宝島社「あとは、じぶんで考えてよ。」


スクラップブックから
朝日新聞2018年10月29日朝刊
宝島社全30段広告
あとは、じぶんで考えてよ。



樹木希林さんからの最期のメッセージ。
世間の話題になり、僕も好きだった
「死ぬときくらい好きにさせてよ」の続編でもある。
広告主も制作チームもよくぞ生前の樹木さんから許諾をもらい、
この広告を作り掲載したものだと思う。
その信頼関係、作品実現への執念に惜しみなく拍手を送りたい。


ボディコピーの樹木さんの言葉から抜き書きしてみる。


   絆というものを、あまり信用しないの。
   期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから。


   迷ったら、自分にとって楽なほうに、
   道を変えればいいんじゃないかしら。


   代表作? ないのよ。
   助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、
   チョイ演女優なの。


   老人の跋扈(ばっこ)が、
   いちばん世の中を悪くすると思います。


   こちら希林館です。留守電とFAXだけです。
   なお過去の映像等の二次使用はどうぞ使ってください。
   出演オファーはFAXでお願いします。


   えっ、わたしの話で救われる人がいる?
   それは依存症というものよ。



ご冥福をお祈りします。
あの世でも、希林節全開のような気もしますが。
どこかでこの新聞広告の制作者のレポートを読んでみたい。