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yuhka-unoの日記 Twitter

2014-12-29

続々々・「ダサピンク現象」について―ピンクは「無難な色」なのか?

22:37 |

north_god うむ、男性スーツで紺色が無難と言っちゃうのと同じで色彩が貧しすぎる。夏は夏色、冬は冬色というのもやめてほしい。春夏秋冬色の相性は人それぞれ違う

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20141205/1417777562

続・「ダサピンク現象」について―だから、「ピンクが嫌い」って話じゃなくてさぁ…』の記事についていたこのブコメを読んで、「ピンクって、無難な色なのかなぁ…?」と思ってしまった。男性のビジネススーツの場合、消費者に紺色が無難だと認識されているのは、確かにそうだと思う。ただ、女性の場合、ピンクは無難な色なのだろうか。「何色が好き?」というアンケートだけを見れば、女性のピンク人気は高いので、一見すると「女性向けはピンクにしておけば無難」と思ってしまうのかもしれない。しかし、当の女性たちが「ピンクは無難な色」だと考えているのかというと、それは大いに疑問だと感じる。ピンクは、むしろ「難しい色」だと考えられていることが多いような気がするのだ。女性たちが「ピンク色にしておけば無難」だと考えるものは、口紅くらいではないだろうか。それでも、「私はオレンジ系のほうが無難」だと言う人はいるけれど。

 

マーケティング的なことを言うなら、「何色が好き?」という質問に答えたアンケートの結果よりも、実際に女性にどれだけピンク色の商品が売れているのかというデータのほうが、信用度が高いような気がする。「何色が好き?」という質問に「ピンク」と答えた女性が、実際にバッグを買う時には、茶色や紺や黒を選んでいるというのは、よくあることだからだ。

どうにも、「好きな色」と「実際に選ぶ色」は、必ずしもイコールではないような気がする。もしも女性たちが、アンケートに答えたとおり、好きな色だけで服を選んでいたら、街中で見かける女性たちのピンク比率は、もっと高いものになっているはずだ。自分の持ち物となると、「好きな色」よりも「使い勝手が良い色」のほうが多くなるというのは、あると思う。それに、色だけで選んでいるわけじゃないしね。

 

これは私も考えていた。自分の経験だと、幼児期はこの3つの区別をつけていなかったと思うが、年齢が上がって客観性を身に付けるにつれて、この3つは分かれてくると思う。色もそうだが、形もそうだ。私は、丸っこくて可愛いものは、好きか嫌いかと問われたら、好きなほうだと思う。小動物が好きなのと同じで。でも、自分で身に付けるには、丸っこくて可愛いものは似合わない。ぬいぐるみや動物のように、「自分でないもの」として愛玩する対象と、身に付けるものや持ち物のように、「自分の一部」としてものを持つ場合は、選ぶ基準が違ってくる。

「ピンクは好きですか」という質問に「好きです」と答えたとしても、「部屋の壁紙や家具をピンクにしたいですか」「ピンクの車を持ちたいですか」という質問になると、「いや、それはちょっと…部屋の壁紙はオフホワイトで、家具は木目にしておきたい」ってなる人は、けっこう多いんじゃないかな。

 

続・「ダサピンク現象」について―だから、「ピンクが嫌い」って話じゃなくてさぁ…』の記事中でも、具体的に「丸っこくってピンク色っぽいかわいい車」が似合いそうな女性は誰かとか、自分に似合う、大人っぽくて落ち着いたピンク商品が少ないので、自然と買わなくなるとか、「好き」だけじゃなくて「似合う」でも話をしているんだよね。

ホンダNシリーズの話に戻ると、「丸っこくってピンク色っぽいかわいい車」は、無難ではなく、むしろけっこう尖ったデザインの車だと思う。私はきゃりーぱみゅぱみゅでも道重さゆみでもないので、もし自分の車を持つとしたら、無難に白とか紺とかを選びそうだ。性能と軽さに配慮した女性向け工具についても、柄の部分で無難なのは、ピンクではなく、普通の工具と同じ木製にしておくことなんじゃないかと思う。

 

この件を考えるにあたって、試しに母に「何色が好き?」と聞いてみると、「赤かピンクかな…」という答えが返ってきた。なんと母はピンク好き女子だったのだ。しかし、実際に母が持っている服や靴やバッグは、「ピンクもある」という程度のもので、黄色系や茶色系のもののほうが多いくらいだ。赤も、それほど多いというわけではない。

母に「もし車を持つとしたら、何色にする?」と聞いたところ「白」という答えが返ってきた。理由は「濃い色だと汚れが目立つし、白なら上品で、妥当」だそうだ。ピンクについては、「ピンクってガラじゃないしな〜」だそうだ。

母が現在持っている携帯電話はピンクだが、2〜3種類しかない中で、仕方なく選んだのだという。「もし好きな色を選べるとしたら、何色がいいか」と聞いてみたところ、「案外、赤とかが良いかも」と言った。「目立つ色だと、鞄の中で見つけやすいから」という理由だそうだ。同じ理由で、黒だけは避けておいたらしい。そして、今持っているピンク色の携帯は気に入っていないらしい。「だって、それ、おばさんくさいやろ?」と。どうやら母の中では、今の携帯はダサピンクらしい。

