんな痛くてかわいそうな首相の続投を望みませんように…
喉元の熱い物は、全然通り過ぎていませんよ