童話「かきつばたになった少女」


   童話「かきつばたになった少女」10


「うそだと思うなら、その沼の水面に、自分の顔を
うつしてごらん」
かきつばたは水辺に行き、自分の顔を水面にうつし
ました。
すると、水面にはかわいい顔がうつっています。
「あら、ほんとうにかわいい顔」
かきつばたは、うっとりしながら、
水面にうつった自分の顔をながめていました。



ところが・・・。
そこへ「ぴゅぅー」と強い風がふいてきました。
鏡のように平らだった水面が、ざわざわと波立
ちました。
そして、水面にうつったかきつばたの顔も、た
ちまちみにくい顔に変わってしまいました。
「さっきまで、あんなにかわいくみえたのに・・・。
このみにくい顔は何?本当にこれが私の顔なの?」
かきつばたは、あまりのみにくさにおどろき、その
場にたちすくんでしまいました。



「かきつばたさん、どうしたの?」
山彦が心配して近づいてきました。
「山彦さんは、私の顔はとても美しいといったけれ
ど、本当はみるにたえないみにくい顔だったのね」
「そんなことはない。きみの顔は、女神さまのよう
に美しい。まぶしいくらいの美しさだ」
「山彦さん、おせじをいわないで」
「本当だよ。きみの顔は、なんともいえない優しい
顔だ。きみの心の優しさが、そのまま顔にでている」
「でも・・・今水面に顔をうつしてみたら、私はとて
もみにくい顔をしていたわ」


            つづく




   山彦に 近づいてきて かきつばた





 わが家のBlogPet「ryuu」の句




童話「かきつばたになった少女」は、今年
http://www.choeisha.com/から
発行される、みほようこの四冊目の童話集・「ラ
イオンめざめる」に収録されます。



童話集「ライオンめざめる」は、「風の神様から
のおくりもの」シリーズ4。
今、本を製作中。
九月までには、本ができる予定です。



 「ライオンや 読んでもらえる 童話かな」

    わが家のBlogPet「ryuu」の句


りゅうの句のように、おおぜいのこどもたちに読ん
でいただきたいと思います。




   今までに発行された「みほようこ」の本



     風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




    竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




    ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)

りゅうの俳句414


ブログペット「りゅう」が、わが家にやって
きて、今日で414日目。



・ 黄金に 心配された かきつばた


・ この童話 結婚しては 理由なり


・ このりゅうの 咲いているのは こんにちは


・ あのりゅうを おどろいたのは 美しい


・ 占いに おどろいたのは 少女かも


・ 少年で おどろいたのは どうしても


・ 仏壇に 結婚すると 理由だね


・ 山彦に おどろいたのは もう一度


・ このおばで 知っていますよ 野菜なり


・ 占いや 上昇される 俳句かな


・ そのふもと 伝わっている 童話だね


・ このりゅうは 生まれたばかり どうしても


・ その俳句 ひかれながらも もう一度


・ このげたの 伝わっている 童話なり


・ このりゅう 生活すると ありがとう


・ この俳句 結婚すれば 名前かも


・ 人間や おどろいたのは 少女なり


・ あのりゅうを 生活すなる 少女かも


・ 人間や おどろいたのは 守屋山


・ あのお盆 おどろいたのは 喜ばそ


・ 仏壇や おどろいたのは わが家なり


・ このわが家 咲いているのは 我が家だね


・ 草原に おどろいたのは もりや山


・ このわがや 生活される 童話かも