『こころ』1,872日目


ワイルドターキー 8年 ワイルドっだ!
KENTUCKY straight BOURBON のラベルに偽りなし。


Team KOKORO 先週末日曜早朝 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールド


 4月になりだいぶあたたかくなりました。
Team KOKORO先週末3月最後の日曜日は 今年初めて 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールドまで出向き ハザードを指示された方向へ真っ直ぐ越える導入のトレーニングに勤しみました。
我がteam マーキング設定の場合 スタートにて意識して方向指示せず 犬のマーキングに任せて送り出すようにしてきました。これは行く手の地形により 大きな谷やクニック、岸部の崖等 越えどころ降りどころを犬が自分で判断して越えていくのを私が見てきた経緯があったためです。急峻な崖状の傾斜では犬が降りどころを見極めて進める判断力がないようでは自然の野では 危険と思っていました。(ようするに勢い任せってやつですね。) 特に多くの場合藪に覆われる自然の中の岸部崖等は 私の目からは斜面の先の状況は全く見えず その先危険があるのか否かハンドラーとして詳部まで判断できない場合がほとんどです。
 アヤツ2才のころ初めて長野のIさんのお供で千曲川猟場を歩かせてもらった時のこと まだ若いアヤツ、 Iさんに練習用に投げ込んでもらった獲物を 急峻な岸部崖状のオーバーハングを何とか降りて川面の獲物確保後 戻りのオーバーハング部を上がれず 立ち往生してしまうことがありました。 往きはなんとか降りられましたが 帰路は重い獲物を咥えては残り1m程度の オーバーハングを越えられず進退窮まっちゃたんですね。一旦獲物をその場に残しなんとか這い上がったアヤツ その後七転八倒し私の補助を受けながらなんとか残した獲物回収できたのですが そんな現場においても経験豊富な Iさん相棒犬 アンジェラの、 ちゃんと降りどころ 上りどころを見極め 必要に応じて迂回しながらも 無駄なく果敢に獲物へアクセスする仕事ぶりを私は目の当たりにしています。千曲川で鳴らした地犬使役犬の底力を見せてもらった気がしました。 しかも千曲川本流の 流れに運ばれる川面の獲物を見失なわないためには 極めて迅速な判断と行動が胆となります。 基本はマーキング回収ですが 少なくともそういう部分の要素 においては 英国FTL、WTを意識したGRTのマーキング競技とは 経験と経験に裏打ちされた適切な判断力が問われる部分若干ですが趣が異なります。我がTeam 普段日常の新潟自宅至近松林パトロールでも 3mほどの土手上道から 急傾斜藪下へ向かっての ボール放り投げ回収娯楽をよくやるのですが アヤツ 基本はボールに向かって真っ直ぐ駆け降りますが 藪の状況によっては 降りられる地点を瞬時に探し下っていきます。藪下でサーチ後 上りもその場の地形藪の状況に応じた経路を上がってきます。 アヤツ自分の上がってこれない 急傾斜藪や 崖部はやみくもに飛び降りたりしませんし 逆にそうでないと私は送り出せません。 松林や八ヶ岳南麓山野歩きなど では犬が藪に飛び込んで以降ハンドラーには走る音しか聞こえないわけですから。
八ヶ岳南麓山野で犬と歩く場合 有害鳥獣駆除のくくり罠等の存在は ハンドラーが片時も忘れてはならない事項です。

 アヤツ 私と過ごしてきた日々の中で培われた部分も大であると思いますが もともと何にでも非常に慎重なところが有りました。どんなに ハイテンションで気持ちが 惹きつけられても 必ず考えながら動けるところが アヤツ最大のストロングポイントでもあり同時にウィークポイントでもあります。 弱さが前面に出てしまうと 考える事で脚が止まってしまうこともあります。我がTeamではヘタレメンタルと呼んでいますが、ですからGRT競技会で ダミー確保後 大勢のギャラリーや待機犬を背後に 待つハンドラーのところへの戻りの脚が 気持ちの状況によっては今一つ伸びないこともあるんですね。(ただしこのこと 目で見える内容だけでわかるような 単純なことではありません。私とアヤツ 共に人生の機微 けっこう複雑なんですね…ワッハッハ!)



