yukihiko yoshida’s dance writing:tokyo dance diary

2011-02-23 Emily Tanaka

 Emily Tanakaこと田中恵美理さんが韓国のコンクールで評価されたのは昨年の嬉しいニュースだった。(http://d.hatena.ne.jp/nori54/20101116)私は本当に昔から見てきたアーティストだ。内田香のRoussewaltzが始まった頃、まだ吉原友紀・阿部由紀子が若手屈指のアンサンブルをリードしていた時代から伊東由里・原裕子・佐藤明美による今日まで踊ってきたダンサーであり、審査をさせていただいたコンクールでも1位を授賞したことがある才能だ。(http://www.kk-video.co.jp/concours/yokohama2008sousaku/index.html :この時代よりさらに伸びたのでもう昔の作品映像である。)すっかり成長を遂げ世界に羽ばたくようになった。今年は海外で挑戦することになる。さっそくそのニュースが入ってきた。

作品のトレイラーもみれる。これからが楽しみだ。

Rencontres Choregraphiques 2011

http://www.rencontreschoregraphiques.com/2011/emily_tanaka-c325

 10年前は現代舞踊ではバレエ的なコンテンポラリーダンスがこの国のモードだった。そんな時代と距離をとることがあっても完成度の質の作品を探求してきたのが内田であり矢作聡子だ。そしてそれに次いで冴子と菊地尚子のクリエーションが見事だ。長年の成果が少しづつ実を結びだしている。

 新人も活躍をしている。高瀬譜希子のロンドンを中心とする活躍は伝わってくる。池田美佳・山口華子といった才能を実力と経験が伴う形で次代にどう送りだしていくかが重要だ。同時代のアジアを見てみると新世代は海外のプラットフォーム、コンペやネットワークを通じた活動(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20100416)をしている。課題となるのは彼らの現代表現をコンテンポラリーダンスという既存の枠組みに落とし込まないで、10年後を見据えながら既存の地平を柔軟に脱していくことである。田中の活躍も楽しみだ。

Connection: close