竜の姿をみた少女9
それから、二週間がすぎました。
かなは、またしらかば湖へ行き、
ぼんやり湖をながめていました。
「少女よ。おまえは、ほんとうに
しらかば湖が好きなんだね」
ふりむくと、白いひげのおじいさ
んが立っていました。
みたことのないおじいさんです。
おじいさんは、白い着物をきて、
白い頭巾をかぶっていました。
上品なおじいさんでした。
おじいさんは、長い杖をついて
います。
杖には、竜の顔がついていました。
「わしはのぅ、昔この村に住んで
いたものじゃ。
ここは、のどかでいい所じゃのぅ。
わしは、この村が大好きじゃ。
だから、ときどきここへ遊びにくる。
つづく
昨日の分は、こちら
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初めて読んでくださったかたへ
竜の姿をみた少女1
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童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727