佐藤優『世界史の極意』(2015)


佐藤優『世界史の極意』を読む。
序章にあるように通史ではない。
丁寧に読んでいくと宗教、民族、新帝国主義などの概念が
ほどけていくように頭に入ってくる。
いま、世界の動きを分析するための知恵である。
やはり、この人、ただ者ではない。


世界史の極意 (NHK出版新書)

世界史の極意 (NHK出版新書)


2014年6月から急速に台頭してきた
イスラーム国から目を離すことはできない。
僕はこの数ヶ月、かなりの時間を使って資料を読み、
自分の頭で分析するようにしている。
メルマガ『インテリジェンスの教室』(月2回発行)と併読すると
僕の疑問に佐藤が一つ一つ答えてくれるような気がする。



佐藤は本書の執筆目的を「戦争を阻止すること」と書く。
それが少しも大仰でないことが、
日本で暮らしていても伝わってくる。


(文中敬称略)