まじめ道楽

2018-06-23

『Self-Reference ENGINE』円城塔

わけがわからないが面白かった。

Self-Reference ENGINE円城塔

屍者の帝国』を積んでおいて、『これはペンです』もいまいち理解できず、英訳がフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞した本書を読んだ。

恥ずかしながらまだSF小説を数多く読んだこともなく、ディックの小説も未読だけど、海外に評価された作品ならきっと理解できて面白いのだろうというミーハー精神で読み始めた(ディストピア小説は大好き)。


やっぱりわけがわからなかった。
でもこの本は面白かった。

内容は言語や時間、タイムトラベルなどを扱っていてSFしていたのだけど、言葉に注目すると口癖のように言葉遊びが散りばめられているし、純粋に文字たるもの言葉たるものを追及した文学してると思う文章。
読む側としては、わからなさすぎてただの文字列を追っているような感覚になるし、それがただ快楽を浴びているような詩的な文章にも感じる。

わからないなりにも読み続けられたのは、この本が20の短編から長編を成していたから。
各々の短編はまったく繋がりの感じられない、突拍子もない展開やイベントが起こる。そのイベントで起きていることは理解できる範囲だし共通の登場人物も出てくるが、結局それがどこに収束するのか、何に向かっているのかは難解なものになっている。
しかし結末で明らかになる繋がりや超越したような展開は爽快感がある。
それでもやはり、これもまたなんだかわからない。
「存在するが存在しない」
という論が繰り広げられる。
具体的な対象が描かれてストーリーが繋がるのでなく、ぼんやりとしたイメージや想像がゆるやかに全体を繋いでいるような。
(とりあえず読んでみてくださいとしか言えません)

結末を読むまでは、「本」という媒体自身が知性を持って自己認識をしている話なのかな?と思ったけど違うみたい。

フィクションフィクション自身とは何であるかを問いかけるSelf Reference ENGINE(=自己参照機構)。

結局なんだかわけがわからないままにこの感想も終わる。

2018-06-10 読書と映画記録用ページ

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2018-05-23

耳コピ&コード進行解説 『エコー』

『エコー』

歌:初音ミク
作詞:絵師じゃないKEI(ハヤシケイ)
作曲:絵師じゃないKEI(ハヤシケイ)
(2010年)

Key=G

リズミカルなタムに、歪んだ長いストロークのギターと細かなストロークのギター。伸びやかな初音ミクの声がマッチしていて、まさにエコー(こだま、反響)しているような奥行きのある響きが感じられる爽やかな一曲です。
歌詞もよく、ファンの中でも長く愛される曲となっていると思います。


◇イントロ
G|Bm|C|D

◇Aメロ
G|Bm|C|D
C|Bm|Am|D

◇Bメロ
Em|Bm|C|G D/F#
Em|A7|C|D

◇サビ
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D

◇2番Aメロ
G|Bm|C|D
C|Bm|Am|D

◇2番Bメロ
Em|Bm|C|G D/F#
Em|A7|C|D

◇2番サビ
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D

◇Cメロ
CM7|CM7|Em|Em|D|D|Em|Em
CM7|CM7|Em|Em|D|D|C|D

◇間奏
CM7|CM7|Em|Em|D|D|C|D

◇3番サビ
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D
G|Bm|C|D B7
Em|Bm|C|D
Em|D/F#|G|A7
C|Bm|Am|D

アウトロー
G|Bm|C|D(繰り返してフェードアウト)


◎ハヤシケイさんの手癖なのか、KeyがG(ト長調)の曲が多いです。コブクロのお二人もこの調を多く使う印象があります。ギターで演奏すると、この調のコードは開放弦が多いので比較的演奏しやすく、付属のコード(M7やsus4)などのバリエーションも組みやすいので、おそらく普段からギターで作曲されていて、この調を多用されているのかなぁと思います。
実際にギターで弾くと、響きがとても気持ちいい調です。ロックな曲調にもよく使われます。

☆この曲のポイントはただ一つです。
3番サビの1フレーズ。

Em|D/F#|G|A7
(?m→?→?→?7)

最後のサビで唯一登場する進行。
これは絶対に決めておきたい必殺技、唯一無二の一球なり!です。

このフレーズを実際に聴くと、EmからA7に向かって音が上昇しているように聴こえます。
気持ちも盛り上がる効果的な進行です。

Em→Dは?→?へ低下するコードなのですが、Dの構成音レ-ファ#-ラを転回させてファ#-ラ-レとし、ファ#の音をベースの音にすることで、Emのベース音であるミの音からファ#へ、上昇するように聴こえる進行に変化します。
Em→Dがスムーズに繋がったら、続きのベース音は、
E→F#→G→A
(ミ→ファ#→ソ→ラ)
という流れが見えてきます。

ギターで弾く時は、D/F#の分数コードで、ベース音のF#を確実に鳴らすことです。

この進行が来たら、心拍数ボルテージ上がりまくりキタ(゜∀゜)キタ(゜∀゜)状態でメーター振り切って超気持ちいい。なんも言えねぇ。ですので(変態はほっといて)、ぜひバッチリかっこよく決めてください。

