げら、桜が咲いたよ


  げら、桜が咲いたよ4


二週間後。
げらは、なぜか姿を見せなくなり
ました。
他の小鳥たちは、毎日きているの
に、げらだけはきません。
「げらはどうしたのだろう?」
おじいさんは、げらのことが心配
でたまりません。



ぴゅーぴゅーと風が吹く、寒い季
節になりました。
かたくて小さかった桜のつぼみが、
少しずつふくらんできました。
しかし、げらは姿を見せません。



桜のつぼみは、日ごとにふっくら
してきました。
数日後には、花が咲きそうです。



十一月の半ば、あたたかな日が続
きました。
桜の花が、たった一輪咲きました。



            つづく




     昨日の分は、こちら。



http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081126#p1

昭和60年代の歌14


娘等を頼ることより頼られること

   多き今を幸と思ひぬ



わが生れた年に植ゑられし飯田駅

   古き柳も伐られてしまひぬ



山茶花の赤く咲く木の下に餌台置く

   子の家の庭に小鳥ら集ふ



温かき朝日の軒に冬越えし

   折鶴蘭の鉢を吊しぬ

りゅうの俳句1240

・この桜 満足しては おじいさん


・満開に 散策したり おじいさん 


・あの庭が 満足すれば おじいさん


・その桜 散策したら 桜かも


・あの母が みずに逝きたる 姿かな