仕事が相変わらず煮詰まっているので、引用と毒にも薬にもならないコメントでお茶を濁す


 これ(「太陽族」)以降、不思議なことに「日本」の社会では、新しい若者風俗や文化が生まれるたびに、そこに帰属する若者の集団性はつねに「族」(トライブ)として語られてきた。カミナリ族、暴走族、カニ族竹の子族クリスタル族……と枚挙にいとまがない。おそらく、オタクがはじめて「族」と呼ばれなくなった最初の集団だろう。

上野俊哉毛利嘉孝『実践カルチュラル・スタディーズ』(ISBN:4480059458
フィギュア萌え族」という言葉が多くのひとの憤慨やら失笑やらを誘っているのは、「族」というどちらかと言えば「不良文化」を連想させる言葉を、「フィギュア」や「萌え」と結び付けたからではないだろうか。なお「フィギュア萌え族」ははてなダイアリーのキーワードになっているので、詳細はそちらを参照のこと。

ところで上の引用文、「カニ族」だけは知らない言葉だったのだが、おもに国内を旅行していたバックパッカーを指すのね。