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2006-06-18 [research:Hyogen]

ytsutsui2006-06-18

[]ラウンドテーブル「ことばに向かう仲間たち」

筒井の問題提起を聞く

6月9〜10日、東海大学で大学教育学会がおこなわれた(変なポーズで失礼します→)。

私は、ラウンドテーブル「ことば(日本語表現法)に向かう仲間達ーNPO、日本語教師、理科系研究者ー」を主催した。パネリストは、門倉正美さん(横浜国立大学留学生センター)、加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)、吉倉紳一さん(高知大学理学研究科)と私である。


私の特徴は、一つの専門分野を突き詰めることではなく、絶えず新しいトレンドを結びつけることにある。日本語表現法は、既に学会内でかなり定着して、専門家も多数生まれている。したがって、当初から関わっている私の仕事は、多数派に依拠するよりも、より先見的な少数派を育てることにあるからだ。

今回このテーブルを設定したのはいくつか理由がある。

  1. 一つは、昨年のテーブルの発展形であること。昨年度は、「ことばの教育」を大学内外で展開する専門家と議論を深めて、それがスキル教育ではなく、学びの意味を考えることであるとを明らかにした。
  2. もう一つは、このテーブルに関わる多くのメンバーが前回のブログに書いた『アカデミック・ジャパニーズの挑戦』の執筆メンバーであることだ。編者の意図として、留学生教育の日本語から日本人学生の日本語へと、そして市民の日本語へとつながる道筋を明らかにしたいと思っていたのであり、これらのメンバーがきっちり議論する場を持ちたいと思ったからである。
  3. 理科系の視点を入れることで、何が見えて来るのかである。吉倉さんに報告をお願いしたことで、ここから新しい視点が見えてきたのである。ただ、今はまだこれ以上は書かない。

私の報告は、ことばで対話する場合には、

  1. 自分の意図を明確にする,
  2. それを相手に伝える方法,

にとどまらず、

  1. 自分と相手をつなぐ「場の共有」が重視されるべきこと,

を説いた。


プレゼン資料は、ここにある。

[]門倉正美さん(横浜国立大学留学生センター)の報告

門倉正美さんの報告を聞く


門倉さんは、哲学から日本語教育に転向して以後、リベラルな社会と人間とのつながりを引っ張っている先駆者である。彼は、「学びとコミュニケーションの日本語力ーアカデミック・ジャパニーズからの発信」と題して、日本語教育の最新動向であるアカデミック・ジャパニーズが、留学生だけでなく、日本人学生や市民への広がりを視野に入れたものであること、を述べた。


プレゼン資料は、ここにある。

[]吉倉紳一さん(高知大学理学研究科)の報告

吉倉紳一さんの報告を聞く


吉倉さんは、高知大学の大学改革をを引っ張っている立役者である。1997年、高知大学で「日本語技法」を新設する時に、講師として呼んでいただいて以来のつきあいである。地質学の研究も今が旬とのことであり、大学副学長を務めながらも八面六臂の活躍である。


報告は、「科学技術コミュニケーションと言語表現教育の新展開」と題して、自然科学と市民との対話を促進する科学技術コミュニケーションを説いた。


プレゼン資料は、ここにある。

[]加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)の報告

加藤哲夫さんの報告を聞く


前夜の打ち合わせから、みんな加藤さんの言葉の一つ一つに引き込まれた。自身はきわめて論理的であり、効率的な思考をしながらも、必ずしも論理的でないが素晴らしい発想をする人々への限りない思いを、きゃしゃな体からほとばしる情熱で語ってくれた。


テーブルでは最後の報告者となったが、他の報告を聞きながら、 A4用紙にマジックでつぎつぎ文字を書いていく。ノートを取っているのかと思ったらそうでなく、自身の報告をその場で書いているのだった。まさにライブのプレゼンである。報告の順番が回ってくると、黒板に順番に紙を貼りながら、説明していく方法は見事というしかない。


その一端を写真でご覧ください。メンバーの写真も一緒に

[]質疑応答

質疑応答を聞く


休憩後の質疑応答であるが、マイクを使っていないので、声が小さいのはご容赦を。質疑応答の最後に、加藤さんのアドバイスで、パネリストが最後のまとめを話す時に、趣旨を紙に書いて順番に話していった。その模様は、上の写真でご覧ください。論旨がビジュアルになるので、いい方法だ。これは今後も使おう。