KEIさんの楽曲は一番有名?な『ピエロ』という心暖まる曲や、メロコアなギターサウンドや圧倒的な前向きさをもって引っ張るわけでもなく弱気な歌詞なんだけど、同じ目線に立ってくれるような優しくて鋭い言葉が魅力だなぁと思います。

個人的には『そばにいて』『dialogue』『HERE』『約束ノート』『Doomsday Clock』『向日葵と山茶花』です。

2018-05-05

耳コピ&コード進行解説『空とキミのメッセージ』

『空とキミのメッセージ』
歌:ChouCho
作詞:こだまさおり
作曲:矢吹香那
(2013年)

アニメ翠星のガルガンティア』エンディング曲

◎ミドルテンポで落ち着いたリズムを刻みながら、サビではしっかり盛り上がり、Chouchoさんの跳躍した裏声がきれいで爽やかな雰囲気の曲です。

Key:E→G(転調あり)

◇イントロ
E|E|G#m|G#m|A|B|E|E

◇Aメロ
E|E|G#m|G#m|A|B|E|E
E|E|G#m|G#m|A|B|E|E

◇Bメロ
A|B/A|G#m|C#m
F#m|G#m|C D |E♭ F

◇サビ
G|Bm|C|Cm
Bm|A|Am Bm |C D
G|Bm|C|Cm
Bm|A|Am Bm |C D

◇間奏(2番Aメロへ)
G|C|D|D

◇間奏(3番サビへ)
C|Cm|Bm|Em
Am|B7|Em E♭aug|G/D A/C#
C|D/C|Bm|B♭
Am|Bm|E♭|D

アウトロー
G|C|D B7 |CM7


◎イントロとAメロは同じコード進行になっています。
ここでの主調はE。
E→G#m(?→?m)で、
E→B(?→?)よりも短3度下の落ち着いた雰囲気になっています。

◎Bメロは、
A|B/A の分数コードが使われています。
Aのベース音ラの音を残したまま次のBのコードが弾かれています。どこか哀愁がありますね。響きの変化をつけるには効果的です。

☆ポイント
F#m|G#m|C D |E♭ F

Bメロからサビへ移る進行で転調しています。

C→Dは主調がEならばベース音がド→レ→ミと順次上昇してダイナミックな終止を迎えられるのですが、この後にE♭→F→Gへ続いています。
これはすでにGへ向かって順次進行しています。
ド→レ→ミ→ミ♭→ファ→ソ
一つずつ階段を上るように盛り上げていく進行によって、E→Gへの転調を自然に繋げていく、効果的な進行です。
よく使われる進行ですので、覚えるととても便利です。

☆ポイント
サビにもポイントがあります。
グッと来るポイントです。

G|Bm|C|Cm|Bm|A|Am

C→Amまでの進行でCmとAが現れます。これはkey=Gの音階には含まれない音がありますが、違和感なく繋がる工夫がされています。

C→Cmは、?→?mのパターンとしてよく登場します。コードの第三音を半音下げて切なさや哀愁を漂わせます。
C→Cmでは第3音がE→E♭に低下します。
順に第三音を見ていくと、
コード:C→Cm→Bm→A→Am
第3音:E→E♭→D→D♭→C
半音が一つずつ順に低下しているのがわかると思います。

このAが出てきたところで一番グッと来ます。心臓鷲掴みにされます。
読みといていくと、このAに至るまでの進行が違和感なく繋がるよう、丁寧に作られていたわけですね。
CがCmに変わった瞬間から、

お?Cmかましてきたな...Bmに下がって...もしや...

Aキター(゜∀゜)―ッ!

って感じです(うるさい)。

この後では、
Am→Bm→C→Dと、再び上昇しています。
まるで上下に揺れる波のような形になっていて面白いですね。
ピアノで弾くとコードを転回させて弾いたりバリエーションの工夫ができそうです。

◎一曲を通して転調はありますが、劇的な変化には感じられず滑らかな進行に繋がる巧みさでさらっと聴けて、ひと工夫味わいがあり、聴き応えのある名曲だと思います。
二番Aメロからバスドラが四拍子を刻みスネアが入ってきて、テンポに躍動感が増してくるあたりがとてもよいです。
ヘビロテしてます。

◎歌詞は載せませんでしたが、この曲はアニメ翠星のガルガンティア』に登場するヒロインの心情を歌い上げています。
身近な人や遠くにいる誰かの頑張っている姿を思って、自分も頑張ろうと励まされる曲です。

アニメは、SFが好きな方へオススメです。
私はすっかり好きになり、小説を買ったぐらいにして。

2018-04-25 はじめまして

はじめまして。

趣味や道楽を書き残すブログです。
映画や読書、音楽について。
おそらくSF多め。

たまに耳コピした楽曲のコード進行を紹介、解説、歌詞解釈を書くこともあります。
コード進行についてはあくまでも耳コピで、正確なものではありませんのでご了承ください。
また、細かなニュアンスまで、私の知識や技術では捉えきれない部分もあります。
※正確なコード進行を知りたい方は、公式のバンドスコア楽譜をお買い求めいただくことをおすすめします...。

歌詞解釈は個人的な解釈や思考、妄想の及ぶ範囲のことですので、元の楽曲や他の方の解釈とは一切関係ありません。

どうぞよろしくですm(_ _)m