インターネットで調べると「世界一まずい飴」で
山ほど記事がアップしている。
Salmiakki(サルミアッキ)を食べてみた。
フィンランドのお菓子で地元のソウルフードのひとつ。
パッケージからしてなんとなく毒々しかったが、
まぁ、毒ではないだろうと口にした。
なんとも表現しづらい味であった。
主要成分は塩化アンモニウムとリコリス(甘草の一種)。
確かに塩味。オシッコの味とまではいかない。
そもそもお菓子に塩化アンモニウムなど使う必要があるのか
と思っても、「文化」に理由などない。
年末年始に帰郷するロンドン暮らしのKさんのお土産。
Kさんはロシア語通訳・翻訳で身を立てている数少ない日本人女性である。
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そう言えば亡くなった作家の米原万里さんが
ロシア語通訳協会会長を務めていた。
Kさんがこの会に所属しているのか、
モグリなのかは知らない。
ま、この協会は親睦団体で
少数派同士とても仲が良いらしいので、
入っていようがいまいが、仕事に差し障りはなかっただろう。
ロシアと日本が再接近しようとしている今、
Kさんの仕事が案外増えているかもしれない。
それにしても、Salmiakki!
「世界一まずい飴」とまで突出しているとは僕は思わないが、
口寂しくても、あんまり食べたくはならない。
文化とは不思議な味を創り出し、
その土地に暮らす人々の心を捉えてしまうものだ。
今度、フィンランド人に会ったら、
Salmiakkiについて質問してみよう。