Mt.FUJI vol.2


制覇しました、富士山を!

登山初心者にもかかわらず、ね。

わははは。

                                                                                              • -


まずは、新宿からバスで富士五合目まで向かう。

PM13:30、登山開始。

日本一の最高峰を目前にして、俄然やる気は高い!



五合目から六合目の間は、夏山のハイキングを思わせるような平坦な道が続く。

このときの僕らは富士山を甘く見ていた……。


あっという間に六合目に到着し、夏山の登山のまったり感を楽しむ。

六合目から七合目の間は傾斜がきつくなってくるものの、普通の坂道が続く。

途中、風が気持ちいいところで休憩したりしつつ、ゆっくりと登る。

ここまでは良かったんだ、本当に。


そして、富士山の底力を思い知らされるのは七合目から。

七合目を過ぎると一気に斜面が急になる。

というか、場所によっては岩場をよじのぼらないといけない。

段々と、空気も薄くなってくるしね。

最初に岩場を見たときは、なんじゃこりゃーって思ったよ……。

正直言って、富士登山はキツイ。

でも、ここらへんまで来るとね、

完全に雲の上で眼下には雲海がパーっと広がっている。

上から見る雲って、それぞれに立体感があってすごい綺麗なんだよな。

  

  



七合目に着いた後も、僕らはまだまだ上を目指し登り続ける。

この日の宿泊場所は、八合目のトモエ館という山小屋。

現地に着いてから知ったんだけど、

トモエ館って八合目の中でも一番標高の高いところにあったのね。

七合目から八合目を目指すこの時が一番辛かった……。

酸素は薄くなっているし、暗くなってきてるし、雲が降りてきて視界も悪い。

10分歩いて5分休憩、とこんなペースでトボトボと山小屋を目指す。

3歩歩くと息が切れてくるっていうのはこれが初めてだったよ。

ここまで来ると酸素缶は必需品。

んで、このあたりの写真はないんだよね。

カメラを取り出す元気もないくらいに、富士山にやられてた。


そして、PM19:30にようやく山小屋に到着。

予定時間を大幅にオーバー。

でも、自分達のペースを守っていなければ、

本当にヤバイことになっていたんじゃないかなと思う。

山小屋では、広さ2畳の高さ60センチくらいの屋根裏が僕らの寝床。

この狭くて狭くて狭すぎるスペースに男4人で横になる。

夕飯を早々に食べて、速攻で寝る。

そういえば、ここで食べたチップスターは何よりもおいしかった。

ジャンキーな塩分は、疲れがものすごく溜まっている身体に優しい。

狭さと周りのうるささで何度も起きたんだけど、

身体を休めることがリアルに必要だったので黙々として目をつぶり続ける。



翌朝はAM2:30に起きて、AM3:00に山小屋を出発。

昨日の時点で、苦労しつつも八合目の上のほうまでは来ていたからね、

山頂まではあと少しという感じ。

でも、当然に真っ暗だし、八合目から山頂まではゴツゴツした岩場が続く。

ここでも、10分歩いて5分休憩というペースでトボトボと登る。

っていうか、一度に10分も歩けてないかもしれん。


そんなこんなしているうちに、

九合目を過ぎ、本当に山頂は近くなってくる。

ここまで来ると、先に山頂に到着した人達の歓声が聞こえてくる。

この上から聞こえる声が、まさに心の支え。

山頂直前の鳥居も目視できるようになり、登頂達成はもう間近。


そして、ついにAM5:00頃、富士山頂に到着。

  

やっぱり予定オーバーだったけど、ギリギリで日の出時刻には間に合った。

山頂はめちゃくちゃ寒いけど、達成感はかなりのもの。

ここまでの道のりはかなりハードなものだったけど、なんとか富士山制覇!

というわけで、リポビタンDで乾杯じゃ。

  

  



山頂で朝ご飯を食べた後は、下山。

帰りのバスの時間までかなりあったので、途中で雲海を眺めつつ昼寝。

ほんとに気持ち良かった(笑)

行きと違って、かなりまったり。

富士山の景色を、下に広がる雲海を楽しむ心の余裕も昨日以上にあったしね。

とはいえ、実は下山する時もけっこう足が疲れるんだけどね。



下山後は、バスで新宿へ。

そして、いつものように横浜に寄り、ハイハイロウへ(笑)

疲れた身体をハイハイロウのラーメンは癒してくれたよ。

ちゃんちゃん。



最後に。

富士山は高い。

そのことを思い知らされた登山だったけど、登頂に成功してよかった!

正直言って、相当ハードだったけど、今となってはかなり心地良いよ。

一緒に行ったYかた、なり、じゅんちゃんよ、お疲れ!