秋の便りと市川準監督


丹波から秋の便りが届いたので
友人と新橋で集まる予定を急きょ赤坂のGに変更し、
土瓶蒸し、松茸ご飯でいただくことに決定。



松茸ばかりは自然の恵みそのものですから
人間の都合でなく、
あくまで松茸の都合に合わせなくてはなりません。
松茸が丹波の山で収穫されたことを知らされたら、
その翌日に届く松茸をその日のうちに
すべて腹中におさめなくてはいけません。
でないと、生命である香りが飛びます。


そのためにはすべての約束を変更して
松茸の都合に合わせる必要があるわけです。
これが松茸に関する唯一の掟です。
小生含めて集まった5人は
当初の予定を変更されてもみんなニコニコです。
松茸の力、恐るべし。


先日、仕事の後に突然亡くなった
CMディレクター/映画監督の市川準さんの話で
盛り上がったり、しんみりしたり。
それぞれともに仕事をした記憶があるものですから、
故人を偲んで作品や人柄にまつわる話をしました。


松茸を持ち込んで調理してもらった店Gは、
市川さんがひいきにしていた編集・録音スタジオの近所だったから
グラスを傾けながら僕たちの会話を聴いていたかもしれませんね。