中山幸雄デジタルノート

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2018-06-08

宮下奈都『よろこびの歌』(実業之日本社、2009)




この人の書く青春小説なら、

きっとただ甘いだけのものではないだろう、と信頼していた。

読む進むうち、何度も「いい小説だ」と心が動かされた。

宮下奈都『よろこびの歌』(実業之日本社、2009)を読む。


よろこびの歌

よろこびの歌


   やっぱり見くびっていた。

   そうとは気づかずにいろんなものを見くびっていたのだ。

   こんな高校に行ったって意味がないと思っていた。

   ひとりひとりの顔なんか見ていなかった。


   ただ自分の志望校ではなかったというだけで、

   高校を否定し、自分のいる現在を否定し、

   そうして未来も否定していたのだと思う。

   クラスメイトたちがどんな思いでこの高校を選んだのか

   考えることもなかった。

                        (p.190)


本編が終わると、著者の謝辞が載っている。


   ザ・ハイロウズに愛を込めて、

   素晴らしい七つの歌のタイトルをお借りしました。

                     (著者)

七つのタイトルは

七音音階に合わせて以下の通りだ。


   do よろこびの歌

   re カレーうどん

   mi No.1

   fa サンダーロード

   sol バームクーヘン

   la 夏なんだな

   si 千年メダル


よろこびの歌 (実業之日本社文庫)

よろこびの歌 (実業之日本社文庫)


この作品を読み終えて、

ザ・ハイロウズの歌が聴きたくなってしまった。

YouTubeで探してみようかな。


(初出:「月刊ジェイ・ノベル」2007-09

単行本化に際し、加筆・修正を行った)


バームクーヘン

バームクーヘン

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