雑草のように生きる


「雑草のように生きる」という言葉を実感するのは
畑で雑草を抜いているときである。



「まぁ、これくらいいいかな」と思って放っておくと
一週間後にはワサワサ茂っている。
地べたをはうように生えている種類もあって
「抜かれてなるものか」と重心を低くする。


うわっつらの葉っぱだけとっても、
気をつけないと、りっぱな根っこを張っていて、
あっと言う間に復活する。
きれいな花を一輪つけていて
「さすがにこれまで抜くのはどうかな」と
こちらの情緒に訴える。



  (我が輩は、おなじみハエタロウでござる)


ある程度は野菜と共存共栄させると
土が乾燥しなくていいという説もあるのだが、
それは雑草を抜くのをさぼっていいことは意味していない。
作物は毎日成長を見ていてやらないといじけて大きくはならない。
雑草は毎日見ていないと、あらゆる機会をうかがって
自分の陣地を確保し、成長していく。



なるほど、混迷の時代にはおんぶ日傘で育つより、
雑草のように生きる知恵とたくましさが要るんだなぁ、
と畑仕事をしながら
EMBAベルリンスクールのカリキュラムを復習する。




きょうはポットで種から育ててきたナスの苗を移植してみた。
他の畑では夏野菜はすべて苗から育てているので
キュウリなどは既に収穫が始まっている。
今年の秘湯会は、野口の種とともにスロースタートである。
ちゃんと育ってくれるかどうか、まだまだ予断を許さない。


  ベルリンスクール