井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 11


「いよいよ、戦が始まるのか」
姫は、城に住んでいる人々や、
城下の人たちのことを心配しま
した。



「吉岡城の下条が、織田に降参
したらしい」
松尾城の小笠原も、降参した
そうだ」
「飯田城の保科が、高遠城へ逃
亡した」
こんな知らせが、毎日のように、
信廉の元へ届きました。


        つづく