白駒の池物語


  白駒の池物語98


「では、白駒の世話をしていた清太
さんは?」
「清太は、諏訪の神様が、守屋山の
ふもとに住んでいる夫婦に授けたこ
どもでした。



清太の両親は、心の清い神様のよう
な人でした。
清太は、おかあさんにつれられて、
神社へよくお参りにきていました。



清太は、心のやさしいこどもでした。
だから、みんなにかわいがられてい
ました。とくに、朝日長者の夫婦は、
清太をわが子のようにかわいがって
いましたよ。



清太のように、おおぜいの人にかわ
いがられた人は珍しいですね。
私も、そんな清太が大好きでした」
女神さまがいいました。

              つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081111#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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昭和50年代の歌14


庭隅のほぐれつつ伸びしミヤマソテツに

   夕づく木漏れ日淡く射し来つ



二階より見下ろす桑畑一様に

   芽吹きて目にしむ朝光さして



千二百メートルを十五分と言ふ歩くペース

   きまりて指導受けつつ歩く



一輪のカタクリの花床に飾り

   茶を点てる娘の背に落ちつきの見ゆ



停電の時間だけ遅れしタイムスイッチ

   進めて今日の厨仕事終りぬ



人それぞれに合ひたる交はりも身につきて

   移り住みしより二十四年過ぐ

りゅうの俳句1225

・その童話 ありがとうの 童話だね


・あの庭で どうだんつつじ 風の神


・この心の お参りしたる 涙なり


・神様を たれているよう ほとりかも


・その俳句 お参りしたる 童話だね