最近の男ってものは二極化が進んでいるような気がします。どっちがいいとは言いませんが、とにかく細かくこだわりをもって完璧を目指す人と、雑で適当だけど何となく形になればいいと思うタイプでしょうか。この料理はどちらかというと後者の方です。こだわりは合理的に考える所でしょうか。とにかく、見た目を気にしません。美味しければいいと考えています。それに洗い物が少なくなれば、後かたづけも簡単です。だから、この摘み草料理の炒め物はフライパンのまま食卓に出しています。
屁理屈を言えば、中国の貴族は料理を食べる際、毒殺をおそれて様々な工夫をしたそうです。その手段の一つは銀の箸で、古くから暗殺の毒としてヒ素を含む硫ヒ鉄鉱が使われていたそうで、毒物が含まれた食事に銀の箸をつけると化学反応して黒く硫化するため難を逃れたことから、高級中華料理店では銀の箸が使われています。また、もう一つの方法として、いまでも行われている方法は、一つの料理を大皿で出して、それぞれの人に取り分ける中華料理のスタイルこそが実は毒殺対策なのです。こうすることで、参加者は毒を盛ることができなくなるというわけです。いまでは、逆に親しい仲だからこそ、一つの大皿から料理を取り分けて食事をするようになったそうです。それを見習い、最近家族関係がぎくしゃくしている人が増えつつあるような気がするので、ぜひ、フライパンから直接家族みんなで食べてみたらどうでしょう。洗い物も減りますしね。
肉には冷凍の山賊揚げを使います。酢豚風には唐揚げが必要ですが、普通の唐揚げの皮では煮込んだ段階で食感が悪くなるので、片栗粉と天かすを加えて作られている山賊揚げの方が向いています。これをまずは電子レンジで解凍、加熱調理します。
電子レンジが動いている間に、フライパンに火をいれ、野菜を切ります。まずは堅いニンジンを薄い短冊切り、タマネギは櫛切り、白菜は半分に切って、茎に近い白色部分を3cm角ぐらいに切って、先にフライパンに投入します。
油が野菜に回ったところで合わせ調味料を作ります。材料はしょう油お酢、砂糖を混ぜ合わせます。砂糖は多目にすることでお酢が酸味が丸くなります。味見をしながら調整しましょう。味気なければ塩も加えてください。そのころには、野菜に手頃な焦げ目がつき、電子レンジの山賊揚げができあがります。
これで、白菜の緑の葉の部分を細かく刻んだ物と、山賊揚げ、合わせ調味料を一緒に加えて炒め合わせます。緑の葉に火が通ったら完成です。手早く作れるとタマネギの食感もしゃきしゃきと残るのでより美味しいでしょう。

甘酸っぱさが、食欲をそそり、鳥の唐揚げサッパリとして、よりうま味をとりだし、ご飯にとても合う一品です。たしかに、白菜は水がでやすいので、キャベツの方があうかもしれませんけど。


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