ゲネラルプローベ

妹からゲネプロのチケットをもらったので、新国立劇場に行く。演し物はヴェルディの「ドン・カルロ」。ゲネプロに行くのははじめてだが、オーケストラと聴衆が平服なのに、舞台の上の歌手がきちんと衣裳を着込んでいたのがおかしかった。一階席に巨大なミキサーがあり、カメラが林立していたので、何かの機会にこれが放送の一部に使われるのかもしれない。
しかしキリスト教がらみの「悲劇」は、凡庸なる不可知論者たるオレにはよく判らんことが多い。なぜお前がここで死ぬのだ。悲劇というよりは、不条理劇である。

猶太禍

大佛次郎ドレフュス事件』(ISBN:4925219812)を読み始める。講談を意識したとあってか、当時のフランス史に知識がなくても読みやすい。やたらと高いと思ったら、オンデマンド出版で、おまけに「ブゥランジェ将軍の悲劇」を併録しているのね。急に得なものを買った気になる。それにしても何かあると「悪いのはユダヤ人だ」という話になってしまうのだな、フランス人は。日本人もそうらしいけどね。