日中は10℃を超えるので、
この時期としては割合過ごしやすい。
駅裏のMの湯コインランドリーへ。
一週間分、ふたり分の洗濯物を
二つのカゴと大きめのバッグに入れて自転車で行く。
洗濯している間にベーカリー・ぷくがりでバタール(280円)、
魚卯でかます開き、あじ開き、紅鮭切り身(小計1,440円)を買う。
かますとあじは一塩振って一夜干し。
呑むアテにも、ごはんのおかずにも重宝する。
- 作者: A・D・スミス,巣山靖司,高城和義
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 1999/06/10
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
コインランドリーに戻って
洗濯から乾燥に衣類を移動する合間、
10分少々のことだが、読みさしの本を読む。
こうした隙間時間に読む本の一節は、
意外に頭に入ってくる。
アントニー・D・スミス『ネイションとエスニシティ』。
(原題:"The Ethnic Origins of Nations", 1986)
本文を読むのは三度目。
一度目、二度目で分かりづらかったところが、
今度は理解できる。
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (24件) を見る
基本書と呼ばれるその分野の古典、重要文献は、
簡単に読み流すのでなく、じっくり取り組むことで
得るものが大きいことが実感として分かる。
池上彰、佐藤優両氏の助言を参考に
2Bのシャープペンで重要箇所に線を引きながら読むと、
手から脳に信号が行く感覚を味わえる。
スミスが47歳で発表したこの代表作は、
昨年から10ヶ月間ほど、
同志社佐藤優講座の教科書として読み込んでいる。
ナショナリズムと宗教がどう関わり合って、
現在の世界に影響を与えているか理解するには
必読書なのだ。
大学の図書館でなく、
町のコインランドリーの片隅の椅子で
本格的な学術書に向き合う隙間時間は悪くない、と思う。
- 作者: Anthony D. Smith
- 出版社/メーカー: Wiley-Blackwell
- 発売日: 1991/01/15
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
(文中一部敬称略)