悠平と歩く道 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-02-19

春から梅花女子大大学院の個別療育に通います

 妻(yuheimama)です。もうすぐ東京世田谷区から大阪高槻市に転居して1年になります。転居に際しては、主人の通勤圏内での悠平の幼稚園と療育機関探しが最重要課題でした(2011年1月24日「大阪に転居します」)。幸運なことに、悠平にぴったりの幼稚園に巡り合い、自閉症療育センターwillでの療育に通うことができました。willでの療育は1年間、来月で終了します。そこで、昨年末から来年度の療育機関を探し始めました。

 まず問い合わせたのは高槻市内でグループ療育を実施している児童デイサービス提供機関です。12月末に療育体験をし、療育内容や事務的な事柄の説明を伺いました。グループは5〜6人だったでしょうか。グループに入った悠平は、しばし「ここはどこ? 私は誰?」状態で、呆然と立ち尽くしていました。時間とともに慣れたのか、少しみんなと一緒に動くことができたものの、最後まで不安げな様子でした。そちらの機関でもwill同様、療育希望者が多く、若干の待機期間があるとのことでした。悠平の不安げな様子が少し気にかかったのですが、市内にはほかに療育機関がないこともあり、申し込みをして先方からの連絡を待つことにしました。

 ちょうど同じころ、willから大阪茨木市にある梅花女子大学大学院心理・教育相談センターで来年度の個別療育とグループ療育の募集を行うことをお知らせいただきました。個別療育は隔週1回1時間で、willと近い療育内容とのことでした。先のグループ療育での悠平の不安げな様子が気にかかっていたことと、willでの個別療育と家庭との連携による効果を実感していましたので、個別療育というのは魅力的です。自宅からの行き方を調べると、電車と大学のスクールバスを乗り継いで約1時間。悠平は乗り物好きなので、途中でパニックさえ起こさなければ、通えない距離ではありません。そこで年明け早々に申込書を送付し、2月8日に私と悠平の二人で面接に伺いました。約1時間半の面接で、成育歴やこれまでの診察・療育の経過、悠平の現在の発達状態や日常での問題点をお話ししました。後日電話をいただき、3月中に発達検査をして、4月下旬〜5月上旬に療育をスタートすることになりました。まずは一安心です。高槻市内の児童デイサービス機関にはその後、申し込み取り下げの電話をしました(関係者の皆さま、お世話になりました)。

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 悠平は大学のスクールバスが気に入ったようで、そのご何度も「スクールバス! スクールバス!」と連呼。早速、ホワイトボードのスケジュール用にスクールバスのアイコンを加えました。来年度も楽しく療育に通えるよう、工夫していきたいと思います。

2012-02-15

「お勉強しない」

 妻(yuheimama)です。3学期に入り、箸の練習を始めたり、トイレトレーニングが前進したりで、身辺自立が徐々に進んでいる悠平ですが、このところ「お勉強しよう」と声を掛けると「お勉強しない」と言うことが多くなってきました。これまで、課題の一番最後にパソコンタイムを設けて動機付けをしていましたが、最近では自分で好きなときにパソコンを立ち上げられるようになり、動機付けにならなくなったようです。新たな動機付けとして、勉強後にカレンダーにはるシールを変えてみたり、ゲームや絵本をちらつかせてみたりもするのですが、物で釣るには限度があります。嫌がる悠平を無理に席に着かせたこともありましたが、いざ課題を提示すると、目はあさっての方を向き、手も自分から動かそうとはしません。そんなことを繰り返して机に向かうことが嫌いになっては元も子もないので、以来、嫌がるときには無理強いしないことにしました。とはいえ「継続は力なり」を実感してきた療育です。教育ママならぬ「療育ママ」を自認する母としては、ここが踏ん張りどころ。悠平が関心を持ちそうな課題をあれやこれやと考えてみました。

 まずは目と手の協応・手先の微細運動のためのキャップ閉め。100円ショップで乗り物の容器を購入。これを机の上に置いておいたら、悠平自らやりだしました。数日間はもくもくと取り組み、やや関心が薄れてきたところで2色のブタを投入。こちらは乗り物ほど興味がわかなかったようで、1回やった後、私の見ていないところでガチガチにかまれて2匹が犠牲になっておりました…。

