イカのウォッカトマトソース煮こみ前編・イカをさばく

あああーーーイカ食べたいーーーー!ってことがたまにあります。朝捕れイカが暴れてるうちに刺身にしたのを食べつけて大きくなってしまったハコダテンヌの奢った口を満足させるイカはアメリカではなかなか手に入らないのですが、こちらのイカもトマト煮にするとけっこうイケマス。今日は準備としてお料理の前にイカをさばく手順をお見せします。微グロ注意報頻発。
 イカ子「ヤッホー!今日はアタシが主役でーす」

  • イカのさばき方

先日「イカって丸ごと売ってるとどうしていいかわからんから冷凍の輪切りになってるやつしか使わない」という発言を日本人女子の口から聞いてビックリ&軽い軽蔑の気持ちが沸き起こりましたが「ちょっと待って!非函館人がイカを知らないのは驚くには当たるまい。たとえばアタシが群馬人に『あーフープロなんか使っちゃダメダメ!コンニャクイモはおろし金でおろすんだよ!何にも知らないんだなー』くらい言われてしまったとしたら『こんにゃくくらいがナニさ!』とこんにゃく自体に反発を感じてしまうかもしれないように、ハコダテンヌとしては今この軽蔑の気持ちを表して彼女をますますイカから遠ざけてしまうようなことは慎まなければならない!」と自制してフレンドリーな会話を続けました。大人だな、アタシって。
なのでそういう人もネットでイカのさばきかたを習得できるように写真でご説明しましょう。

 イカ子「コンニチハー!なんか板の上に乗っちゃってまーす」

食腕(10本の足のうちの2本で主に捕食に使われる)長え。イカというとスルメイカなハコダテンヌとしてはこれはけっこう引いちゃう。スルメイカは食腕もそんな目立つほど長くないんですョ(ご参考:魚釣りの底歩。コレは函館で釣りをなさってる方のブログのようです)。

函館スタンダードを引きずってNYのイカを馬鹿にするのって、日本のスタンダードを引きずって「アメリカの女ってデブすぎるよなー」とかいう貧弱体系日本男子みたいでイヤなので慎みたいのだが、たぶんこのぐんにゃり感&肌の色はたいていの日本人の食指を動かすことはないでしょうね。イカはアストリアの魚屋で買いましたが、フツーに市場に出回ってる中ではこれでもなかなかに元気な方かと思います。


イカの胴に人差し指をつっこみます。
 イカ子「えちょっと待って!こんなの聞いてないし!!キャーーー!やめてーーなにすんのーーー!!」
ゆう 「函館人ならタダでもらったところでありがたくないような鮮度のオマエをおいしく料理してやろうと言うのさ」
イカ子 「き・・・鬼畜!」


胴に指を突っ込んでさぐると、イカの骨と胴がくっついている箇所があるのがわかります。そこを指先で胴から骨を外し、中身全部をまとめて引き抜きます。
 ズルーーリ。
ゆう 「ほーら全部出てきた」
イカ子 「あああ・・・抜け殻のアタシと中身のアタシが白日のもとに・・・!(ガクリ)」
ゆう 「すぐに全部ぶつ切りにして一緒くたに煮てやるから気にすんな」

イカの足を広げて中を見てみると、黒くて硬いクチバシがみつかります。
 北海道の一部地域ではこれをトンビカラスと呼びますが聞くからに食肉獰猛まがまがしいですね。

クチバシは食べられないので、そのすぐ下あたりをねらって切り落とし、上部分(クチバシから内臓)は捨てちゃいます。すんごく活きのイイイカならゴロを使って塩辛とか作れるんでしょうけどねー。

イカの胴体は、この程度の大きさのイカならアタシは皮はむきません。天ぷらとかフライとか揚げ物に使うときには油がはねないように包丁で細かく切れ目を入れておきますが、煮物炒め物あたりなら皮とか気にすることもないと思います。
 男前にぶつ切りの輪切りにします。


ここまでできたらお料理は次回更新。イカとウォッカとトマト缶を用意して待ってて!


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