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サイコセラピー(精神療法・心理療法) & 精神分析(的サイコセラピー) & 対象関係理論

精神分析家、精神療法家とその理論
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2009-04-07 Tue

臨床心理士は理念であって未だ職業でない

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 臨床心理士労働組合結成がネットでも話題になっていますね。

 臨床心理士は未だ理念であって、職業として確立していないのだと思います。

 そもそも資格の策定に当たって生計が経つような職業モデルとして考えられていません。それは大学の教員という他に主たる収入源が安定している人々が、現実的な収入などに関して甘い見込みの元に量産した資格なので残念ながらこれが現状です。

 それによって臨床心理士養成は職業として安定したわけですが・・・。

 臨床心理士が組合活動なんてどうよ、という意見もまあ大学の先生の理念追求と同じだと思います。「臨床心理士は組合活動なんかふさわしくない特殊なもの」みたいに聞こえてしまします。

 ぼくは心理の仕事が普通の職業になったらいいと思っています。

 個人的には組合関係の仕事、心理職の人々にはよい経験になるのではないかと思います。(特に病院では)。そういう意味では看護の方は普通の職業であって、一緒に組合活動をしていろいろ学ぶことが多かったです。

 個人的には、病院でかりぶ氏あたりが中心となってやっていた組合活動をかりぶ氏が経営側にまわっていやいや副執行委員長などを引き受け、やりあっていたわけです。今回の臨床心理士のユニオンが所属している全国一般の下部組織に病院の組合も所属していてそちらの会合や、精神科病院の全国組織の政策委員会にちょびっとだけ顔を出したりもしていたのですが、そういうバックがあれば厚生省(当時)とかと交渉ができたりして、いろいろ面白い体験もしました。

 厚生省との交渉では心理職の国家資格化も要求してもらったのですが、厚生省の回答は「こちらとしてはつくるつもりだったけれど、心理の中で意見がまとまらなくてできなかった」みたいな感じでした。

 別にお金が関係ないと思っているから、国家資格化も先延ばしで良いと云うことになっちゃうんだよね・・・・。

こういちろうこういちろう 2009/04/08 07:59 ついに裕さんのサイトにコメントしに来てしまいました。

まずはエントリーのタイトル

>臨床心理士は理念であって未だ職業でない

に惚れてしまって(^^)v

そして

>それによって臨床心理士養成は職業として安定したわけです

さらっと全くキツいこと書きますね、裕さんは(^^;)

その後に続く、病院の組合活動の話についての裕さんの書き方、現場感覚モロなのが気にいりました。

こうした話題の一方で、全くみごとなタイミングで、私設心理臨床についてのああした「基本見解」の公示というメロディーが奏でられる対位法(不協和音?)を俯瞰していきたいものです。

この件については、盛田祐司さんのサイトの方で、私は私なりに本音を多少書いてます。

you999you999 2009/04/08 17:51  おひさしぶりです。臨床心理士養成に関わっていない立場なので好き勝手なこと書いてますね。開業臨床心理士というあり方はもう少し広まっていいと思いますが、臨床心理士会があまりそちらをおすと、ちょっと前はやった無責任な自己責任論にすり替わる危険性があると思います。

すちゃらかCPすちゃらかCP 2009/04/09 03:44 私の知り合いにコピーライターがいて、コピーライターってのもなかなかシビアな職業らしくって、満足に食えてている人は一握りでそんなに沢山いなくて、・・・らしいです。

コピーライターも理念であって職業でないんでしょうかね。
あるいは、「心理士も理念であって職業でない」という普通の職業だと言いたいのでしょうか?

おそらく、「他の職業はみな職業なのに、心理士だけは理念だ=つまり特別だ」と言いたいのだと思いますよ・・・、という重箱の隅をつつくような突っ込みを書き逃げしておきます(笑)

you999you999 2009/04/09 06:36 すちゃらかCpさん、こんにちは。競争がシビアな職業と資格の問題がちょっと混乱してるのではないかと思います。コピーライターも大学院までを要求する資格があって、高い資質と研修が求められていたとしたらそれは理念先行の資格ということになるでしょう。

白水白水 2009/04/13 22:58 話の内容と関係なくて悪いわと思いつつ。こういちろうさん。5年位前の文教大でのWS(あゆのPVを活用してのスピリチュアルな展開に関するもの)、参加しておりました。とても印象に残る楽しいWSでした。随分時間が経ってしまいましたが、せっかくの機会ですのでこの場をお借りして感想を言ってしまいました。

