白駒の池物語


  白駒の池物語101


「その人の命は、神様からいただ
いた大切なもの。
どんなに苦しくても、つらくても、
命が終わるまでしっかり生きてい
かなくてはなりません。



清太の場合は、この世での使命が
ほとんど終わっていました。
だから、諏訪の神様の許しをえて、
私がこちらの国へつれてきたのです。



清太には、もう少しこちらの国で
暮らしてほしかったのですが、食
べてはいけない木の実を食べてし
まったのです」
「食べてはいけない木の実って?」



「真っ赤な美しい木の実です。
神様だけが食べることを許されて
いる木の実なのです。
この木の実を、一つでも食べたも
のは、もうこの世で暮らすことは
できないのです」


              つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081114#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



「次の日」「次の日」と押せば、

「白駒の池物語」を続けて読む
ことができます。

昭和60年代の歌2


伸び立てる韮の二度萌やはらかし

   株間にたまる柿落葉拾ふ



王滝の震源地なる御岳山

   雪かむりて幾すぢも煙立つ見ゆ



アメリカシロヒトリに食まれし胡桃の二度萌えが

   紅葉の中に青く茂れり



落葉焼きて広々とせし裏庭に

   この年終の草むしりする

りゅうの俳句1228

・この心が 紅葉すれば 物語


・この人を いないのですか 命だね


・その童話 紅葉したり 自分かな


・この俳句 かわいがられた 物語


・あの童話 体験すなる 庭師だね