これはあくまでも一例だけど、でも、わりとリアルな女性の声だと思う。

 

ことは、「ピンクが好きならピンクを選ぶだろう」という、単純なものではない。ピンクは嫌いじゃない、それどころか好きだったとしても、ピンクのものを買うわけではなく、選ぶものによってはピンクを避けるということすらある。その辺りを理解していないと、「ピンクを選ばない=お前はピンクが嫌いなんだろう」みたいな勘違いをしてしまうのかもしれないが。逆に言えば、普段ピンクをあまり身につけない女性でも、実はピンク好きだったりするかもしれないわけで、もしそうだったら、「お前はピンクが嫌いなんだろう」って言ってしまうのは、すごく失礼だよね。

 

大人気だけど好き嫌いの激しいピンク色と

そこそこ人気だけど嫌いな人はほとんどいない水色

女性がピンク色を好むと思われがちですが水色もすごく好まれている色です。しかもピンクは嫌う人も多いのですが水色はダメって人が圧倒的に少なかったりします。

人気色!色のアンケート調査 - 色カラー

「ピンク」は、好き嫌いの好みが激しく出る色です。アンケートに答えていただいた方に女性が多かったというのが原因と思われますが、嫌いな色でもベスト3入りしています。

好きな色嫌いな色の解説 | Best Color Room ALICE | Best Color Room ALICEーパーソナルカラー診断の専門店

 

〔追記〕

続きを書きました。

「ダサピンク現象」番外編―ターゲットの最大公約数から大幅にズレているのが「ダサピンク現象」である

アポ口アポ口 2014/12/31 20:46 ダサピンク問題に関する私の結論は2つです。
1つは、女性に対するステレオタイプな思い込みがある。
2つは、女性は男性以上に色やデザインに関してうるさい。

ピンク好きピンク好き 2015/01/06 19:49 「ダサピンク現象」についての一連の記事、大変興味深かったです。一刻も早く世の中から全てのクソダサデザインが消滅してくれることを願っている身としては、どのようなプロセスで非女性向け女性向けデザインが生まれているのか…というエピソードは涙なしには見られません。
ただ一方で「ピンクを憎みすぎではないか」等の反対意見もすごく分かるんですよね。これはあくまで印象の問題なんですが、まず「ダサピンク現象」という言葉、ピンクを愛しついピンクを選びがちな自分にとっては「お前ダサいよ」と言われてるように感じる訳です。実際ダサいんですけど。
そして「ダサピンク」の実例として挙げられているデザインが自分にとって意外と好みだったりしてこれもダメージ。「実際ピンクが好きな人は多いけど自分を客観視するとピンクを選ばない人も多い」という話も「ピンク選ぶ奴は自分を客観視出来ない人」と言われている気分です。繰り返しますがこれは印象の問題で、「ダサピンクを含むどんなデザインを好もうが自由だし、客観視した上でピンクを選ぶなら問題ない」とお考えなのは分かっています。
問題の本質はピンクにある訳ではなく、勘違いや思い込みによって歪められたデザインの認識であって、私のピンクを槍玉に挙げないで…という気持ちです。「好きな色」ってアイデンティティに結びつきがちですし。
とはいえ実際に「オッサンが考えたダサいピンク」が蔓延っているのは確かですし、私が「ダサピンク現象」という言葉に勝手にダメージを受けても「ダサピンク現象」の趣旨に全く関係がない訳で、更に言えば「ダサピンク現象」という言葉が刺激的であるからこそここまで話題になったんだから、私が憎むクソダサデザインが淘汰されることに貢献されていることに間違いはないだろうと思います。
だから私が「ダサピンク現象」という言葉にヤダヤダ言うのはお門違いなんですよね。仮にピンクを槍玉に挙げずこの話をすれば、ほとんど抽象的な表現になってしまい「ふーんそういうこともそりゃあるだろうね」という印象にしか繋がりにくいだろうし、ピンク以外の色でゴリ押したクソダサ女性向けオッサンデザインの実例なんてなかなか見つけられないだろうし。
だらだらと書いてしまい意味不明になってきてしまいましたが、要するに反対意見を言ってる人達が一連の記事の趣旨を理解していない訳じゃないんじゃないかしら!と言いたかったのです。すみません。
あと急に話変わって恐縮ですが、マタニティ関係のサイトのデザインをやった時に「女性向けなんだからピンク!ピンクよ!」とオーナーのババアに言われ、ほとんどピンクのバリエーションだけでデザインをやらされたつら〜い経験があり、個人的にそのババアを未だ憎んでいます。結局理不尽な要求の連続と罵詈雑言を浴びせられた上報酬を踏み倒されたのでそいつの人格に問題があっただけではあるんですが、「ダサピンク」はオッサンだけに限らなかったんだなあという思い出でした。

