オリンピック公園界隈

午前は学校に行き、諸手続き。
長蛇の列に並び、一週間毎日午前中に学校に通いつめて集めたいろんな書類を提出して、やっと手続き完了。これで無事学生書が届けば、TUMの学生となる。
長い道のりであった。手続きはオートマティックなものとしてしか思っていなかった自分として、手こずって困惑しつつも、手続きにおける人間的な部分を覗けたような気がして、面白かったと思う。

午後はずっと気になりつつもいく時間のなかったオリンピック公園に行く。1972年オリンピックのために作られたスタジアムやホールを含めた一連の施設は、フライ・オットーによる膜の吊構造で知られている。構造は思ったよりも複雑に構成されており、力の流れを目でたどるだけで一苦労であった。30年以上前のパソコンのなかった時代に、計算と模型だけでこれほどの大作をいかにつくったのだろうか。

屋根はアクリル系(?)のパネルで構成されており、接合部は工夫されていて、精度に誤差が少々生じても接合でき、かつ雨漏りしないようになっている。パネル同士をつなぐゴムは、雨どいの役割をも果たしているように見える。膜を吊ることで室内や室外施設の屋根、公園のオブジェなどを連続的に作り出していて、その可能性を試そうとする意思と、遊び心を感じ取ることができた。

帰りについでに寄ったミュンヘン出身の芸術家インゴ・マウラーによる照明設計の地下鉄の駅を見学。繊細でシュールな照明のイメージのあった彼の作品とすこし結びつかない感じを受けたが、地下の暗さを逆に表現するかのような照明は新しいと思った。

スキャナの調子が悪い、電源がつかない。壊れてしまったかもしれない。早めに修理にださないと。。