NHKスペシャル「オウム真理教」第一部第二部
「オウム真理教17年目の真実」を観る。
Facebookの友人のひとりが番組のことを書いていたので
観ることにした。こうしたリンクがなければきっと見逃していた。
番組中の再現ドラマは作品としての完成度が上がらない分、
なんとなく真実味に欠ける。
アーカイブと取材力で民間テレビ局をリードするNHKが
ニュース映像を挿入しながら構成していく方法には説得力があった。
麻原彰晃が口外を厳禁した講話も含め
録音された700本のカセットテープは貴重な資料である。
このテープの山を明治学院大学西阪仰教授チームが
分析実証していく場面が僕にとってのハイライトであった。
麻原が使っていた双方向性の講義手法が
なかなか高度な技術であることを別の教授が分析していた。
麻原のコミュニケーション能力を過小評価してはならないと思うのだ。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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頭の狂った教祖とそれに従った愚かな信者たちの起こした事件として
歴史の闇に封印してしまうのは危険な行為であると僕は思う。
そうして済ませてしまえば僕たちの社会に内在するオウム的なものは
暗部で繁殖を続けていくだろう。
食い足りない部分は残ったが
「NHKスペシャル」チームのトライアルは
一視聴者としておおいに評価する。
Twitterを使って同時間帯で視聴している人たちの反応を見ながら
番組を観るのが僕は面白い。
明日27日21時より第三部放映。