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2009-04-26

小学生でも5分で分かる鳥インフルエンザの恐怖 (再掲)

17:42 | 小学生でも5分で分かる鳥インフルエンザの恐怖 (再掲)を含むブックマーク 小学生でも5分で分かる鳥インフルエンザの恐怖 (再掲)のブックマークコメント

新型インフルエンザのパンデミックがにわかに現実味を帯びてきたみたいなので、
http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1826759
ちょうど一年前に書いた記事を再掲してみる。

  • そもそもウイルスって何?

ウイルスってのは自分を構成するタンパク質と、それをコードする最低限の核酸のみを持った
構造体だ。自分の生存における「必要最低限」のものしか持ってないんだから、
もちろん自己複製能だって持ってない。ウイルスは、宿主となる動物や植物の細胞に寄生して、
その細胞が持つ複製システムを利用して自分を増殖させていくんだ。
生物と無生物の中間のような存在と捉えるのが分かりやすいかな。

  • インフルエンザウイルスの特徴は?

インフルエンザウイルスは二つの大きな特徴を持っているんだ。そしてその二つの特徴は、
感染において非常に有利に働くんだ。
一つ目は「突然変異が起こる確率が非常に高い」ということ。
二つ目は「感染能力が非常に高い」ということ。

  • インフルエンザウイルスの構造はどうなってるの?

インフルエンザウイルスを理解するうえで知っておく必要のあるタンパク質はたったの二つ。
一つ目はHA(ヘマグルチニン)、二つ目はNA(ノイラミニターゼ)だ。
上のニュースに「H5N1型」って単語が出てるけど、それはつまり
HAのNo.5とNAのNo.1を持ったウイルスだってことだ。
今現在、HAは16種類、NAは9種類知られている。よって少なくとも
16×9=144種類の違ったインフルエンザウイルスが存在することになる。
それじゃあHAとNAの詳しい説明に入ろう。

  • HAとは?

さっき上でも書いたように、ウイルスは何かの細胞に寄生しないと
増殖できない。この、寄生するために必要なタンパク質がHAなんだ。
HAは宿主となる細胞膜表面に吸着し、細胞内に侵入する足がかりとなる。
でも、HAだって万能じゃないので細胞全てに吸着できるわけじゃない。
例えばH1型は鳥にもヒトにも吸着、侵入できるけど、
一方でH5型は鳥やブタの細胞にだけ吸着でき、ヒトの細胞には
侵入できないんだ。これが鳥インフルエンザ恐怖のキモとなるんだけど、
説明は後ほど・・。

  • NAとは?

NAは、宿主細胞を利用して増殖したウイルスが、その宿主細胞膜を突き破って
外に出るために必要なタンパク質だ。つまりHAで侵入し、NAで脱出することで
1サイクル
完結するわけだ。

さっき上で書いたようにH5型はヒトには感染しない。
でも、「トリ」「ブタ」「ヒト」の三役者に、「突然変異が起きやすい」という
インフルエンザウイルスの特徴を掛け合わせると、あーら不思議、
ヒトに感染する可能性がバンバン出てくるんですねぇ。


説明を簡単にするために、トリさんは几帳面な型、ブタさんは二面性を持つ型、
ヒトさんには自己中な型になってもらいましょう。
H5型などの「」型ウイルスはトリ、ブタにしか感染できない。
(注:この「」型は一般的なインフルエンザウイルスの分類のA−C型とは別です。)
一方で「」型ウイルスはブタ、ヒトに感染できる。
さて、あるブタが偶然にも同時に「」型ウイルスと「」型ウイルスに
多重感染してしまったとしよう。すると、このブタの体内で
」型ウイルスと「」型ウイルスとが核酸の再分配を起こすこととなってしまう。
そうした突然変異で生まれた新型ウイルスの中にはもちろん、「」型の
性質を持ったままヒトに感染する能力を有したものがいても不思議ではないよね。
つまり、ヒトが体験したことの無い」型ウイルスがブタの体を経て
ヒトに感染する可能性があるんだ。


免疫系は一度経験した異物に対する防御は非常に強いけど、
(おたふくかぜやはしかに一度かかると、生涯二度とかかることはないよね。)
初めて入ってくる敵に対しては滅法弱いんだ。だから新型インフルエンザウイルスに
感染しても、それに対して体はどう反応していいか分からない。
自然治癒力に任せておけばいいって問題じゃないんだね。


