ベルデセルバ戦記でブログ

プレイステーションソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」 にこだわるブログです。(略称【ベル戦ブログ】)

百合アニメ:シムーン

Simoun (シムーン) 1 [DVD]

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 ネットで拾って観た、百合アニメを自称している異世界ガールズラヴアニメ。漫画の連載誌もコミック百合姫というから徹底している。つーかこんなものスポンサーしてていいのかバンダイ
 あらすじは、全ての人間が女として生まれ、成人の時に泉で性別を選択するという異世界(太陽が連星)「大空陸」にある国シムラークラム宮国。この国にははるか昔から受け継がれた古代科学の遺産を利用した無公害の動力機関ヘリカルモートリスがあり、この技術を狙って大気汚染に苦しむ隣国から絶えず侵攻を受けている。宮国にはヘリカルモートリスを使った二人乗りの飛行機械シムーンがあり、シヴィラ(巫女)と呼ばれる成人前の少女たちでなければ操れなかった。その特殊能力により彼女達は成人する時期を自分で選ぶ自由があった。シムーンの航跡で特定の形を描くと空間に様々な、そして強力な物理作用を引き起こすことが出来る。増え続ける敵国の物量に、宮国軍は神聖なるシムーンを戦争の道具として使わざるを得ない所まで追い込まれていた・・・。

 というもので、設定だけ見るとムチャクチャなんですが、意外にもこのアニメちゃんとその設定を生かして進んでゆきます。全編に渡って敵国の侵攻にさらされる危機的状況が続くんですが、そこは百合アニメですから巫女さんたちの間では戦争そっちのけで熾烈なカップリング争いが(笑)!戦術的にも?なところがいっぱいありますが百合アニメだから細かいことは気にしない気にしない(笑)。

 とまあ、ほんとならこんなアニメ、空飛んでるという理由だけでベル戦と似てますねー前近代的科学技術対古代技術とかーとか言って終わらすんですが、最終回を見たら胸の琴線をざっくり撃たれてしまって(←日本語的におかしいがそれだけ動揺しているという証拠)ここにこうして詳しく紹介しています。
 ホントこのアニメ最後まで百合々々してるんですが、実はそれだけではないのです。シムーンは神の乗機とされ、操縦者ですら信仰の対象となっています。この「信仰」というデリケートな問題に正面から切り込んでいる回が何度もあるのです。(これについて詳しいのはこちらのサイト)一方最終回は信仰とは別に、今の一瞬を永遠に刻み込みたいというモチーフを情感たっぷりに描き切ることに成功していて、後半5分は切なくて胸が痛くなりました。これが分かるってことは俺も歳取ったんだなぁ・・・。この演出のお陰でこのアニメの印象がガラリ急転直下!いや、落ちちゃまずいか。とにかく美しく心に残るアニメとなりました。まさに終わり良ければ全て良し!

 こちらは公式ホームページ。まあ、これ見なくてもアニメちゃんと見てれば大体分かるけどね。