10月末から1ヶ月ほどは、ソバの収穫時期になります。
この時期の蕎麦は、新そばと呼ばれるわけです。
 
そばの産地は日本にもいくつか知られていますが、
長野、信州戸隠も、歴史あるそばの産地です。
蕎麦の産地に共通していることは、
何よりも水が美味しいこと、
そして、自然環境が厳しく、また、土地がやせているため、
米や麦が育たない場所であったことなどがあります。
歴史的に見ると貧しい地域にであったことでしょう。
 
逆に言えばソバがあったからこそ、このような産地が生き残ったわけで、
ソバの適応能力によって、命がつながっているです。
ちなみに、いまでも、、
東南アジアの山間部の貧しい地域に、ソバ栽培を実践する試みが続けられています。
蕎麦には世界を救える可能性がある期待の植物で、連作障害も起こしにくく、
害虫にも強いことも、摘み草料理の意図にぴったりです。
問題は終了がとにかく少ない事なんですがね。

まあ、残念ながら、自分ではソバを打てないので
(いつか、打てるようになるつもりです)
お店で食べてきました。
その自慢のそば切りは、まず塩を振って食べます。
いつもより緑がかった麺になるのが新ソバの特徴で、新鮮さや若さのような物が初物にはあります。
どんな食べ物でもそうですが、塩少々で食べると食材の味が良く解ります。
なにより、コシがあり食感が最高です。
いつもの蕎麦では特有の香ばしさがある物ですが、
この時期だけは、香ばしさは弱い物の、さわやかな味がします。
ルチンなんて気にせずに美味しく食べる方が健康的ですね。
 
また、ここのそば湯がひと味違いました。
おそらく、蕎麦打ちに塩をほとんど使っていないんじゃないかと思います。
多くの麺類はそれなりに麺に塩分がある物なんですが、
そば湯には、蕎麦本来の味だけがあり、ここにつゆを足すと、
上品なそば湯です。こういう考え方もあるんです。
さすが、世界一うまい飲み物「そば湯」です。(自分だけですけど)
たまたま、この店のメニューにあるそばチーズケーキと合わせようものなら、
とても美味しくて感動します。



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