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 次はお手製カタカナかるたです。ひらがなはだいぶ読めるようになってきたのですが、まだまだあやふやなカタカナを学習するために、ちょっと頑張って作ってみました。大き目の単語帳の表にカタカナで悠平の好きなキャラクターや乗り物の名称を書き、裏にシールや幼児雑誌の切り抜きをはりました。私が「ア、ア、ア、ア、アンパンマン」というように読み上げ、悠平がカードを探し、めくって絵柄で確認をするという要領です。ア行とカ行、サ行とタ行というように一回に2行、計10枚程度に取り組んでいます。今のところ成功率50%前後といったところでしょうか。カタカナにはまだ自信がないからか、悠平ははじめ敬遠気味でしたが、カードをめくるとケタケタ笑って楽しく取り組めるようになってきました。これからも繰り返し取り組んでいきたいと思っています。

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 悠平の「お勉強しない」という言葉は、私にとって悲しく残念な言葉なのですが、家庭療育が私の自己満足になっていないかを顧みるための一石でもありました。悠平にとっては日常の出来事・行動についての認知が進み、また一つ好き嫌いの自己主張ができるようになったことを意味するのかもしれません。これからも悠平の課題に取り組む姿勢には波があると思いますが、あまりへこまずに悠平の興味に沿った課題設定を試みていきたいと思っています。

2012-02-07

思わずはきたくなるパンツ!?

 妻(yuheimama)です。夏休みに本格的に始めた悠平のトイレトレーニング。一進一退を繰り返していましたが、昨年末に風邪を引いてお腹をこわして以来、停滞気味でした。それが思わぬきっかけで一歩前進できました。幼稚園での身体測定です。

 悠平は、トイレに行けば用は足せるものの、オムツをせずにパンツをはくことに抵抗感がありました。幼稚園へも、担任の先生と相談してオムツとパンツの両方を持たせていたのですが、パンツをはくのは嫌がっていたそうです。それが3学期はじめの身体測定のときに、クラスのお友達がみんなパンツとスモッグに着替えている様子を見て、ついにパンツをはいたとのこと。以来、幼稚園では送迎時にオムツをはくほかはパンツで過ごしています。クラスのお友達と先生方に感謝です!

 しかしながら家ではどうかというと、遊びの途中にトイレに行くのが嫌なのか、少々怠けたいのか、なかなかパンツをはこうとはしませんでした。そこで自閉症療育センターwillの担当者に相談したところ、パンツに悠平が好きな絵やマークをつけて関心を持つようにしたらどうかとのアドバイスをいただきました。

 手芸店で車か電車のワッペンでも買ってつけようかと思っていたのですが、ネットショップで車が主役のディズニー・アニメ『カーズ』のキャラクターパンツを発見。DVDで見て以来、悠平がとても気に入っていたので、そのパンツを購入してみました。ちょうど1月下旬には予約していた『カーズ2』のDVDも届き、タイミングもバッチリ! DVDを見た後にパンツを見せたところ、自分からはくようになりました。さらに、こちらからトイレに誘わなくても自分からトイレに行くことも増えてきました。大好きなカーズのパンツを汚したくないという気持ちが働いているのではないかと思います。カーズさまさまです。

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 完全にオムツを卒業するまではまだ時間がかかると思いますが、焦らずに本人の気持ちを大切にしながらこれからもトイレトレーニングを続けていきたいと思います。

2012-02-02

言葉をはぐくむ―ついに出ました、3語文

 妻(yuheimama)です。先日、悠平が幼稚園に行っている間に美容院でカットをしてきました。園バスのお迎えに行くと、悠平がバスを降りるなり「お母さん、髪、切った」と言いました。私が「そうだよ、お母さん、髪を切ったんだよ」と言うと、何度も「お母さん、髪、切った」と繰り返し言いました。助詞は抜けていますが、初めての3語文です! 最近では語彙が増え、2語文が定着してきていたものの、なかなか3語文が出てこなかったので本当にうれしかったです。そこで今回は、悠平の言葉の発達について振り返ってみたいと思います。(余談ですが、夫は私が髪を切ったことに気付かず、このことを話すと「悠くん、目力(めぢから)強いな〜」と別のところで感心していました…)

 育児日記をひもとくと、悠平は1歳7カ月の目前に初めての単語を発していました。絵本『おさるのジョージ』シリーズが大好きだったためか「ジョージ」と言ったのです。当時は月齢的に見てもこれから話し出すのだろうと思ったのですが、その後なかなか言葉が出てきませんでした。ごくごくまれに「ジョージ」と言うほかは、「ガーガー」と声を出すばかり。かろうじて私のことをガーではなく「かー」と言ってみたり、たまに上京する祖母(生前の私の母)のことを「ばーば」と言う程度。しゃべっているような、いないような。こちらが話しかけると、「公園へ行こう」等のお楽しみには反応して、「お片づけしよう」などの面倒なことは無視しているように思えました。そのときには「知恵がついてきたな〜」と能天気な勘違いをしていましたが、今から思うと「公園」は遊び場としての絵柄が頭にすぐ浮かび、「お片づけ」に関してはイメージが湧いてこなかっただけなのかもしれません。言葉が遅いことは多少気がかりではありましたが、発達障害の知識は皆無でしたし、3歳過ぎに話し出したお子さんの例も周囲から聞いてので個人差の範疇かと思っていました。