さらにマズいことに、インフルエンザウイルスの特徴その2「感染能力が非常に強い」。
みんなHIVウイルスが怖いっていうけど、このウイルスは空気中ではほとんど
感染力を持たない。一方インフルエンザウイルスの主な感染経路は「飛沫感染」と
接触感染」。つまり、Aさん(患者)のくしゃみや鼻水そのもの、だけでなく、
Aさんがくしゃみを手で防ぐ -> その手で机を触る -> Bさんがその机を触る
-> Bさんが何かの拍子で口を触る だけで、Bさんは感染する可能性があるんだ。
感染者が爆発的に増えても不思議じゃないよね。
世界中でひとつの病が大流行することを「パンデミック」って呼ぶんだけど、
このトリインフルエンザがいつ「パンデミック」になってもおかしくないのが
今現在の状況なんだ。

  • 対応策はないの?

対応策は主に次の二つ。
一つ目はみんなも聞いたことがあると思うけど「『タミフル、リレンザ』の備蓄」
二つ目は「インフルエンザワクチンの備蓄」だ。


タミフル、リレンザはどちらとも上で述べた「NA」の阻害薬なんだ。
つまり細胞内でウイルスが増殖しても、そのウイルスは外に脱出できないから
それ以上症状は悪化しないというわけ。
・二つ目はその名の通り、インフルエンザウイルスに対するワクチンを
予め接種することで、新型インフルエンザに対抗しようという試みだね。


世界中で、これらの対応策を取ってるわけだけど、もちろんそれで万全なわけじゃない。
備蓄数が絶対的に足りないということは置いておくとしても、
そもそもこれらの薬が新型インフルエンザに効くかどうかが曖昧なんだ。


まずタミフルについてだけど、上に書いた通りこの薬は直接ウイルスを
殺すわけじゃなく、あくまで増殖を防ぐ、という役割しか持たない。
よってウイルスが十分増殖して、症状が重くなってから服用しても時既に遅し
タミフルじゃぁどうすることもできないんだ。
予防的に罹患前に飲むとタミフル耐性菌が出現する可能性も高くなるし、
飲むタイミングが非常に難しい薬なんだ。
ワクチンにだって問題はある。何度も言うけどインフルエンザウイルスは
「突然変異する確率が高い」。よって大流行する新型ウイルスは、接種したワクチン株とは
全然違うものである可能性だって十分あり得るわけだ。ということは、つまり全然効かないかもってことだ。
まぁ医療側が後手後手に回るのは自明の理だ。完璧に予想できればこの世から
病気なんて根絶できる。

  • じゃぁ結局のところどうしたらいいの?

結局のところ自分の身は自分で守るしかない。そしてその手段は普遍的なものなんだ。
「敵を知り己を知れば百戦して危うからず。」
つまり、まずはインフルエンザに対する正しい知識を身につけること。
これは、このエントリーで一部クリアーしたことになる。
もっと詳しいことは様々なサイトで紹介されている。無駄に不安になったり、
また逆に完全な無知でいることは自ら窮地に立っているようなものだ。
情報は最大の武器である。


そしてそれを踏まえたうえで防御法を遂行する。何も大層な事をする必要は無い。
・うがい手洗いの励行
・外ではマスクを欠かさない。
・適度な運動、十分な栄養の摂取により、ちょっとやそっとの感染ではやられない体を作る。
これらの基本を忠実に行うことが何より最大の防御である。

  • 最後に

インフルエンザは非常に恐ろしい病気であることは間違いない。
スペイン風邪においては全世界で5000万人程が死んだといわれている。
100年前に比べ、ヒトの流れは比べ物にならないほど早い。
新型ウイルスがどこかで出現した瞬間、そのウイルスは世界中にあっという間に広がり、
地球全土をパニックが襲うであろう。パンデミックを防ぐ術はない。
しかし、そうなることを事前にシミュレーションできれば、問題はそこまで深刻にはならない。
何よりも落ち着いた行動、適切な判断が命を救う。
最も恐ろしいものはウイルスそのものではなく、パニックに陥り正常な行動が取れないことである。
小学校で耳にたこができるほど聞かされた真理
「予習はやってきましたか?」
これが生死を分けることになるのだ。

