さんまガスが部屋を覆う

晩御飯は魚にしよう、と言うことになり、フライパンでさんまを焼いていた。
さんま本体をアルミホイルで包んで焼くことで、あんまり臭くもならないし、フライパンが脂でべちょべちょになることもない。とても良い方法だ。と思って焼いていたのだが、ホイルを開いてみたら何だか生焼け気味であったので、念のためもう少し焼いておこうと考え、テレビを見ながら呑気に焼き上がりを待つことにした。
何の番組を見ていたのかは忘れた。
で、そろそろ宜しいでしょう、と思ってふすまを開けたところ、景色がホワイトアウトしていた。焼きすぎによって煙が発生したらしい。さんまガスだ!最悪だ!それはちょうど濃い霧みたいな感じで、火の気配のする煙ではなかったため、「火事だー!」みたいな恐怖が湧いてくることはなかったのだが、後悔の念はやっぱり巨大であった。何しろ魚の臭いのする霧だ。換気扇は回していたが、排気は全く追いついていなかった。
さんまは焦げ焦げになっていた。食えると言えば食えるし、美味しい部分も若干は残されてはいた。しかし基本的には炭だった。あまりに寂しいので缶詰のさんまを開けてぺちょぺちょと食べた。
そんなわけで部屋中が魚類の臭いになってしまい、すごく困っている。
今から思うと、煙になった脂に引火してたら本当にやばかったのかもね。