ほかの方のblogから- 最後は人の心、乗せてはいけない広告

タイム・コンサルタントの日誌から

− 当時はちょうどAPS(先進的生産スケジューラ)が現れはじめたころでした。また、ECRのような米国の小売業と製造業の協調的な取り組みが紹介され、ゴールドラットTOC理論も出てくるなど、なんだかこれから新しいわくわくするような動きが現れて、古くさい企業単位の風習を乗り超えるような期待を感じたのですが。
− 「はは。いかにも夢見がちな君らしい発想だな。」Rさんはやんわりと私をいなした。

続きは「サプライチェーン・マネジメントの実現をはばむもの
このようになることはスティグリッツミクロ経済学に指摘されているのだが、新しい理論や手法はそれを解決すると皆理由もなく期待するのだ。だから慎重に進めていくというスタンスが正しいのだ。

小鳥ぴよぴよ

「絶対に載ってはならない広告」

某学研で働く友だちが、
久しぶりに一緒に飲みに行った時、
僕に雑誌「ムー」をくれました。
「わー懐かしい」とか言いながら
みんなでパラパラとめくっていたのですが……

続きは「絶対に載ってはならない広告
確かにムーにそれはまずいだろ。

研究プロジェクトとリスクプレミアム

金融商品には、リスクプレミアムという概念がある。
ものすごく簡単に言うと、同じ理論期待値の商品でも国債より株のようにリスクが大きい商品のほうが、市場での評価から算出した実質期待値は高くなるということだ。それはなぜかというと、普通の人はリスクの高いものを嫌がるからプレミアムがないと取引が成立しないからだ。この普通の人の発想をリスク回避的という。
 で、研究プロジェクトで顕著だがプロジェクトの評価でも同じような考えが働くもので、結果的に同じ成果が出そうな研究でも、「チャレンジングな目標」で説明するのと「手堅い目標」で説明するのとでは、評価者のリスク回避傾向を考慮すれば後者で説明したほうが通りやすい。
 そして、目標のリスク設定がすべてのプロジェクトで低いほうで同じになり、かつ承認されたプロジェクトの期待値も同じという前提の結果、目標設定との乖離で成果の評価が可能ということになる。そうすると、挑戦的な目標設定も実行もしなくなるのは自然だ。
 チャレンジングな研究を推奨するために、なんかリスクプレミアムみたいな考えを導入できないかね。