******** 2015/01/10 17:44 そういえば、久世番子さんのエッセイの中に、
『ピンク嫌い派の女性の持ち物にピンクが増えてきたら、それは加齢の証です』
(失われたムスメ成分を補給している的な)
というのがありました。
自分自身、昔はピンク大っ嫌いだったけど、最近は許容できる部分が増えてきたこともあり、
歳を取ったんだなあと思う次第です。
若い子にデザイン任せることがあったら、余計な口を挟まずに黙っていたいと思います。

通りすがりの者通りすがりの者 2015/01/13 16:34 大変面白かったです。同意できる部分も多々あり、よくぞ言ってくれた、という感じでした。
それはそれとして…ホントいまさらですが、ダサピンク現象、という言葉がよくないと思いました。
ピンクを馬鹿にしてるようにしか見えませんでした。「ピンク嫌いなんだなコイツ」等と言った的外れの反論をされたとおっしゃってますが。たぶんこの名前が原因なのでは?まず「ピンク嫌いありき」の主張だと読み取られても仕方ないと思います

わかるわかる 2015/01/13 19:20 ピンクは割りと好きな色なのですがあまりにもダサくてデザインとか可愛さについて無知な人が決定したんだろうなーと嫌でも思わされるピンク商品って度々見かけます。
なのでダサピンクってすごくしっくり来る言葉だと思ったのですがピンク好きさんのコメントを見てなんだか考えさせられました。
万人に好かれるデザインや色が無いように万人にダサいと思われるデザインも無い。だから少数にしかウケないピンク商品は当然あってもいい。売れなくてもいい!私(達)はこういうピンクで作りたい!という魂がこもっていればいいのです。ただ、権力のある人があーだこーだ言って良デザインが潰されて出来るようなダサピンク事件は無くなって欲しいですね…
ピンクが好きなのでダサピンクという言葉が不快というのも納得なのですが私は逆にピンクが好きだからこそピンクとダサピンクはっきり線引きさせておきたいと思いました。

325325 2015/01/15 13:07 はじめまして、一連のダサピンク記事、大変興味深く拝見致しました。
私も以前、当日勤めていた会社での広告デザインの際に
「ターゲットは女性、オンナノコはみんなピンクが好きなの!それと、ハート!」
と言われ、そこからしばらく強制的にピンク×ハートの波に飲まれました。
そして出来上がったのはまさにダサピンク地獄。
自分で広告物や社内ポスターなどをデザインしながら憂鬱になるほどでした。
ただ、この発言をされた会社の上層部は女性でした。
ただ単純に「ワタシがピンク好きなんだからみんな好きでしょ?」という理論。
ですがその女性幹部の持ち物はほぼグリーン系統でした。
なんという矛盾。そしてそれに自分で気付いていない恐ろしさ。
これぞまさにダサピンクの極みだと思いました。
ところで私はピンク色はあまり好きではありません。
ですが最近のPanasonicの美容家電のピンク戦略はなかなかいい感じがして、つい普段は選ばないピンクカラーを買ってしまいました。
初めてのコメントですが長くなり申し訳ありません。今後も楽しみにしております。

ダサピンク現象で自己が揺らぐ人ダサピンク現象で自己が揺らぐ人 2017/05/19 02:22 色はアイデンティティに関わるという意見でなんとなく考えたのが
・内容関係なく頭にダサとつけられて怒る傷つく人
・ダサとそうじゃないものを分けている人
これ確かにその人のアイデンティティ表してるなと
>「実際ピンクが好きな人は多いけど自分を客観視するとピンクを選ばない人も多い」という話も「ピンク選ぶ奴は自分を客観視出来ない人」と言われている気分です。
ピンクを選ばない理由として自分の好きな系統のピンクではない等難しい好みの問題が挙げられていたがこの人は似合わないのにピンクを選ぶ奴と言われてるようだと。その後にそういった趣旨ではないことは解っていると弁明した後に槍玉に挙げるなと言った。
思うにアイデンティティにおける自信のなさからくる怯えからきているのではないだろうか。
>要するに反対意見を言ってる人達が一連の記事の趣旨を理解していない訳じゃないんじゃないかしら!と言いたかったのです。
>「ダサピンク」はオッサンだけに限らなかったんだなあという思い出でした。
恐らくコメント欄のおっさんまたは男性差別意見に反応したのだろうが
これらの発言からみるに気も弱く周囲の顔色を窺う癖のある人なのか。マーケティングの話をしているわけで。女性をターゲットにした場合のデザインカラー選択に視野狭窄がみられるという話で。ダサピンク現象として挙げられた一例が自分の好みだったことにもまるで人格否定をされたような狼狽えぶり。マイノリティに属する恐怖が垣間見える。『反対意見を言っている人達』に紛れているのも無意識なのか。話は分かるけどダサという言葉が不快なんですっ!やめてください!ピンク好きな私をバカにしないで!こういうことですよね?まったく分かってないでしょ。ピンク好きなら商品開発におけるピンクの扱われ方、それに対する他のピンク好きの気持ちは考えないのか?ダサピンク排斥によるメリットは理解している体だが何も理解していない。ピンクにダサはない!ピンクはぜんぶ素晴らしいの!悪口言わないで!これ以上に保守的で何も生み出さない反対意見はあるだろうか。

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