M2019 C.S. BLASTER 組み立てキット (ハートフォード)

ブレラン ブラスター

ブレランのブラスターの立体物を手にすることもポリススピナー同様、長年の夢であった。
もう20年くらい昔になろうかホビージャパンに掲載されたオズショップのガレキの作例が模型店に飾られているのを知ってその店まではるばる出向き「トランペットを眺める黒人少年」のごとく羨望のまなざしを送ったこともあった。
もうそんな気持ちも忘れていたがたまたま見たWebサイトでモデルガンが発売されていることを知ったのが運のつき。組み立てキット発売直後で比較的安価に入手できることもあって買ってしまった。
「買わずに後悔するなら買って後悔しろ」とは某板での教訓だが、いやホント買った直後のやっちまった感はすごかったが、モノを手にするとあまりの素晴らしさにそんなもん吹っ飛んだ。ここ数日、常に自分の近くにおいてことあるごとに意味もなく構えてる。この重量感がたまらん。

重量は1kg超あるのだがその重さの大半が亜鉛合金製のグリップとグリップエンドの重さであり芯となる銃のチーフSPと外装は殆どABS樹脂である。
最初は芯に使用するチーフの安っぽさにかなりガッカリした。この安っぽさは3000円程度で売っているエアーガンを遥かに下回るクオリティ。「どうせ外装で覆われてしまうんだ」と自分を落ち着けたわけだが、実際に組んでみると殆ど外装に覆われてしまい見えない。しかし、ドラム周りはスイングアウトするとそのまま見えるし、スイングアウト動作がスッキリいかずに力が必要でやっぱり造りの粗さが感じられる。調べてみるとモデルガンのキットというものは基本的にユーザが加工を行うことを前提としておりそういうものらしい。その分価格が安いわけだし、そのまんまでも不都合はない。

モデルガンのキットを今回始めて買ったのだが芯のチーフが組み立て済みであることや、組み立て図の番号に合わせてネジが包装されているためネジの組み付け忘れやネジの選定にとまどうこともなく組み立てられた。
組み付けで難儀だったのはダミーのスライドアクションの組み付けとグリップの組み付け。
スライドアクションはバレル上部のネジを締めすぎたためそこにぶつかっていたのでネジの締め具合を調整、さらに後部のレールの導入部分の幅がキッチリしているためそこにぶつかっていたので入り口を削って幅を広げた。
グリップはそのままではどうにもチーフのフレームに嵌まらないのでチーフのグリップ後ろ下部をヤスリでゴリゴリ削った。だが他にも形状があっていないところがあるようでスンナリ嵌まらなかったが、とにかく早く組み上げて形をみたかったので半ば強引に押し込んだ。嵌まってしまったから問題ないような気もするが無理なストレスがかかっているかも知れずゆっくりと形状を合わせこむべきだったかも知れない。
一見、映画で見たブラスターそのものに見えるこのキットも映画で使われたものとは部分的に形状が異なるようである。撮影に使われたブラスターは長らくその行方が不明だったらしく、残された映像資料を基に多くのユーザーが模索をつづけていたのが2006年にヒーロープロップが発見され、今後のスタンダードになるようでなんかツマンネ。ヒーロープロップまんまだとLEDのスイッチが丸見えでカコワルイし。
ハートフォードのブラスターをヒーロープロップに近づけるためのパーツを製造販売してサイトもあるが全部そろえるとキットが4,5個は買えてしまうので自分には無理(正直なところこのキット1個だってキツイ)
とりあえず簡単にできる範疇でシリンダカバーに付いてるクリアパーツを緑のLED(3mm)に変えておいた。
モデルガンにはほとんど興味なかったのだが亜鉛塗装+ブルーイングはなんかやってみたい気もする。