ソフィア国立歌劇場のA・ロスト

 あ〜あ、また見落としていた。東欧の歌劇場は、今年1月のプラハの[魔笛]でもういいや、って思っていたのですが、まさかまたもやアンドレア・ロストのジルダが聴けるとは。または、なんて、私は昨年のハンガリーは、相模原のステファニア・ボンファデッリのジルダを選んでしまって。
 ボンファデッリ、藤原の「椿姫」と、文化村の「ルチア」と東京オペラシティの「リサイタル」まではよかったけど、「ロミオとジュリエット」そして「リゴレット」は期待はずれ。確かにオペラっぽっくないポップな美貌と声量あるコロラトゥーラは素晴らしいけど、まだまだデッセイの域までは。。。声の美しさがまるで違う、繊細な表現力がまるで違う。
 で、後から聞いたところには、ロストのジルダはよかったとか。一昨年のスカラ「オテロ」のデズデモーナも素晴らしかったからねえ。*1ジャパンアーツのDMもろくに見ていないものだから、会員前売り始まって、今日、CNのメルマガで初めて気付く。ああ、今から取れる最安席取らないと。残念ながら、12/10の「オテロ」公演日は、既に予定あり。

 ついでに。私、まだ素晴らしいって感じた「リゴレット」見ていないのです。ケルン歌劇場だったかな、大野和士指揮では、確かオキニのスミ・ジョーのジルダだったけどイマイチ、市原太朗のマントーヴァ公爵は声がウラ返ったし。新国初演(平成12年6月)では、マントーヴァ公役が期待のピエトロ・バッロだったけど、リサイタルは良かったけど、調子悪かったのか最悪でブーイングの嵐。残念ながら、この時私が見なかった日にはロストが出演したようだったけど、レオ・ヌッチがキャンセルしたので、一回しか見なかったので無念。再演は今年「マクベス」で聴かせてくれたアルバレスが出演したが、出張と重なってやむなく他人に譲渡。他には上記、昨年のハンガリーは見ましたが、やはり、LDの若かりしパヴァロッティ/グロヴェローバのシャイー/WPO/ポネル演出に勝るものは無く。。。(当たり前か?)。しいていえば、昨年衛星でやっていた、クリスティーネ・シェーファーがジルダやっていた「リゴレット」は良かった。それでも、彼女もちょっと違うんだなあ、コロラトゥーラの清い声というよりも、声量があるもっと強いタッチの今風コロラトゥーラだと思う。

*1:実は一昨年のスカラ、4度目の正直で初めてムーティって凄いって思った公演だった。我慢して通い続けて良かったワ。

丹羽文雄逝く

 昨日のランチで、たまたま知人と3人で話題に載せていた丹羽文雄が亡くなったと日経夕刊で見てびっくり。まあ、100歳で、アルツハイマーになって19年ですから。それにしてもよく生き延びられた、と。まだお父様の介護疲れで亡くなったお嬢様、本田桂子氏の本読んでいないので早速図書館に予約入れてみよう。

☆追記:丹羽文雄で思い出すのが、テレビの連ドラにもなった「魂の試される時」。この小説の中味は複雑な恋愛ものでしたけど、魂が試されるって感じるとき、ありますよね。そのたびに私はこの小説をいつも思い出しています。