2009-01-22

知らなかった! 食生活の謎

01:20 | 知らなかった! 食生活の謎を含むブックマーク 知らなかった! 食生活の謎のブックマークコメント


なかなか面白い記事があったので、メタボ系研究室に籍を置くものとして補足エントリを書く。題名はホッテントリメーカーから持ってきたもので特に意味は無い。けど、知ってて損は無い知識だと思う。補足する記事は「もしかしたらあなたの人生を変えるかもしれない、やる気、集中力、簡単養成講座」disってるわけじゃないからね><
では、補足スタート。

脳は糖分で動いている。

うん、そのとおり。心臓から送られる血液は、BBB(blood-brain barrier;血液脳関門)というバリアを通過して初めて脳に入ります。血液中に流れる不純物が、人体の中で最も大事な器官といっても過言ではない脳にドバドバ入っちゃうと脳が壊れちゃいますよね。だから脳の前には厳しい「関所」が存在するのです。で、そこを通過できる栄養素はブドウ糖(グルコース)だけ、ということ。*1

次に

ブドウ糖は貯めておけない

これも正しい。正確に言うと「貯めておけない」じゃなくて「ブドウ糖の形で貯めるのは効率が悪いから、あえて貯めない」ですけど。人間を初めとする生物は何万年もの間、絶対的に食物の少ない環境で生き延びて進化してきたため、できるだけ栄養素を体に溜め込もうとします。*2
小腸から吸収された糖分や脂肪分は全て最初は肝臓に送られます。糖分(デンプンなど)とはグルコースのような単糖が数多く連なったものですが、吸収される頃には分解され単糖か二糖*3となっています。しかし、このままでは蓄積しにくいので、単糖を再び繋ぎ合わせてグリコーゲンとして肝臓に蓄積します。
しかし、上で述べたようにグリコーゲンで蓄積するのは効率が悪いのです。グリコーゲンよりも効率がいい蓄積物、それがにっくき「脂肪」なのです。どれぐらい効率がいいかというと、グルコース一分子からはエネルギーの素であるATPが32個しか出来ないことに対して、なんと脂肪酸一分子*4からは106個も出来るのです。圧倒的すぎるww*5
よって肝臓では、とりあえず分のグリコーゲンを合成すると残りの糖分は全て脂肪酸に作り変えるのです。そしてその脂肪酸は血液で体中にある脂肪細胞に運ばれて・・・三段腹が完成するというわけです。

ここまではすんなり。で、補足したい点はここ!

ブドウ糖が切れると脳は栄養を失い、死滅していきます。
そうならないために、脂肪より先に筋肉を糖へまず分解、
内臓へも悪影響がでてくるそうです。
これは体の機能を犠牲にしてまで、脳が緊急事態だということ。

賢明な方なら「ん??」と思ったのではないでしょうか。「効率のいいエネルギー源である『脂肪』をこのお腹に蓄えてるのに、どうしてこれを分解して頭に運んであげないのよ!!」と。上二つの説明を素直に理解するとそう思って当然でしょう。
しかし、そこが人体のフシギ、そうはならないのです。糖→ピルビン酸→アセチルCoA→ATP、また、脂肪→アセチルCoA→ATPは可能なのに、「アセチルCoA→ピルビン酸」は不可能なため、「脂肪→糖」は不可能なのです。でも脳では糖しか受け取らない・・。どうしよ・・。という最終手段として人体は「筋肉」を自食してアミノ酸を取り出し、それを原料としてグルコースを作り出すのです。つまりこういうこと。
f:id:yun__yun:20090124013901j:image
あまりにも分かりにくいですねwでも科学とはそういうものです(違
つまり脳以外で起こりうる「エネルギーの不足」なら「脂肪の燃焼」で対応できるのですが、「糖の不足」には「筋肉の分解」しか方法がないのです。なんだか理不尽ですね・・。

