廃自転車の会話 【ブログdeフォトコンテスト応募作品】
私の故郷では 船でやってきた外国人の自転車盗難が相次ぐ
日本製の自転車は母国で高く売れるようだ
ある日夕暮れの中散歩していて ゴミ処理場を通りかかった
電化製品やドラム缶の山の中 自転車も捨てられていた
壊れた物や退廃的な物 機能を失ったものが美しくみえるのは何故だろうか
おそらく彼らが持つ哀愁や歴史が私を挽きつけるのだろう
この自転車達もまた 私には美しく見えた
彼らの会話が聞こえてきた
「外人に盗まれるよりゃマシな末路だな」
「あぁ、まったくだ」