 そして迎えた3歳児健診。そのころには「ジョージ」とすら言わなくなり、「ガーガー」と発するだけになっていました。健診会場へ行くと、体は人一倍大きいのにオムツが取れず、おしゃべりのできない悠平はとても目立つ存在に感じられました。家にいると親子ならではの以心伝心なのか、言葉がなくてもコミュニケーションはある程度取れているように思えていたのですが、健診時の悠平は医師の顔を見ることもなく、言葉を掛けられても全くの無反応。すぐに大学病院への紹介状を書いていただくことになりました。不安な気持ちで受診した大学病院では、初診時に「このまま一生話せないかもしれない」と言われ、衝撃を受けました。しかし幸運なことに、検査入院をする直前に、主人に「パパ」と呼びかけ、程なく私に「お母さん好き」と2語文で話しかけてくるようになりました。検査入院の結果は知的障害を伴う広汎性発達障害。言葉の発達については未知数だと告知されました。

 そこからは療育機関で相談したり、関連書籍を読んで、言葉の発達を促す可能性がある取り組みをしてきました(参考文献:中川信子『発達障害とことばの相談 子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ』)。

 語彙を増やすために、悠平が興味を持った物の名称を教える。その色や形を教える。例えば乗り物が好きなので「消防車は赤いね。タイヤは黒いね、丸いね」など。また関心を示した物事に関連した絵本を検索し、興味を失わないうちにAmazonで取り寄せては読み聞かせをしました。絵カードを見せながらその名称を次々と言っていくフラッシュカードを使っている方もいるかと思いますが、悠平の場合は興味がないと吸収しないというか集中できないので、フラッシュカードは購入したものの使いませんでした。

 2語文を発達させるためには日常の行為や周辺状況に言葉を当てはめるようにしました。悠平がバナナを食べたくて私に無言でバナナを差し出したときには、皮をむきながら「皮を/むく」、外出時に風が強ければ「風が/強いね。びゅんびゅん/ふくね」と実況中継。以来、この2年の間には、悠平が強風にあおられながら「風さ〜ん、もう一回!」とさらなる強風をリクエストするという珍エピソードも生まれました。また、自閉症療育センターwillでは、何かを要求する時に「○○+ください」と言う練習をしています。家庭でも悠平が「お茶」と言った時には「お茶、く?」と言って「お茶ください」と言いなおさせるようにしています。最近では「名詞+ください」だけではなく、「動詞+ください」に発展。トミカが見当たらないときなどに「トミカさがしてくださ〜い」と言えるようになってきました。

 幼稚園入園後は周囲の刺激もあってか、私が教えていない言葉も発するようになり、ついに3語文に発展しました。さっそく先日来、実況中継も「お母さんが/ドアを/あけます」など、3語文で始めました。言葉の発達はいまだ未知数と言わざるを得ない状況ですが、毎日の積み重ねを大切に、精いっぱいのことをやっていきたいと思います。

2012-01-29

療育から実生活へ―箸の練習を始めました

 妻(yuheimama)です。悠平は3学期から「エジソンのお箸」という補助具付きの箸を使い始めました。2学期の終わりに担任の先生から「園でお箸でスポンジをつかむ遊びに興味を持ったようなので、3学期からでいいのでお箸を持たせてみてくれませんか」とのお話をいただいたのがきっかけです。食事中、まだまだ手づかみの多い悠平のこと、半信半疑で持たせたのですが、「給食でお箸を使っています」とのうれしいお電話。早速、家でも使い始めました。まだまだぎこちないながら、おかずを口まで運べるとちょっぴり自慢げな表情を見せるようになりました。

 振り返れば、夏から始めた家庭療育で、はじめはトング、次にピンセットで「挟む」練習を続けていました。この手の動きが箸の使い方につながったのかもしれません。当初は手先の力が弱いために始めた課題でしたが、こうして実生活に発展したのかと思うと「やっていてよかった」と心底うれしく思いました。

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 これまで家庭での課題は、療育センターでの課題を参考にしたり、悠平の興味を基に思いついたものを試行錯誤して作ってきました。今後は、悠平の特性に合わせた課題を考えるのと並行して、実生活でどのように生かせるのかを今まで以上に意識しながら課題設定をしていきたいと思います。