2012-01-12
YOU−+、もうひとつの現場 《原子ギター》
今日は2012年1月12日ですね。
このブログは年を跨いでも、続くのです。
なぜなら、ちょうど2ヶ月前の2011年11月12日。
island ATRIUMではYOU−+の一環で、柏市内でもうひとつのプロジェクトが静かに進行していたのです。
山川冬樹による《原子ギター》のインスタレーションです。
柏市の二番街商店街の某店舗前に設置されました。
休日とあって、にぎわう商店街に響く人の声。
BGMとして流れる流行歌。
その中で原子ギターはまちに「流れる」放射性物質を感知し、弦を震わせます。
突如耳をつんざくようなノイズ、雑踏に消え入ってしまう微細な音。
柏、いえ、日本が今置かれている状況を知覚することが可能なサウンドスケープを創り出していました。
「そこで、あなたか何を差し出し、何を受け取るか。」
これはフライヤーに企画者・橋本匠が書いた一文です。
《原子ギター》を見た後に、この一文を読むと様々な想いがわき上がります。
(コーディネーター:清水)
2011-12-27
YOU−+ 当日の記録
遂に写真解禁!
お待たせした皆様申し訳ありません。
トップバッターは山川冬樹。
この日は骨伝導マイクを用い、心音と電球の光をシンクロさせました。



奏でられるホーミーとギターの重低音は、観客の心音ともリンクするかのように会場内に響き渡りました。自分の最も身近にある「心音」そして「声」が視覚化された会場空間は、観客を原初的な感覚へと誘ったのではないでしょうか。
二番目には松本祐一が登場。
この日は自身の代表作《アンケート・アート》を朗読し、ヴァイオリニストがそれに併せて演奏するという豪華な内容でした。



ちなみに《アンケート・アート》とは様々な問題に対する意見をアンケートによって集め、音楽に変換する方法です。回答のテキストを品詞分解し、品詞の種類により音程を決め、単語の長さを音符の長さとして、メロディを作り出すという作曲法です。アンケート回答の文章を分解し、言葉の意味に囚われず文章の構造のみを用いて音楽に抽象化し、テキストとその音楽を提示します。
淡々と語り出される様々なレイヤーに生きる人びとの言葉。普段私たちがTVや新聞で接するような、現代社会をオーバーにあぶり出し、報道しようという姿勢とは異なった「現代」が描かれていました。
また会場内では、アンケートも実施されていましたので、次回作には柏に訪れた人びとの言葉がひとつの曲を生成させるのでしょうね。楽しみです。
三番手のパフォーマーは伊東篤宏。
自作の音具「OPTRON」を用いて、演奏。



ちなみにOPTRONは蛍光灯が点灯時に発生させる微弱なノイズをピックアップで増幅し、アンプリファイし、 空間を光と音で満たすことのできる装置です。OPTRONが産み出すノイズ、そして光は観客の視覚・聴覚を刺激し、享受者はその光と音の「残像」「残響」に身を委ねていました。終演後、人びとはその余韻の中に何を見出したのでしょうか。
そしてラストは企画者でもある橋本匠。



