起承転結の転は七転八倒の転

昨日の最後のエントリーから30分ほどして彼女からメールが届いた。
仕事が忙しくてメールする間もなかったとのこと。
そしていろいろな理由により暫く放置してくれないかとのこと。
カウンセラー氏には「現実世界には『転』なんて滅多に存在しませんよ」と言われた。
どうも現実世界の『転』は僕の周辺に偏在しているらしい。
一晩明けて冷静に分析してみれば今回の彼女の反応はまだ交際を請うた時よりは判りやすい。
仕事という現実。今までになく性急に迫る僕。そして「交際」という言葉の重み。
仕事明けで携帯を見れば彼氏面してやれ心配だと返事を迫る僕の痕跡。

とにかく、
無事でいてくれて嬉しい。
放置の件は了解した。
ただしメールは出す。返事は要らないから。
とだけ打って返すのが精一杯だった。

本当は電話をしたかった。
でも、声を聞けばついどうしてと問い詰めてしまうような気がした。
メールの中なら格好つけて彼女を思いやることが出来る。

今朝までは一人でいると涙が出てしようがなかった。寝ているとき、車の中。
職場について切り替えられるか不安だった。流石に緊張感で切り替えることが出来たが、ふと時間が空くと涙が出そうになる。

昼休みに宣言通り一通のメールを出した。
ただただ、感情を押し殺し、近況を伝える絵はがきのようなメール。

こんな不安の中、彼女の要請に応えることが出来るのか。出来るだろう。我慢強さだけは自信がある。
今の悲しみは、ただ昨日描いていた夢が急に遠ざかってしまったことに対する喪失感。

多分、彼女には一月ぐらいは必要かもしれない。
ここまでの3ヶ月、彼女の中に橋頭堡を築くことが出来たのは僕の鈍重とも取れる慎重な足取りがあったればこそと思う。
なんどその苦しみを味わうことになろうとも、彼女が完全に僕を切るまでは耐えることが出来る。
この恋にはその価値がある。