ロシア語電子辞書

以前、ロシア語の電子辞書について触れましたが、さらに新しい電子辞書が発売されるそうです。

ロシア語対応の手書きパネル搭載 カシオ、エクスワードに新モデル
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0807/25/news053.html

今回の売りは、ロシア語対応の手書きパネル。なかなか面白い機能ではありますが、ロシア語の筆記体に対応しているかが気になります。個人的にはブロック体で書くのは面倒ですので。

気になる搭載辞書コンテンツは、相変わらず「コンサイス露和辞典/和露辞典」のようですが、追加辞書として「オックスフォードロシア語辞典(露英/英露辞典)」が収録されます。

オックスフォードもいいですが、研究社のロシア語辞書を搭載した電子辞書が発売されないでしょうか。

青春のロシア・アヴァンギャルド

社会人となりブログを書く暇があまりありませんでしたが、久しぶりに日記を。
ロシアに限らず、行った展覧会などのメモをしようかと思います。

今日、渋谷BUNKAMURAで開かれている展覧会「青春のロシア・アヴァンギャルド シャガールからマレーヴィチまで」を見にいきました。
公式HPはこちら http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_moscow/

この展覧会には、20世紀初頭の革命前の作品が集まっています。日本初公開のものも多く必見。

通常、展覧会はひとつのコンセプトの下に作品が集まってきます。しかし、このロシア・アヴァンギャルドは非常に雑多な作品が集まり、統一性に欠けた展覧会だ、という印象です(それが悪いという意味ではなく)。
例えば、一部の作品は非常に抽象的で、いわゆる「わかりにくい」作品でしたが、でもまた一部の作品は非常に具体的・写実的に、モノや人が描かれている…何となく統一性が感じられませんでした。ベクトルがあっちこっち向いてる感じです。

でも、こんな雑然とした作品群が、まさに革命前夜にあった当時のロシア・アヴァンギャルド芸術運動の「産まれ出る苦しみ」を物語っているのかもしれません。

あと全然関係ないですが、今はロシアに関する「かわいい」本も増えてるんですね。ミュージアムショップに並んでいました。
例えば
ロシアのかわいいデザインたち
とか、
カナカナのかわいいロシアに出会う旅
などなど。

Большому кораблю-большое плавние.

ロシア文学ゼミの私にとって、昨今のロシア文学ブームはありがたいものです。いろんな人がロシア文学について語っているのを聞くと、本当に勉強になります。
そのロシア文学ブームのきっかけになったのは、近年光文社から出た新訳「カラマーゾフの兄弟」と言われています。その翻訳をされた亀山郁夫氏が、今月は毎週お茶の間で講義をしてくださってます。
NHK教育テレビの「知るを楽しむ」という番組に、2月から3月の月曜日講師として出ています。時間は午後10時25分〜午後10時50分。今月は「罪と罰」を初めとしたドストエフスキーについてです。(http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200802/monday.html
私も元ゼミ生だったため毎週見ている…と言いたいとこですが、先週は見逃してしまいました。明日は月曜で放映日、明日は見られそうなので何とか見ます。また、前回の再放送も早朝に放映しているようなので、起きられたら見ます。たぶん起きれないけど。朝寒いし。
先生が大学の学長になった関係で、私も所属していた先生のゼミは閉鎖ということになりました。学長以降は授業も受け持たず…でもこういうメディアを通じての講義は頻繁なので、可能な限り追っていきたいと思います。
余談ですが、学長になってから、先生はテレビや新聞に本当に頻繁に出るようになりました。まるで雲の上の人みたいになってしまい残念ですが、でも外語大の宣伝として割り切っているんでしょう。先生はある講演で「学長は大学にお金をもたらすのが仕事」と言い切りました。その是非はさておき、名前の売れてる自分が広告塔となってメディアに顔を出すのが仕事…そう思って、出演以来を引き受けているのでしょう。
姉妹校であった大阪外国語大学大阪大学と合併したのは記憶に新しいところ。亀山学長は、東京外国語大学の未来を案じて、今のように頻繁に大学の宣伝活動をし、大学の名を高めようと努力されてるのだと最近思うようになりました。

Чего нет,того и хочется.

東京はひどい雪でしたね。なんとなく今日は敬語でいきます。

さて、少し遅いですが、ロシア語学習者にはありがたい話。なんと、ロシア語の電子辞書がもうすぐ発売されます。ソースはhttp://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0123/casio.htm
カシオから専用電子辞書向けの追加コンテンツとして、3月中に「コンサイス露和辞典」が登場するそうです。今まで外国製の露英電子辞書はあったそうですが、本格的な露和辞典は初めてではないでしょうか。
ただ、どうやら和露辞典は搭載されていない様子であること、そして「コンサイス露和辞典」はもともと携帯性を考慮して編纂された簡易辞典であることを考えると、あまりメリットはないかもしれませんね。
どうせなら、アホみたいに重い「研究社 露和辞典」を「研究社 和露辞典」とセットで出してくれればよかったのに。でも、この露和辞典コンテンツが爆発的なヒットを記録すれば、それも夢ではないかも。いいですね。それに、うちの大学の某ゼミではロシア語電子辞書の製作に着手しているという噂ですし。数年後にはいくつかの会社から競うようにロシア語電子辞書が出るかもしれませんね。

Кто не работает,тот не ест.

