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yukattiのこつこつ読書&映画ノート

2005-11-21(Mon) はてなブックマークを考える

[] 「ソーシャルブックマークはてなブックマークの本質は何か」、「はてなブックマークのそれぞれのレイヤーは誰のものか、何を共有するのか」

上段id:yukatti:20051121:p1の続き。

ということで、アイデアに書かれていた却下理由「設定画面の選択肢は極力シンプルにしたいため、却下します*」は表層の理由で(これはこれで却下理由として重要だとは思う)、実際は

  1. ステルスモードを作るのは避けたい。
    • 簡単でシンプルな仕組みこそ使いやすい。
    • 信用度の問題もあり?(パブリックユーザがコメントを書いていれば必ず見え、書いていなければ空欄になる、という確からしさ)
  2. idを明らかにしたパブリックモードはてなブックマークを使うユーザにブックマーク開発者が求めているのは「そのエントリーにどんなコメントをつけたか」を見せることであり、「何をブックマークし、どうタギングしたか」を見せることよりもコメントの方が価値が高く判断基準として優先される。
    • 他人のブックマークを見る/他人にブックマークを見せる際には、コメントが主であり「何をブックマークし、どうタギングしたか」は従である。
    • 「何をブックマークし、どうタギングしたか」にidは本当は必要ない。プライベートモードでよい。

というnaoyaさんの見解からの却下なんじゃないかなーとわたしには思えました。

idea:2746は6/15に登録したもので、アイデアコメントに書いた通り、そのころはまだ罵倒的なコメント・煽りコメントといったものはほとんどなかったので現在の問題の解決のためのアイデアとして出したのではありません。そしてこのアイデアは早期に1000pt超えていたのに検討に至るまでに数ヶ月もかかり、その結果としてこのアイデアが現在の問題の解決のためのもの、という認識と予断を持って議論されたのは、考えてほしかった本質の掘り下げが十分でないまま認識がずれてしまってしまったように思えて個人的には残念でした。また、ブックマークユーザの数が少ない早期に実装されなければ混乱が大きくなる機能でもあり、実装から数ヶ月経ってユーザも増え、内外とも知名度が上がった現在、実装するのはより困難になっていると思います。当然これから実装するのですから現在の問題の解決が可能かどうかも考えざるを得ないでしょう。

といったようなことで、実装されなかったこと自体は理由、ポリシーがあって実装されなかったのだ、と考えて、納得は出来ます。

考えてほしかった本質

しかし、上記で却下理由として考えてみたなかの特に(2)のほうの見解は、id:yukatti:20051121#p1で引用した中の、

や「はてなブックマークって何?(http://b.hatena.ne.jp/help)」と微妙に矛盾しているような気がしました。

ソーシャルブックマークはてなブックマークの本質は何か」、「はてなブックマークのそれぞれのレイヤーは誰のものか、何を共有するのか」。

こういった要望がなぜユーザから出てきたのか。その根っこにある問題としてわたしが考えた一点目は、「ソーシャルブックマークはてなブックマークの本質は何か」ということです。わたしは「何をブックマークし、どうタギングしたか」を公開し、共有すること、データとして蓄積していくことがソーシャルブックマークはてなブックマークの本質であり、コメントは従だと考えていました。そう考えると、idea:2746は、スタッフから笑われて「そりゃおかしいよ」と言われてしまうほど変なアイデアではないんじゃないかな、と今でも思います。

しかしながら、少なくとも現在のid:naoyaさんとしては、はてなブックマークパブリックモードのユーザに対して興味を持つのはそのユーザのコメントがあるからこそで、「その人が何をブックマークし、どうタギングしたか」に興味の主眼があるのは「おかしい」ことなようです……わたしはコメントはあれば面白いけれどなくても十分で、その人がそのエントリーをブックマークしたことを知りたいしそっちが重要だと思ってアイデアを考えたし、今もそう思っています。