ここからは妄想だけど、人間以外の生物はそんなに脳で栄養を消費しないのかもしれない。普段摂取する糖で足りる分ぐらいしか脳を使用しない。人間は体長に比べて脳があまりに大きい。その分、使用するエネルギーも莫大なものとなる。脳の容量及び神経系の進化に代謝系が追いついていない、という解釈はできないだろうか。
―−ーーーーーーーーーーーーーーーここからネガコメ----------------------------
しかし、少しこの書き方には作為を感じますね。グリコーゲンはいくら「とりあえず分」といえども、一日分ぐらいは溜め込んでいます。つまり脳にとって、1日絶食するぐらいなら平気です。それを、「お腹が空いたら筋肉分解されるよ!」みたいな危機感を煽るような書き方で、すこしどうかな、と思います。確かに「嘘はついてない」けど・・。
後、やっぱりテレビはインパクトが必要だから、実験も分かりやすいのを出すんですよね。
それぞれ6人のグループの比較実験でどれだけの統計的有意差を主張できるのかと小一時間(ry
まぁ、信じるものは救われる。集中力とかは、特にそういうものなんじゃないかな。
-----------------------------------------------------------

*1:ちなみに飢餓状態でグルコースが本当に無くなると、最終手段としてケトン体が栄養素として脳に送られます。そんな人は口からケトン臭(甘酸っぱい匂い)がします。ダイエットし過ぎてほのかに甘い匂いを漂わせている人は栄養が本格的に足りてません。要注意ですよ!

*2:その証拠として、血糖値を上げるホルモンはグルカゴンをはじめとして数多く存在することに対して、血糖値を下げるホルモンはインスリンの唯一種類しかない。

*3:単糖が二つ連なったもの。麦芽糖とかスクロースとか。

*4:ここではパルミチン酸

*5:どれぐらい効率がいいかというと、普通の人間でも、カロリー的には二ヶ月間の絶食に耐えうる、肥満の人なら一年間は大丈夫ぐらい。(もちろん水分や必須ミネラルなどは補給したとして。)

teruyastarteruyastar 2009/01/24 04:48 適切な補足ありがとうございます。

ご指摘のようにあの記事は番組にない説明を
僕がこうすればつじつまあうのでは?
とういうことを素人考えで作為的に付け加えており、
昨今の疑似科学と同じように叩かれるかもしれないことを承知で書いてました。

あえてそう煽ったのは、
「バランスの良い基本中の基本の食事がなぜそこまで大切なのか?」を
ためしてガッテンがほんとに理屈の上で解説してたのを本心から
より多くの人に知ったほうがいいと思ったことと、僕が間違うかもしれないことは、はてぶのみんなが指摘してくれることを期待したからです。

素人考えが外れてれば大恥ですが、
的確な反論をしてくれる記事もホットエントリーに上がって
最終的に残る最善の方法がみんなの共有知になれば良いと思ってます。

yun__yunさんの指摘は本当にためになりました。
僕も参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

teruyastarteruyastar 2009/01/24 05:11 それはそれとして、例えば僕は
空腹の時が空気さえもおいしいと感じられ、
鼻の通りもよくなり、気分的に調子良くハイになることがあるのですが、
これは1日分のグリコーゲンを頼りに正常な活動、、、、
つまり、極端に言うと1日1食きちんと取れば、
後の2食は抜いたり、もしくはミネラル補給だけで充分ということもありえるでしょうか?

番組ではそれだと、飢餓スイッチがオンになる。。
ということでしたが。。

yun__yunyun__yun 2009/01/24 10:19 コメントありがとうございます。
基本的に「試してガッテン」は間違っていませんし、
食生活の改善を実践して、いい効果があるならそれに越したことありませんよね。
薬学に身を置き、薬の作用機序を勉強すればするほど既存の薬をうさんくさく思ってしまい、プラセボ効果すら期待できない、という残念なことがあったりします。
もちろん、何も勉強せずにただお医者さんから処方された薬を飲むだけなのは論外ですが、
内情を知りすぎるのもまた逆効果ということですねw