ハザードを真っ直ぐ越える導入トレーニング 125m x 2
 さてこの日の課題 ハザードを指示された方向へ真っ直ぐ越えさせる トレーニングは ガンドックの基本である ハンドラーの指し示した方向に犬を真っ直ぐ送り込むというのが趣旨です。 そこにハザードとなる 柵や ブッシュがあろうとも また無かろうと 変わらず 指示された方向へ真っ直ぐ突き進む ことを要求しています。ハンドラーの指し示した先にあるハザードは 柵であろうが ブッシュであろうが 必ず越えていけるという事を 犬が信じて突き進めるか否か… 実はそのペアがTeamになっているかどうかが問われる 課題なんですね。(特にヘタレメンタルの我がTeamの場合は…)
この動画の設定 スタートして50mほどで最初のハザード幅3mほどの盛り上がったブッシュ帯、その後さらに30mほどのところにも同様のブッシュ帯があります。ダミーポイントは125m先の枯れ藪内にマーキングで放り込まれます。
2段ハザードのブッシュ帯越えマーキング設定ですが 画面左端のあたりでブッシュ帯は切れ 迂回すれば回り込んでハザードなく確実にダミーポイントまでアクセスできるというもの、アヤツもそのこと自体はスタートに付いた時点で理解していると思います。 まずあえてブッシュ帯ど真ん中を通過させるため この動画の前に一本 最初のブッシュ帯直前の位置からスタート 回収させています。ダミーポイントを変えずにスタートを下げるっていういつも手法ですね。 その上でのこの設定 首尾やいかに。
 1本目は マーキングとはいえ ブッシュ帯のど真ん中を通過させる私の意図を 伝えるために 膝を落としましたが 軽めのセットアップ方向示差程度で送り出しました。やはり指示が中途半端だったのでしょう。アヤツ初めのハザードブッシュ帯へ向かう過程で 左へ迂回しようか ブッシュ帯の緩やかな部分を越えようか 迷っていること走りにはっきり表れていますね。 結果的にブッシュ帯を通過しましたが 実はアヤツの中では 指示が不明確でスッキリしていなかったのでしょう。
 そのことに気付くことが出来なかった ヘボなハンドラー(私デス) が 2本目は 膝も落とさず さらに軽めの方向指示 で送り出した 結果 アヤツ は左へブッシュ帯を迂回した方が 楽で安全と判断し 左方向へ確信をもって走り出してしまいます。確信をもって走り出している犬を 止めることじたい 大切な意欲勢いを削ぐ結果につながりますので 本来 は避けるべきことです。 この時点で設定間違い、ハンドリングミスは 明らかですが 今回は ハザードを指示された方向へ真っ直ぐ越えさせる ことがあくまでもトレーニングの趣旨ですので 往かせるわけにはいきません。 私が一声かけ アヤツ一瞬躊躇しますが それでも迂回経路へ加速するアヤツを 「戻れっ!」とノイジーハンドリング一発で戻し 仕切り直し。再度の送り出しはブラインド設定と同様 明確に 膝を落として 丁寧にセットアップ方向示差にて。アヤツ 指示された方向 一直線に ハザードブッシュ帯ど真ん中を越えていきました。
マーキング設定ではダミーポイントへ一直線というのが ガンドックの基本ですが 我がTeamの場合は 今回のような犬が どちらの経路も採りうる微妙な設定においては 設定趣旨に沿ってまだ 私が明確に 背中を押してやる必要があるという事ですね。
曖昧な指示で 迷わせてしまってゴメン 『こころ』!
 ハザードを指示された方向へ真っ直ぐ越えさせる トレーニング こういったブッシュ帯、柵を利用し アヤツとの間合い共通理解を 一歩づつ 深めていこうと思います。



The Band - The Last Waltz - The Weight feat. the staples singers
「ザ・ウェイト」 は70年代アメリカを象徴するような ザ バンド のデビューアルバムからの曲です。動画は 有名な解散ライブアルバム「The Last Waltz」MGMサウンドステージでの収録版でゴスペルグループ  ザ・ステイプル・シンガーズ をフューチャリングしています。 私 ザ バンド はあまり聴いてきませんでしたが この曲とかは 聴けば ああこれかというくらい ポピュラー。映画「イージーライダー」でバックに流れる 場面で思い出す方は同世代です。 「イージーライダー」というと冒頭で流れる ステッペンウルフの 「ワイルドでいこう!(Born to Be Wild)」が何と言っても有名ですが この曲もいかにも束縛のない(チマチマしてない) 自由なアメリカの雰囲気の「イージーライダー」にぴったりです。改めて聴いてみるとイイ曲ですね。

 そんなわけで今宵は 「やまや」に走り お気に入りバーボンの逸品 ワイルドターキー8年 調達してきました。業務も先週来の大山なんとか一つ越え ほっと一息入れたかったのですが … ワイルドターキー8年 ガツンときますねえ!ワイルドっだ ワッハッハ!