二点目は、一点目とも重なりますが「ブックマークのそれぞれのレイヤーは誰のものか、何を共有するのか」ということです。こちらは長くなるので割愛し(機会があれば改めて書きたいと思いますが)、ひとまず、アイデアコメントに自分が書いたことの一部をこちらに転記します。

自分の感情の記録の為に疑問や否定的なコメント、そのとき感じた感情を記録のつもりで書くとそのエントリー作者やコメント閲覧者に過剰に反応されることがある。「ブックマークという一方通行の場にそういうことを書いてもらいたくない」とか言われてしまう。わたしは、いったん公開されたエントリーに対してどこでどう書かれるかはコントロールできるものではないと考えているのだけど、そう考えないたくさんのユーザにたいしていちいち説明しきれないし、違う考え方をする人もいるかもしれない。

それに関連して、ブックマークは利用者のものなのか、それとも本当は各エントリーのコメント欄に表示されるべきもののようなものなのか、といった議論がときどきおこっている。後者のような考え方が出てくるのは、はてなブックマークで各ユーザがつけたコメントがエントリーページに一覧表示される形式になっているから(http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050222/1109077743)だろうとわたしは考えているのだけど、いったいブックマークは誰のものか、ブックマークのコメント欄は誰のものか。ブックマーク利用者にしてみれば「自分の感想を書きとめたい」「自分用のメモとして残したい」「自分のツールとして活用したい」という思いもあるのではないか。見せ方の問題として、エントリーに付随したものに見えている問題があるのではないか。集団圧力的に働いてしまう場合もあるのではないか。

【1】に戻るのだけれど、そういったブックマークの設計から生じている諸問題から自由になって「コメント欄を自分個人のためだけに使いたい」「個人ツールとして活用しつつ、結果として全体でソーシャルブックマークとして機能していると面白い」と考えるユーザの選択肢として、このアイデアを考えた次第。個人ツールとして使いやすくなり、かつ、ソーシャルブックマークの「ソーシャル」の部分でも機能するならば、利用しやすくなるのではないか。

idea:2746 「はてなアイデア - 公開/非公開設定において、「登録エントリーとタグのみ公開、コメント本文は非公開に」できる第三の選択肢機能を。コメントを本人のみのメモや感想として使いたい人向け。」コメント欄より

以下は余談。

率直に書けば、自分と問題意識の持ち方が違い、考えの深め方が違い、ユーザからの提案を笑いながらさばいていく開発者(そうしなければならない心理的な何かもあるのでしょうから、強く非難できません)の作ったシステムを使わせてもらうことが妥当かどうか、自分としてもきちんと考えてみたいと思いました。自由主義的な意味でも(選択の自由があるのだから)、資本主義的な意味でも(はてな社にとってわたしは毎月ポイントを支払うおそらくお得意様層の顧客であるにせよ)、また、倫理的な意味でも、今のところは自分としてはもうあまり使っていてはいけないなという気持ちでいます。

*1:ユーザのユーザページとエントリーページの位置付け、および、自分のコメントがエントリーページに載せられている意味をどう捉えるのかに関わることかもしれないな、と思いました。でもとりあえず自分としてはスタッフに要望のなかの最も実装してほしい機能を示し、その箇所こそを検討してもらうことを目的としたいし、目的を絞りたい。だから勝手ながら、引用かどうかの議論は自分としては措いておきたい。それと個人的には、スタッフ、特に開発者にはアイデアのコメントやトラックバック先に何か書いていてもそんなに(もしくはほとんど・まったく)読んでもらえない、実装してもらいたいことの本質よりもアイデアの表面の言葉をもとに検討されることが多々ある、要望本文に比べるとコメントで説明してもインパクトが弱い、という実感を持っています。よって、「登録者がコメントを書いておけばスタッフに読んでもらえて検討の際に考慮してもらえるんじゃないか」といったことは、申し訳ないけどはてなアイデアに関しては全く信用できません。

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"yukatti" Matsumoto,Y.