2006-12-02 Sat

臨床心理士仕事マニュアル/町田いづみ

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【購入数】★

内容(「BOOK」データベースより)

1988年に認定制度により「臨床心理士」が誕生して十余年が経過しましたが、今日、社会のあらゆる領域で「こころ」の専門家の要請は高まるばかりです。大学・短大はもとより、カルチャーセンターなどでの教養講座の中でも、臨床心理学やカウンセリングは受講生の人気講座となっているようです。本書は、医療現場で臨床心理士として「クライエントの利益を最優先目標」としている著者が、その仕事内容を、心理療法(カウンセリング)の基礎、臨床現場で出会う疾患、精神疾患の基礎知識に分けて概説し、著者の体験をとおした仕事の実際を「予診」「不登校」「ターミナルケア」「せん妄」の事例により紹介していきます。

内容(「MARC」データベースより)

心理療法の基礎、臨床現場で出会う疾患、精神疾患の基礎知識に分けて概説。仕事の実際を、予診・不登校ターミナルケア・せん妄の事例により紹介。臨床心理士はもとより、こころの問題に関わる人の入門書。〈ソフトカバー〉

 筆者は精神科を持たない総合病院のサイコロジスト。タイトルには「病院」などを入れた方が、中身とぴったりする。精神科的診断の解説や、実際の対応例などが載っているけど、譫妄のフォローという項目が目を引く。

臨床心理士仕事マニュアル―サイコロジストができること・やるべきこと
臨床心理士仕事マニュアル―サイコロジストができること・やるべきこと町田 いづみ

川島書店 2000-06
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2006-11-19 Sun

臨床心理学と<生きる>ということ/村瀬孝雄 村瀬嘉代子 編

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内容(「MARC」データベースより)

臨床心理士の資格があっても、それは一定の基準の専門的力量に達している、ということの証にすぎない。臨床心理学を志す受験生や、理解を求めている人に役立つ一冊。〈ソフトカバー〉

 受験生に向けて書かれた臨床心理学の入門書。故・村瀬孝雄先生が白川静先生の「字通」から字義を引いていて何だか感慨深い・・・

  • p.64 神田橋條二先生 → 神田橋條治先生

臨床心理学と〈生きる〉ということ
臨床心理学と〈生きる〉ということ村瀬 孝雄 村瀬 嘉代子

日本評論社 1997-07
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2006-11-14 Tue

心理臨床の実践/村瀬嘉代子 編

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目次

・人と人との間をつなぐこと

・現実のなかで支えるということ

・アプローチへのさまざまな工夫

・共に育つということ

・「われ以外、皆わが師」

 精神科に勤務する臨床家が中心になって行われてきた「東京都臨床心理自主研修会」で検討された事例集。村瀬先生のエッセイ付き。

  • p.104 アメリカで発達した対象関係論 → 対人関係論 サリヴァン派のこと

心理臨床の実践―つなぐこと、支えること、さまざまな工夫、共に育つ
心理臨床の実践―つなぐこと、支えること、さまざまな工夫、共に育つ村瀬 嘉代子

誠信書房 1990-09
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2006-11-02 Thu

心理療法における抵抗 ジョイニング技法の実際/ロバート・J・マーシャル

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内容(「BOOK」データベースより)

心理療法が行き詰まったら。本書は、患者、その家族、心理療法家の間にからみ合っている抵抗と、その抵抗を解きほぐす方法について論じたものである。

内容(「MARC」データベースより

心理療法の実践に際して、患者・その家族・心理療法家の間にからみ合っている抵抗と、その抵抗を解きほぐす方法について論じる。事例やクライエントとのやりとりが具体的に述べられた、治療の実践の参考となる一冊。

目次

第1章 抵抗の概念の歴史的展望

第2章 児童、青年、親の治療で生じる抵抗

第3章 抵抗―定義とジョイニング技法による治療的介入

第4章 理論的根拠およびその他の技法との類似点

第5章 ある性格タイプに関連した抵抗の解消―性格分析の一形態

第6章 親のガイダンスと家族治療における抵抗と逆転移の概念

第7章 家族内での抵抗の解消―臨床的な継起と継起療法

第8章 失敗を引き起こす患者と家族

第9章 児童と青年の心理療法における逆転移

こどもへの関わりを念頭においた精神分析と逆説的介入の統合的アプローチ

  • P.7 グローバー → グラバー
  • P.94 ワッハテル → ワクテル

心理療法における抵抗―ジョイニング技法の実際
心理療法における抵抗―ジョイニング技法の実際ロバート・J. マーシャル Robert J. Marshall 一丸 藤太郎

