■新木場大会撮影。DDTは興行がやや盛りだくさん過ぎた気がした。悪い事ではないけど、提示する情報のバランスって難しいな。けどこれが今求められていることの一つでもあると思う。被っている興行もあるわけだし。ハードヒットは同世代の竹田さんや関根さんの頑張りに胸打たれる。闘わなきゃなと思う。

■BD『バス男』監督;ジャレッド・ヘス
脱力、オフビート、独特の流れによる強い作家性を感じる。冴えない日常が続きながら、ひょんなことから 喝采を浴びることがある。オフビートを肯定したくなる珍しい作品でもある。脱力的でありながら、実際のところこんな雰囲気で青春が進行している人たちもいるであろうし、それを笑って時間が進んでいる人たちもいるだろう。どちら側に立っていてもナポレオンダイナマイトの日常はおかしな人たちと、おかしな間合いが包まれている。ダサい生き方をしている人たちの等身大の姿はかえって新鮮に映ることもあるのだろうか、拙作『ガクセイプロレスラー』も仲間たちの普段通りの日常が「笑い」になっていきちょっとしたカルトになっていったのも同様ならば、身近にあるもののダサさや、冴えない日常もしっかりと記録したり、表現に変えることが必要なんだろうな。

■何となくだが、コメディの強さをここ数日で感じた。「笑い」がもたらす興行の一体感のアップと、作品を愛したくなるポイントを上げるような感じ。オフビートな笑いは提示することに勇気がいるというか、たぶんいくつかの実験をしていってスタイルを確立させないと難しいと思った。相当な計算と狙いがないと出来ない。

2012年06月03日のツイート