『資本論』第2ラウンドは国民文庫(岡崎次郎訳)に挑戦。
高畠素之訳で全5巻通読した後で読みやすく感じる。
「岩波英和辞典」を編んだ田中菊雄先生の
「全体は部分の最良の註である」の言葉通り、
なにはともあれ通読してから二度目に入ると風景が開けてくる。
第1巻読了。文庫版は全9巻だ。
- 作者: カール・マルクス,岡崎次郎
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 1972/03
- メディア: 文庫
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(本邦初訳・高畠版『資本論』全5巻、1927-28、改造社)
- 作者: 島村盛助,土居光知,田中菊雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/03
- メディア: 単行本
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『資本論』の最後は「階級」で終わり、
冒頭の「商品」へ円環で続く構成になっている。
完結はしているものの、同時にエンドレスだ。
ちょうど資本主義が恐慌とイノベーションを繰り返して
あたかも永遠に続くかのように見える如く。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 宇野弘蔵
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1962
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最後までたどり着いて俄然「階級」に興味が湧き、
佐藤優『いま生きる階級論』を再読。
新潮講座を活字にしたシリーズ『いま生きる「資本論」』続編で
講義形式の文章が読みやすく、頭に入りやすい。
宇野弘蔵『経済学方法論』をテキストに
『資本論』の唱える「階級」を読み解く内容だ。
佐藤優さんの導きがなければ、
僕は『資本論』を通読することは生涯なかったかもしれない。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 文庫
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40年近い社会人生活で
日々自分の労働力を商品化して生きてきたから、
このテキストを読めるようになったように思える。
だてに仕事をしてきた訳じゃなかったな(よかった!)。
大学生のときだったら、
きっと上っ面しか理解できなかったろうな。
(池上彰さんも著書でそうおっしゃってました)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: 単行本
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