福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

大弛峠

つもるさんが大弛峠のことをブログに書いていた
大弛峠はオートバイのオフロードでは中津川林道経由で長野県側からは何度も走りに行ったことがある。
もう10年以上前だがあの頃は川上牧丘林道ってかなりガレガレの道だったことを記憶している
それがなんと2004年から舗装になったらしい。オフロード車に乗ってるころは林道を舗装なんてがっかりする出来事なのだが、ロードバイクにハマってる現在では朗報である。いてもったってもいられず今日行ってしまった。
塩山から大弛峠まで標高差1950m、距離34km。
塩山まで輪行。一人で輪行するって初めて。自転車乗り始めた時は輪行なんか絶対しないと思っていたのに、中央線なら電車の方が楽。
乗り換えをちょっと間違えてしまい塩山に点いたのが8時くらい。登山の人が結構いる。自転車は全くいない。
用意して不要な荷物をコインロッカーに入れて出発。今日も暑いけれど東京よりは少しだけ涼しい。
出発した途端から登りが続く。なんか武田信玄由来であるような神社があったりする。しかし山梨はなんでも武田信玄ばかりだ。信玄餅は嫌いではないけど。
左右にぶどう畑があるゆるい登り、出発から7kmの地点でリヤタイヤからプシューっとエアーが漏れる音がする。パンクだ。始まったばかりでパンクだとモチベーションが一気に下がってしまう。まあ仕方が無いので修理。チューブ交換してCO2ボンベでエアー入れようとしてボンベに口金をねじ込むと隙間かエアーが漏れてしまい使わないうちに空になってしまった。口金を見てみると特には悪いところはなさそうだが、本来はネジのところにOリングでも入っていたのだろうか。それらしき溝が加工されている。ボンベは残り一本。仕方がないので口金をバルブに押し込んでからボンベをねじ込み、漏れる前に入れてしまう作戦にした。見事エアーは入ったが指で押すと6キロくらいだろうか。少し圧が足りない感じだ。これから先、まだ26kmくらい登りなのに空気圧は低いし、予備のボンベも無しになってしまう。またパンクしたら一人だしかなり困るだろう。しかしここまで来て引き返す気にもなれず、また登り始める。
5%以下の登りがずっと続く。道はそこそこきれいである。淡々と登って行くが、一人だとどうもペースが落ちてしまう。途中で少し空腹を感じたので持っていたおむすびを食べる。
12kmあたりのところに軽食屋があり自販機もあった。オートバイで走っていた時は途中も頂上も何も無いような記憶があったので今日はダブルボトルにしていた。
17kmくらい走ったところで少し下る。下り切ったところに売店がある。ここにも自販機があった。店内に入れば少しは何かあるのだろうか。
ここから少し斜度はきつくなり、川上牧丘林道となる。ちゃんと舗装されていた。と思いきや22km地点でダートになっている。一部工事のようだ。ダートは100〜300mくらいが3カ所あった。ロードでダートを登るのはほんと嫌だ。またパンクしないかとヒヤヒヤだった。
そこを過ぎると標高は1600mくらいになる。なんか寒いような感じがする。あと700m登るのにこのこの時点寒いのは問題だ、嫌な予感がする。真夏ってことで着るものはウインドブレーカーしか持っていない。
そこから5kmくらいかなり緩い坂が続く。残り7kmくらいで5~6%の登りになる。
標高が2000mを越えたあたりで雲が厚くなり霧も出て来る。登っているので体は寒くないが手足が冷えてくる。10km地点から1キロごとに大弛峠までの残り距離が表示されている。GPSの残り距離表示と見事一致していた。
車はたまに通る。オートバイも数台見た。自転車は途中ランドナーと1台すれ違っただけだった。
残り2kmあたりで雨が少し落ちて来る。ここまで来たら雨が降っても頂上までは絶対行きたい。幸い濡れるほどの雨は降らなかった。
頂上に着く。パンク修理とおにぎり食べる時間も合わせて、3時間半くらいかかった。
ただでさえ狭い頂上に車がいっぱい駐車されていて、ほんとに狭い頂上である。景色も見えないし特に何があるわけでもないので写真を撮って体が冷える前に下る。かなり寒かった。手足は既に冷えきってかじかんでるし、風を受けると歯がガチガチ言うほど寒い。地上の暑さが嘘のような気温だ。早く標高低いところに降りたいがスピード出すと寒いし、それに手もかじかんでブレーキがちゃんとかけられない。ホント夏でも標高が高い場所に行く時はもう少し装備を持って行くべきだとつくづく思った。下って行くとだんだん暖かくなってはきたが、1000mあたりになるまでは寒かった。
来る時にあった軽食屋の自販機でコーヒーを買ってパワーバーを食べる。ようやく寒さは一段落した。
駅から数キロになると、さっきの寒さが嘘のように日差しも出て来て真夏の暑さだった。
塩山駅に着いた時は13時半を回っていた。
荷物をロッカーから出しで電車に乗るので汗を拭いて上だけは着替える。
帰りの車内で、なるしまに寄ってCO2ボンベの口金買う事を思いつき立川で下車する。降りたはいいが立川って駅周辺が混み合っていて、方向が全くわからない。こういう時にGPS。そそくさと取り出して電源を入れると一発でなるしまの場所が把握出来る。
が、なるしまに着くとなんと休みだった。がっかり。
自走で家に帰る。
距離95km、消費カロリー2100kcal、登り標高1980m