夏休み2014まとめ―療育篇―

妻(yuheimama)です。先週、yuheipapaが夏休みの思い出をまとめました。今回は、私が夏休みの療育を振り返ってみたいと思います。

悠平は放課後等デイサービスに通っていないので、旅行や外出の予定がないと、在宅続きになりがちです。そこで、通院中のクリニックの療育に、週に1回は通えるように事前に予約を入れ、ST(言語療法)とOT(作業療法)に交互に通いました。STでは宿題を出してもらえたので、家庭ではその宿題とyuheimamaのオリジナル教材で療育を進めました。

STからの宿題は、夏休み前に始めた、身近な物の言葉による形状説明(色、形、感触など)と写真日記を続けました。説明の課題では、例えばミニカーを手に取り「これはどんな物ですか?」と聞くと、初めのうちは「こんなものです」という答えが返ってきました。そこで、「どんな形ですか?」「どんな色ですか?」「何が書いてありますか?」「触るとどんな感じですか?」といった質問を付け加えていきました。これを繰り返して慣れてくると「こんなものです」という答えが段々、具体的な返答になってきました。ちなみに一番面白かった答えは、バナナについて「これはどんな物ですか?」と質問した時、色や形は正しく答えられたものの、「どんな味ですか?」と聞くと「気持ちいい」と答えたものでした! 毎朝バナナを食べながら気持ちよくなっているのかなぁと思いつつ(?)、「甘いですか? 辛いですか?」と聞くと、「甘いです」と答えてくれたので、ホッとしました。

写真日記では、主に家族旅行やyuheipapaとのお出掛けの様子を書いているのですが、写真のチョイスが独特です。家族で日光旅行に行ったときの写真は、東照宮でも華厳の滝でもなく、泊まったホテルのマイクロバスの写真。都内のお寺に行った時の写真は、お寺の写真ではなく、境内を走るミニケーブルカーの写真。江戸東京たてもの園に行った時の写真は、園内の建物の写真ではなく、展示してあったボンネットバスの写真。こんな具合に、どこに行っても乗り物の写真ばかりを選んでいます。乗り物好きなのは重々承知していましたが、こうも乗り物の写真ばかりを選ばれると、どこに連れて行こうと、結局は乗り物が目的なのかと思ってしまいます…トホホ

。写真の選び方はさておき、肝心な日記の部分については、できるだけ5W1H(いつ、どこで、だれが、だれと、何を、どうした)を意識して質問しながら書き取っていきました。こちらも慣れてくると、私が聞かなくても「○日に、○○へいきました。おとうさんといきました。○○をみました。たのしかったです」といった、簡単な文章を自発的に言えるようになってきました。さらに、書き取った文章中、「てにをは」に赤丸を付けてから悠平に読ますと、助詞を意識し、文自体も文節の切れ目が分かりやすいからか、読みやすくなったようでした。

説明文と写真日記は、夏休み明けの今も続けていて、担当の言語聴覚士からも説明力・表現力が徐々に伸びてきていると評価されています。私もyuheipapaも同様に感じているので、悠平が飽きないように、題材を工夫しながら続けていきたいと思っています。これに関連して、オリジナル教材として「てにをは」の正しい使い方の練習や、簡単な因果関係を考える課題にも取り組んできました。特に「てにをは」については、机上では正答率が上がってきましたが、日常の話し言葉ではまだこんがらがっているので、こちらから話しかけるときに助詞を少し強めに発音して意識させるようにしています。

※「てにをは」については「夏休みがはじまりました」
 因果関係については「ガンピーさんカード パート2」を参照ください。

このほかに、「駅名クイズ」と称して、駅名から漢字学習の導入を試みました( 「オリジナル教材第2弾「駅名クイズ」を参照ください)。悠平がよく利用する私鉄や地下鉄の駅名を路線図に当てはめていき、その後、駅名に使われている漢字をばらしてクイズ仕立てで出題しました。駅名はほぼパーフェクトに正解できる悠平ですが、漢字をばらすと正答率が下がります。例えば「青山一丁目」は正しく路線図に当てはめられても、「あお」に「青」を当てはめられないときは、駅名を声に出してヒントにし、考えさせています。鉄道好きなだけあって、この課題は間違うことがあっても嫌がらないので、これからも続けて漢字に慣れさせたいと思います。

教科学習はなかなか進みませんが、これからも実用本位で進めていきたいと思います。