ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Y’s Clip Blog このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-05-15

携帯電話の教育は義務教育の中ですべきではないだろうか

携帯電話の取り扱いが小学校などの義務教育現場で問題視され、マスコミ等でもクローズアップされる中、先日のITmediaの記事で千葉大の藤川准教授が次のような事を語っていた。

(1)学校への持ち込みを禁止することが重要、(2)中学生以下には携帯電話を持たせない、(3)家庭でしっかりしつけをすればいい、(4)出会い系サイトが問題、(5)「学校裏サイト」が危ない――といった議論は、すべてどこかズレていると話す。

via 子どもとケータイめぐる議論は「間違いだらけ」 何が危険で何が必要か

この記事の内容と私も概ね同じような事を抱いていた。そもそも、社会的にこれだけ普及し、社会人として旅立った時に必須アイテムとなるものを、単純に持ち込み禁止にするだけでよいのだろうか。そもそも、そこで思考停止すれば、何の解決にもならない。

家庭でのしつけという点も限界があり、モラルも含めた携帯電話に対する指導は教育現場ですべきだと思う。全ての学生が携帯に対する知識をある程度確保することで、リテラシーも育っていくのだと思う。

そして出会い系サイト等の問題。これはキャリアも当然チェックしていくことが求められるだろうが、そもそも網の目をくぐって新しいものが次々と出てくるのがこの分野。リテラシーを高め、プロフや裏サイトの何が危険で、何が問題なのか、そこを子供達が分かるようにしなければ、同じような問題は次々と発生するだろう。

ここまで携帯電話利用のマイナスの部分について書いてきたが、当然教育現場で指導するプラスの部分も多々あると思う。義務教育現場ではないが、青山学院大学では社会情報学部全学生に「iPhone 3G」を配布し、モバイル・ネット社会に通用する高度な人材を育成すると発表した。

具体的な活用について、報道発表資料で次のように語られている。

・「iPhone 3G」を大学標準のメールシステムやグループウェアと連携し、授業資料や教材の配布、出席管理、ミニテスト、授業収録放送を行い、学習に活用します。

・ グループワークを多用する授業などにおいて、同一通信事業者により費用軽減され、コミュニケーション活性化も期待しています。

・ 低学年の学生には「App Store」にある世界的競争で優位なアプリケーションを探し出し、生活の中で体感し、新たなライフスタイルの提案に役立ててもらいます。また、学部の授業内でも学習理解に有益なサイトやアプリケーションを提供し、学内でもさまざまな情報を交換する場を提供していきます。

・高学年には、モバイル・ネット社会を構築するサイトやアプリケーションシステムを研究し、実際に開発してもらい、将来的にはここでのアイディアや開発が世界マーケットで流通し、「iPhone 3G」で利用できるようになることを目指します。

via 青山学院大学とソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムはモバイル・ネット社会の教育・研究 基本協定を締結

グループウェアで情報の共有だけでなく、アプリの開発などで新たなライフスタイルの提案を考えさせるなど、様々な試みが期待できそうな内容となっている。もっとも、これらをどのように実践するのかが課題となるのだが、この先進的な取り組みは教育現場でのモバイル活用例として一石を投じる出来事となるかもしれない。

さて、携帯電話の悪の部分は確かにあり、教育現場ではその点が問題視され、今のような論調になっている。しかし一人一台レベルにまで普及している社会状況の中、単に使用禁止で思考停止するのでは意味がないことは明らかであり、教育現場でその利用法、モラルをしっかり教え、プラスの部分を伸ばして行く事が必要ではないだろうか。その基礎となる教育はやはり義務教育の中で行われるべきだと考える。

更に、より積極的にこういったモバイルの活用を学校内で推進するという手もある。スケジュールなどグループウェアの活用、学習に必要な資料をいつでも端末で見られるようにする等々、より進んだ指導を行うことも教育関係者の方々には是非検討して頂きたいと思う。

そして最後にもうひとつ。このような話題を産経では「青学大「iPhone」無料配布…狙いは「代返防止」」と伝えていた。青学の狙いとは全く関係ない伝え方をしており、その試みの芯となるべき部分が全く読み込めていないタイトルとなっている。マスコミがこのような取り組みをうまく伝えることが重要なのに、とても残念なことだ。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証