川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』を読む。
この人の言葉のリズムが心地よい。
エッセイ集だからとりたてて事件が起こる訳ではないけれど、
日々を暮らす気持ちがゆらり揺れているのを見届ける。
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/11/28
- メディア: 文庫
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今まで言ったさよならの中で
いちばんしみじみしたさよならは
どのさよならだったかを決める
(決まったら心の中でゆっくりさよならをとなえる)。
(p.218より引用)
はて、僕の場合、それはどのさよならだっただろう。
しばし物思いにふける。
(文中敬称略)