留学と就活
私はアルバイトを大学でしているので、4年の今でもほぼ毎日大学にいる。しかもだいたい朝9時からだ。そしてバイトが終わっても、用事がない限りは図書館で雑誌や本を読んだりして、夜まで過ごすことが多い。
そのようにして朝から晩まで毎日大学にいるからわかるのだが、この1月からリクルートスーツ姿の学生がとみに増えた。就職活動をしている3年生だ。私服がほとんどの中で、黒いリクルートスーツ姿の人間は非常に目立つ。彼らを見ると、自分も1年前はあのようにしてスーツに身を包み、足を棒にしてあちこちの企業を回ったことを思い出す。
今日は、留学経験というものが、新卒の大学生の就活にどのように作用したかを少し書きたい。ここでは、留学とは1年程度の長期留学について。短期は経験したことないのでわからないので書けません。しかも、一学生の視点からなので、一つの意見に過ぎないということをお忘れのなきよう。

・留学は就活にプラス?
まず、多くの学生が思うことだろうが、留学することは、就活にプラスになるか、という疑問。僕も気になってた。
これは、就活を終えて感じたのだが、本当にその人次第としか言えないと思う。あくまで、「学生生活で取り組んだこと」の一つに過ぎない。部活・サークル・ゼミ・勉強・バイト…と同じ範疇だと思う。決して、留学経験が高尚で素晴らしいアピールポイントだと考えてはいけない。
もちろん、留学を決行した行動力、そして異国を生き延びた生命力(?)は買われて然るべきポイントかもしれない。でも大切なのは、そういった成長を、企業に対してきちんと説得力を伴って説明することだと思う。なぜ留学を決め、留学中はどのようなエピソードがあり、そこから自分は何を学んだか。あくまで、自分の価値観・人生観を伝える一手段として、留学経験が自分の人間性を豊かにしたことをアピールするべきだろう。留学したことで、何もせずに単に自分の価値になると思ってはいけない。留学経験を振り返り、自分の糧となっていることを確認。それを説明することで、留学経験は武器になる。

・留学したら語学のスペシャリストとして見てもらえる?
またまたご冗談を。
自分よりもっと語学のできる人なんて世の中にごまんといる。たかが1年、長くて数年いただけの若造に、語学に関して期待なんてされない。もちろん語学や、その地域に関する基礎知識はバッチリのはずなので、その後の成長を見込まれることは大いにあると思われるが、新卒の学生に語学の即戦力なんて求めていない。当該地域に関する、将来的な戦力としてアピールするならセーフだろう。

・ロシア語をやっているという点は、就活に良い影響を与えたか?
私見だが、これは自信を持って「与えた」と言える。私の実感としては、ロシアに対しての経済界の眼差しは非常に熱い。例えば、これからロシアに事務所を作る、ロシアの売り上げが非常に伸びている、ロシア語ができる人が欲しい、というのを聞くのは難しいことではなかった。面接などでロシア語専攻であることを言うと、感触の良い反応が多かったように思える。少なくとも、「ロシア語やって意味あるの?」などと聞かれたことはない。
もちろん、僕はこのアドバンテージを生かし、ロシア語の「将来的な」戦力候補であることをアピールして就活を進めていた。

就活生を見ると応援したくなる。そんな気持ちから、留学経験者の視点から就活について書いてみた。全ての就活生に幸あれ。

сколько лет,сколько зим!

久しぶりに日記を書いてみる。留学から帰国後、長らく放置していた。
留学中は知り合いに教えていたこのブログも、もうほとぼりが冷めただろう、誰も見ていないはずだ。
卒業を前に、懐かしくなったので少し書いてみる。

留学から帰国後は、ごくごく普通に暮らす大学生として過ごしている。初対面の人にロシア語やっててロシアにも行ってきました、というと少し珍しがられる。その程度だ。

就職活動では、ロシアとの関わりができる仕事を第一に優先した。幸いにも、その仕事がいずれはできそうな組織から内定を頂いた。この4月から、そこで働かせていただく。

就職活動後は読書をしたりテニスをしたり。そして今月、卒業論文も無事に提出。
卒業前の今は自動車学校への通学やアルバイト、自分の勉強が生活の中心だ。

しかし、相変わらず、興味関心の中心というのは相変わらずロシアだ。政治・経済的にもますます面白くなってきている。また、日本では我が恩師亀山郁夫氏の翻訳が火をつけた、ドストエフスキー・ブームである。ロシアへの注目度というのは、数年前より確実に強くなってきているのが肌で感じられる。

今後は、ロシアとの関わりを中心に日記を書ければと思う。それは、知識の整理や自分の意見の文章化という点で役に立つはずだ。マイペースで続けていくのが目標である。

 これからの予定

このブログ、そしてプロフ欄のメールアドレス共に生かしておくつもりです。また、コメントをつけていただければお返ししますが、日記はをこれ以上更新する予定はありません。(時間があったら、どこかでまとめて写真をアップしたいなぁ…)

それでは。


未だに母国に対する違和感が抜けずにいるが、まぁそれも時間の問題だろうと思っている作者より。