創元社 1997-12
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Resistant Interactions: Child, Family, and Psychotherapist (Master Work Series)
Resistant Interactions: Child, Family, and Psychotherapist (Master Work Series)Robert J., Ph.D. Marshall

Jason Aronson Inc 1997-01-28
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失業のキャリアカウンセリング 再就職支援の現場から/廣川進

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内容(「BOOK」データベースより)

本書は、職場のカウンセラーとしてこころのケアや再就職支援に関わってきた著者による豊富な事例に基づいた初心者向けのキャリアカウンセリングの手引きである。近年の厳しい競争のなかで企業にとって当たり前になったリストラや人員整理も、就業者にとれば「失業」であり、自殺につながるような不安や抑うつを引き起こすこともある。著者は「失業」を長年親しんだ対象の喪失ととらえ、それによる危機・転機の語りを聴くことで心理的援助を行おうとする。

内容(「MARC」データベースより)

職場のカウンセラーとしてこころのケアや再就職支援に関わってきた著者による豊富な事例に基づいた初心者向けのキャリアカウンセリングの手引き。キャリア・コンサルタントから、危機・転機にあると感じている人まで役立つ書。

目次

第I部 失業の問題

第1章 問題提起

第2章 失業の現状

第3章 失業の先行研究

第II部 心理的援助の研究

第4章 ふたたび問題提起

第5章 危機・転機にある人への援助の研究

第6章 キャリアカウンセリングの研究

第7章 語りを聴く,ナラティブ・アプローチ

第III部 実践編

第8章 失業の心理の研究

第9章 事例研究

第10章 事例で扱ったアプローチについて

第11章 一回限りのカウンセリングでできること

第12章 精神障害者の就労支援

第13章 グループアプローチ

 失業という喪失体験の語りに注目。good job!

失業のキャリアカウンセリング―再就職支援の現場から
失業のキャリアカウンセリング―再就職支援の現場から廣川 進

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2006-11-01 Wed

私はなぜカウンセラーになったのか/一丸藤太郎 編

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内容(「BOOK」データベースより)

「心の専門家」が、自分自身の心をどのように解き明かしてくれているのか、ベテランカウンセラーたちの感動的な心の軌跡。

内容(「MARC」データベースより)

ベテランカウンセラーたちは、なぜカウンセラーになったのか。精神分析派、ユング派、ロジャース派など多岐に渡る分野の「心の専門家」が自分自身の心を解き明かす、その感動的な心の軌跡を収録する。

目次

一本の大きな樫の木 一丸藤太郎

私は、なぜカウンセラ−になったのか 伊藤良子 

失意、癒し、そして昇華 乾 吉佑

偶然だから必然なのか 氏原 寛

どうして精神療法家になったのか 岡野憲一郎

「もう少し学びたい」気持ちが旅のはじまり 加藤志ほ子

私はどうして心を扱う医者になったのか 北山 修

気がつけばカウンセラー 倉戸ヨシヤ 

どうして私はカウンセラーになったのか 桑原知子

裁くより捌ける人になりたくて 佐藤紀子

石橋と「砂鬼」と紫苑の記憶 菅佐和子

臨床心理士の任務 滝口俊子

関係のなかで海流や風向きを読みとる 田畑治

セラピストになりにくかった私 馬場禮子

カウンセラーとしての半生を振り返って 東山紘久

大いなる、そして細やかな自己回帰を巡って 増井武士

内心の声に導かれて 三木善彦

自分自身になっていく旅 村山正治

緑の椅子 メダーズY・信子

私はどうしてサイコセラピストになったか 山中康裕    

こういう文章をいかに自慢と説教ぬきに書けるかに臨床的センスというものは現れるね。一丸先生の祖父が催眠をやっていて、雑誌「変態心理」の中村古峡や千里眼研究の福来友吉と交流があったとか、理学部学生だった乾先生がどんなふうに臨床家となったかとか、おもしろい話もいろいろ載っています。

  • p.14 中村古狭→古峡

私はなぜカウンセラーになったのか
私はなぜカウンセラーになったのか一丸 藤太郎

創元社 2002-07
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心理療法の形と意味/溝口純二

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【購入数】★

内容(「BOOK」データベースより)