論理的に言えば、一日に消費するカロリー分だけを摂取するのが一番体には負担がかからない生き方です。消化→吸収→代謝(→燃焼→酸化)というプロセスを経るだけで体はダメージを受けますので、 そのプロセスを最小限にすることは健康(長寿)にもつながります。適切にカロリー制限された環境の人の寿命が延びることも示されています。あの聖路加病院の日野原さんは自分の消費するカロリーを的確に把握して、昼ご飯ビスケット一枚だったりするようですね。
ただ、これはあくまで「適切な」というところがキモなので、素人判断でカロリー制限するのは危険です。拒食のダメージは非常に大きいので、専門医のもとで行いましょう。
結局teruyastarさんがおっしゃっているように「栄養的に偏らない食事をバランス良く規則正しく食べる(食べ過ぎない)」ということを遵守するのが一番ということだと思います。

teruyastarteruyastar 2009/01/24 14:12 >内情を知りすぎるのもまた逆効果ということですねw

ちょっと耳が痛いですw

>論理的に言えば、一日に消費するカロリー分だけを摂取するのが一番体には負担がかからない生き方です。

そういえば、いろんな番組でカロリー制限のマウスが長生きしたとか、長寿の人で粗食の人多いとか見たことあります。(理論的にも大食で長生きの人はいないのかな?)

生きる伝説の日野原さんが、ビスケット一枚かあ、、、、
プロフェッショナルという番組で
朝食に大さじ一杯の油をとってたり、
食べたい会食のときは好きな物をきちんと食べて
翌日や、明後日でカロリー調節をするとか、
無理しないローカロリー生活もさすがだと思いました。


>素人判断でカロリー制限するのは危険です。拒食のダメージは非常に大きいので。

専門医の友人が欲しいぐらいですw
拒食にならないためにも、きちんとカロリーを取るということですね。

hiro_chhiro_ch 2009/01/24 22:25 はじめまして。
僕は薬科大の3年なんですが、こういう知的な議論大好きです。
脳にはちゃんとグルコースを与えて他の組織には脂肪を分解したエネルギーを与えるようにできれば新しいダイエット法になるんですかね?そうなると糖質は最低限の量でまかなえると思うのですが。

2008-12-30

続報:サイエンス2.0

07:07 | 続報:サイエンス2.0を含むブックマーク 続報:サイエンス2.0のブックマークコメント

前エントリの続き。
日曜日に企画大会で発表してきた。
その時のスライドはこちら(いつものごとくずれてるけど。)



評判はそこそこ。非常に面白い試み、という意見を頂いた。
しかしやはり「理想論すぎる」という意見が多数。
アイデアの流出問題が最大の懸念材料。
教授の意向を無視して個人では勝手にアイデアは書けない。
若手の連携を作りたいが、簡単にはいかない。現在ある各若手研究者の集まり(リアル、ML)との連携して進めていくか。

総括:「openwetwareがどの様な運営をしており、どのような書き込みがなされているのか、また問題点、改良点のpick upをして具体的に案をマッシュアップする。それが出来たら、社長に見せてみよう。若手だけでは解決できない障壁は、産官学の協力で乗り越えよう。」

system360system360 2009/01/12 10:42 いいんでないの。これ。

2008-12-27

日本版science2.0サイトを立ち上げよう!プロジェクト発足

01:39 | 日本版science2.0サイトを立ち上げよう!プロジェクト発足を含むブックマーク 日本版science2.0サイトを立ち上げよう!プロジェクト発足のブックマークコメント

science2.0という取り組みがある。
wikiやSNSを使い、閉鎖的なアカデミック業界を打破しよう、というプロジェクトである。
詳しくはこの辺りを。
以下、メリット、デメリットなどを織り交ぜつつ企画書。
先行サイトであるopenwetwareはあるが、大半の日本人には敷居が高いんじゃないかと思い。(えぇ、英語苦手ですみませんね!)
賛同者はゆんゆんまで。

企画名:サイエンス2.0

立案者:ゆんゆん

コンセプト:ルネサンス時代の「サロン」をweb上で復興する。

ゴール:閉鎖しきった科学業界を打破し、openなコミュニケーションの取れる科学コミュニティを創造する。

背景:科学業界、とくに競争の激しい医薬、生物系分野は非常に閉鎖的である。この原因は、査読付き論文、特許しか業績とならない体質にある。誰よりも早く成果を出さなければならないという強迫観念が秘匿主義となり、周囲の研究者(違うラボの人)には進捗や失敗例が全く分からない状況となる。よって同じテーマを行っているラボは「協力者」ではなく「ライバル」という位置づけになり、重複した実験や失敗を繰り返す事となる。
これはコスト的に見ても、時間的に見ても非常に非効率的である。
科学は実験からではなく、実験について議論するところから生まれる。コミュニケーション不足で切磋琢磨されない業界は進歩が遅い。
また一般人もこの閉鎖的な科学界に嫌悪感、不信感を抱くこととなり、結果科学離れが促進されてしまっているという面もある。