彼は身体を駆使しパネルに象形文字を描き、それが乾き文字が変化していく中でパフォーマンスをおこないます。この日は「マグロ解体ショー」から始まり、複数のパネルに文字を描き、ほぼ即興で演じ上げました。時折観客と言葉を交わし、観客から発せられた言語を拾い上げ、そのシニフィアンから自ら新たなシニフィエを見出し、パフォーマンスをほぼその場で創出していきました。会場中を駆け回り、身体によって紡ぎ出される言葉、そして言葉によって紡ぎ出される身体を披露しました。
私の拙文では伝わらないことも多いかと思いますが、改めて書いていて思ったのはパフォーマンスは一回性、偶然性が高い芸術ジャンルです。しかし橋本の即興パフォーマンスのように「いま、ここで」しか成立し得ない必然性の高いジャンルであるようにも思います。パフォーマンスというジャンルが細分化・多様化していく中で、今後どのような関係性(YOU−+)が生まれていくのか、個人的に可能性を感じさせるイベントとなりました。
twitterなどでYOU−+の感想を見つけると、「お」となって読んでしまうのですが、感想はやはりひとそれぞれで、観客の皆さんが享受したものはさまざまだということを当たり前ながら再確認しました。そして皆さんがその体験を今後の生活の中で、ふと思い出し誰かに伝えること――このような行為によって「YOU−+」という関係が成立していくのではないでしょうか。
(文:コーディネーター清水彩)
(写真:野口健吾)
2011-11-12 YOU−+
YOU−+無事終了いたしました。
盛況のうちに終了いたしました!
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございます!
ご覧になれなかった方も、随時写真などUPしていこうと思いますので、
引き続きblogを閲覧していただけたらと思います。
応援してくださった方、本当にありがとうございました!
企画・コーディネーター:清水彩
「YOU−+(ユビキタス)」とは、パフォーマンスというジャンルの特性を一般的な「ユビキタス」と対比して表現した造語です。小型かつ高度化された携帯端末。ソーシャルネットワークサービスの隆盛。電子マネーやGPS技術。現在の高度情報化・ハイテク社会は「ユビキタス社会」と呼ばれ、その技術は見えないところから「いつでも、どこでも、だれでも」に恩恵を授けます。私たちは「このような時代において」パフォーマンスイベントを開催することの意義を探り、かたちにしていきます。パフォーマーにとってコミュニケーションの対象は、現場の「実際に見える範囲」にしか存在しないという点で常に「you・二人称」です。
「−+」とは、(あなたから)何かを「もらう/与える」というパフォーマンスにおける双方向的なコミュニケーションを表しています。
そこであなたが何を差し出し、何を受け取るか、あなた自身の目で目撃してください。
出演アーティスト
橋本匠
伊東篤宏
山川冬樹
松本祐一
企画者
橋本匠
清水彩
コーディネーター
清水彩
音響
西原尚
フライヤーデザイン
服部紫野
会場
island ATRIUM 〒277-0024 千葉県柏市若葉町3-3
問合せ
《YOU−+》実行委員会 youbikitasu2011[a]gmail.com
2011-11-11 当日のご案内
遂に…
YOU−+の開催が明日に迫りました!
本日コーディネーター清水は柏市内某所で、ポスターやその他諸々のイベントに必要なものを用意しておりました。
淡々黙々…とデスクワークをこなしていると、時間も刻々と過ぎ…。
それはさておき、昨日のblogにイベントに際しての注意事項を書きましたので、お越し下さる方はご一読くださるようお願いいたします。(「昨日のblog」にリンクが貼ってあります。)
会場となっているisland ATRIUMは、明日13時よりオープンスタジオをしております。
普段island ATRIUMで活動をされているアーティストの方々のアトリエが見られますので、こちらもよろしければ是非足を運んでいただければと思います。
地図をお持ちでない方はこちらからダウンロード可能なので、ご活用ください。
↓
「アートラインかしわ」アクセス
それでは明日、皆様にお目にかかれることを出演者・スタッフ一同楽しみにしております!
2011-11-10
当日のご案内
YOU−+もあと2日後に迫りました。
当日のご来場に際しいくつか注意点がございますので、当ブログにてご案内させていただきたく思います。
1)当日は混雑が予想されるため、入場制限をさせていただく場合もございます。お早めにお越し下さるようお願いいたします。
2)大きな音量でのイベントになりますので、近隣の住民へご迷惑をおかけすることを防ぐために、基本的にライブ途中での入退出は不可とさせていただきます。
※万が一退出したい場合はお近くのスタッフにお声がけください。
3)上演中のフラッシュ撮影は出演者のパフォーマンスの妨げとなりますので、一切を禁じます。
4)近隣の住民のご迷惑になりますので、会場周辺での喫煙はご遠慮ください。
5)イベント終了後は近隣の住民にご迷惑をおかけしないよう、会場周辺でのご歓談はご遠慮ください。
6)会場内にはゴミ箱は設置されておりませんので、全てお客様自身でお持ち帰り頂くようお願いいたします。
7)会場内・外で発生した盗難は主催者・会場・出演者は一切責任を負いません。
8)報道関係者の方で取材をおこないたい場合は、イベント開始前にお近くのスタッフにお声がけ下さい。
9)会場には駐車場がございません。お近くのコインパーキングをご利用ください。
色々と注意事項が多く、大変恐縮ですがイベント運営を円滑に進めるため、ご協力いただきますようお願いいたします。
