2009年度 卒業論文

今年は9名。就活の長期化により、卒論指導も遅れ気味。越年が4,5名出そう。

  1. 電子化するクーポンプロモーションについての分析
  2. セルフヘルプグループとオンラインセルフヘルプグループについての一考察
  3. ニコニコチャンネルで視聴される企業動画の条件
  4. オンラインゲームの中毒性に関する記述
  5. 大学生のケータイメールにおける絵文字解釈のブレについての研究
  6. ウェブブラウザ小史
  7. Vip板は終わった」言説の定量的/定性的検証
  8. キャラクターの力 広告キャンペーンに登場するキャラクターの歴史的分析
  9. ウィキペディアは百科事典と言えるのか?


「クーポン」はコストが下がるとこうも変わるの!景気も手伝って。ということで楽しめて読めた。また「絵文字」も先行研究を踏まえた独自アンケート調査があり興味深かった。同じ絵文字でも解釈にブレがあって、男女差ある。メールの届く相手が親友以外からだと絵文字が効果を発揮し、絵文字がない場合には発散気味だった解釈が収斂する。全般的に絵文字を入れると解釈が収斂するのでリスクを減らすために利用するという傾向。


「キャラクター」は力作。80年代に比べて90年代に入るとキャラクター利用が急激に増える。昔はほぼ菓子業界だけの利用だったのだが、飲料業界や官公庁など多岐にわたるようになる。再利用キャラクターからオリジナルキャラクターの流れと「人間」や「動物」以外の意外性キャラクターの制作という流れが大きくはあるという定量的分析。ただしここ2年ほどは再度再利用キャラクターへと振れる。これはテレビを見る世代が40代以上だからかな?最後はエッセー的だが、それらの流れを時代心性と絡めて分析。