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2005-02-05 鴎外図書館、勅使河原三郎など
■[東京散歩][伝統芸能][文学・読書]鴎外図書館講座「観劇偶評」 
知り合いから午後2時から千駄木団子坂にある鴎外図書館にて私の愛読書でもある三木竹二著「観劇偶評」をテーマにした講座があるときき、丁度時間もあいていたので飛んでいく。ここでは毎月、鴎外に関する講座を続けていて、今回は何と295回だという。
- 内容 歌舞伎の型を見る - 『観劇偶評』より -
- 講師 喜熨斗 勝氏、 神辺 泰雄 氏
三木竹二は森鴎外の実弟であり、日本における近代劇評の祖である。戯曲や歌舞伎の型に着目した劇評を著した最初の人物で、その志は後の杉贋阿弥、岡鬼太郎、三宅周太郎、戸板康二、渡辺保、と、歌舞伎を中心とした劇評に関しては続いていると思われる劇評家である。
本日の講師二人は、あれ、猿之助の本名と同じだ、なんて思ったら本当に猿之助の親類筋の方で、神辺氏は市川高麗蔵の実父とのことだった。今まで三木竹二というと前述した劇評家を初めとした批評家や、せいぜい森家所縁の人々が書いたものが多かったが、歌舞伎の型の実演を含めたお話は実に有意義であった。
資料の中に、本年1月朝日新聞に掲載された浅草歌舞伎評があったが、それが大層ひどい三木竹二が没後100年して尚このような酷い歌舞伎評が新聞紙上にあると知ったら泣くだろうというものであったが、講師もそのあたりを参加者に理解してほしくて配ったらしい。実は私はその劇評家の書いた「文人達の寄席」という本を読もうとしていた矢先だったので、出花をくじかれた。
私は日経を購読しているが、朝日新聞の歌舞伎評がこれ程までに醜態をあらわしていると知り、かつて購読していた朝日をまた購読することはない、と肝に銘じた。10年前には渡辺保氏の名歌舞伎評が掲載され、私が歌舞伎をこれだけ好きになった大きな理由の一つでもあったのに、悲しい、としかいいようがない。
番外(1)。上記の神辺氏、誰かに似ているな、似ているな、と思いながら帰り道の電車の中で思い出す。北朝鮮拉致被害者の蓮池氏のお父上、蓮池秀量氏になんとなく似ていた。思い出したお陰ですっきりした。
番外(2)、疑問編。三木竹二、杉贋阿弥、岡鬼太郎、三宅周太郎、戸板康二 とすべてキーワードが存在する固有名詞を使っているのに、これらのキーワードを使った日記にこのブログが出ないのはどうしてであろうか?他のキーワードが反映されなくっても気にならないけれども、大変に不満である。
■[新劇・舞踊]勅使河原三郎 KAZAHANA 
なんと、勅使河原は今回、演出に特化していて彼の出番がなかった。だからチケットの売れ行きが悪かったのか、と今頃になって知る。それにチケット代もやや休めだったかもしれない。過去のすう演目では、動物を出したり、全盲のダンサーと共演したりとややケレンを出していた勅使河原も、一時間半とコンパクトに勅使河原色を出した作品となっていた。公演時間は短くても中味は一杯で、観劇あとすっかり疲れてしまった。しかし、あれだけ踊れる人が踊らないで、不満に思わないのだろうか?


