黄金色のまゆ玉


  黄金色のまゆ玉20


もともと、人がうらやむほど仲の
いい夫婦。
明神さまは奥さんと離れているの
がつらく、夜になると、毎晩奥さ
んに会いにいきました。


 
 バリバリッ。
 みしっ。
 ぱりっ。
 みしっ。



「今夜も寒いのぅ」
そういいながら、明神さまは、今
夜も奥さんのところへいそぎます。
空には、星が美しく輝いています。


          つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090121#p1



信州の諏訪湖には、「おみわたり」
の伝説があります。
「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり
の伝説をヒントにして、みほようこ
が書いた物語。



   初めて読んでくださったかたへ


     黄金色のまゆ玉1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090103#p1

平成の歌32


白テッセン白花マンテマ咲くあたり

   夕光ながく花明りする



隣り町へゆくがごとくに十日間の

   海外出張を汝は告げきぬ



医師の告ぐる検査結果に安らぎて

   夕餉の食欲俄かに進む



医師の身で五十才で逝きし兄を恋ふ

   胃の再検査の知らせを受けて