本書は、セラピストにとって最も基本となる対話による心理療法の技法的工夫を続けてきた著者が、日常臨床から問題を汲み上げつつ、心理療法の重要概念を展開した画期的な指導書である。面接の始め方から見立て、クライエントの主訴に焦点をあてた共感と理解、転移と逆転移の技法、ロール・プレイなど、現場において活用可能な効果的知見を解説。さらに全編に多くの事例を挿入し、治療者の基本姿勢から対人場面での気持ちの交流、場の雰囲気、治療困難とされる境界例への面接のこつ、滑らかな導入の方法、などについて記述する。

内容(「MARC」データベースより)

初心者から経験を積んだ臨床家まで、面接の始め方から見立て、クライエントの主訴に焦点をあてた共感と理解、転移の技法など日常臨床において活用可能な心理面接法の要諦を、事例をあげてわかりやすく解説した実践的指導書。

目次

刊行を慶ぶ/神田橋條治

第I部 心理療法の構造と原則

第1章 心理療法の開始について

第2章 対話による心理療法のいくつかの基礎について

第3章 面接方法の提示と選択

第4章 共感と理解――自己理解と他者理解

第5章 心理療法における自己認識の指標

第6章 心理療法における気分と雰囲気

第7章 フロイトのドラ症例における「転移」の概念と治療

第8章 マーガレット・リトルとウィニコット

第9章 相手に届く言葉

第II部 心理療法の実践と応用

第10章 神経症面接の工夫

第11章 心身症と心理療法

第12章 アノレキシアとアイデンティティ問題

第13章 境界例患者との面接で気をつけるといいだろうこと

第14章 境界例水準のコミュニケーション様式――特に治療の後期における対話について

第15章 喪失の喪失

第16章 心理検査レポートについて

第17章 ロールシャッハ・テストと共感過程

第18章 スーパーヴィジョンの経験

第19章 ロール・プレイ

終章――精神分析からクライエント中心療法へ

 神田橋條治先生の対話精神療法の世界をベースにしながらも、濃密な考察を重ねています。お薦めです。

心理療法の形と意味―見立てと面接のすすめ方
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2006-06-10 Sat

現代社会と臨床心理学/氏原寛 西川隆蔵 康智善 編

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  • p.17 福来友吉(ふくらともきち) → ふくらいともきち
  • p.50 「Windows」をアメリカの大手コンピュータ会社が発売したのが1995年 → 「Microsoft Windows」 の発売は1985年から 1995年にはバージョン4にあたる「Windows 95」が発売された
  • p.64 フロイトの「出産外傷説」 → ランク(Rank,O.)
  • p.101 「青髭」ジル・ド・レが「出刃包丁」を妻にふりあげる、というのが何だかおかしい。

現代社会と臨床心理学
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2006-05-30 Tue

ころんで学ぶ心理療法/遠藤裕乃

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 「逆転移」だの「境界例」だの治療上のラベリングの正しい学び方は、まず実際のクライアントの間で苦闘する → 先人の知恵に学び、ラベリングを行うことで、治療関係を整理し距離を取って眺める → そうしたラベリングや診断がせいぜい100年ほど前から唱えられ出した人工的な概念で、この先100年後に存在しているかどうかもあやしいものだという相対化を行う、という順番で進むのがよいと思います。この本は1番目のステップは十分すぎるほど書いているけど、2番目のステップはもうひとつかな。初心者が素直に読むと、感情の前に逆転移を感じるようになってしまうように思います。

 後半の逆転移の自己開示の部分に関しては素直に読めました。でも前半は何か引っかかる・・・

 やっぱり最初の事例のところかな。学校でもともと指示に従うタイプの女の子がめずらしく先輩や顧問の先生にしてみた自分の主張を認めてもらえずうつ的になって来談した事例。セラピストに指示を求めて不満をぶつけて中断するんだけど、著者はこれを「失敗」と呼ぶ。まあイニシャル・ケースとしたら無理もないところだけれど、やっぱりこれを逆転移の問題ということにしちゃうと、クライアントの感じていた怒りはどこへいっちゃうのという気がするし、学校でできなかったことがここではできたじゃないという見方をしたっていいと思う。それで筆者はこの事例をベテランセラピスト24名のところに持っていってお伺いを立てるんだけど、何だかこのアドバイスが今ひとつさえないんだよね。

 セラピストがこう感じたのは過去の外傷体験の反復なんじゃないかとか、何だか読んでげっそりしてしまう。

 逆転移分析も確かに大事だと思うけど、そのまえにクライアントの力動や治療構造について考える部分がたくさんあるんじゃないか、中身よりまず外側が大事なんじゃないか、そんなことを考えました。

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