解決策:ネットで自身の研究を公開し、広く議論できるコミュニティを形成する。誰もが編集可能なwiki pageを作成し、自分の進捗状況、失敗例、アイデアを逐一書き込んでいく。
メリット:
・ 研究室独自のプロトコル、失敗例が集約される事で、同様の実験を後から行う人がスムーズに行うことができる。
・ 自分が行った実験のlogを残せる。スパンの長い実験の場合、論文になるまでに長い年月がかかる。論文という形にはならなくても、自分のwiki pageを見せる事で成果を主張する事ができる。
・ 実験だけでなく、論理的思考、アイデアのlogも残せる。自分の頭の中を見せる事で、研究者として優秀な事をアピールできる。
  →履歴書としてのブログ作り。
・ アイデアの先取権の主張が容易。Openなwebに自分のアイデアを載せる事に抵抗があると思うが、むしろ逆である。Wikiを更新すると自動的に更新日時が記入される。またbackupも自動的に取られる。これらの情報は原理的に改ざん不可能である。アナログな実験ノートの場合、そこまで厳密な主張はできない。
・ 研究計画、アイデアの議論が洗練される。自分のアイデアに対して多くの人から批判、提案が寄せられる。異分野研究者からの新しい視点により優れた知見が得られるかもしれない。研究機器やスペースの問題で自分のラボでは行えないという問題点を書くと、共同研究をもちかけられるかもしれない。
・ パラダイムシフトが起きやすい。査読付き論文は数人の査読者によって行われる。査読者も人間である。自説(時流)に沿った論文は通しやすいし、異論は認めがたい。よって真理を突いている異端の論文が日の目を見るまでに時間がかかる。政治ゲームも繰り広げられている。Openな場の場合、アイデアは自由に出せるし、それを閲覧する人も多い。違う立場の人達がそれぞれコミュニティを作り、反証を繰り返す事で真理までの到達が容易になる。
・ 捏造が難しい。「目玉の数さえあれば、どんなバグも深刻ではない。」webにdataを置くということは、原理的に査読者(閲覧者)が無数であることを意味する。従来の、数人の査読者のチェック機構に比べると、どれだけ捏造が難しいか容易に創造する事ができるであろう。
    etc…etc…

デメリット:
・ 情報がまとまりきらずに、玉石混淆とならないか。→検索の向上。
・ 個人情報、所属の保護。エントリに書く事での危害をどこまで減らせるか。
・ 指導教官の同意を得られないまま、勝手にUPはできない・・。どこまでが秘匿でどこからopenが可能かを明確に。説得する。

運用資金:
(1) 広告:研究試薬会社、研究機器会社、出版会社などから広告バナー代をもらう。(できれば広告収入に依存したくはない。)
(2) 寄付:wikipediaも寄付で成り立っている。が、長期的な存続を目標にする場合、これも現実的ではない。
(3) ルネサンス時代を踏襲して「パトロン」を呼ぶ。(ロレンツォ・デ・メディチボッティチェリミケランジェロなどを支援した事で有名。)不景気が叫ばれているが、「お金はあるところにはある。」パトロンは自分の目にかなった研究者に自由にお金を配分する。研究者はパトロンにお金をもらえるように自分の成果をwiki上で発表する。現実にプレゼン大会を開催するのも面白いだろう。お金をもらった研究室は、その後進捗報告を随時行う。特許や製薬に結びついた場合のお金や権利の配分を事前に定めておく。
(4) 企業基金。行う事はパトロンと同じ。研究者は自由にお金を使う事が出来る。かわりに研究者は論文を投稿する際、acknowledgeに企業の名を入れること。単純な広告に比べて、費用対効果は抜群。
(5) 分割基金。一人ではパトロンほどお金は持っていない、かといって企業も持っていない、という場合、皆でお金を出し合って(一口数万円)、研究者に投資する。収入が出た場合、皆に配分する。

具体的な戦略:
全くの未定www

yukichi99yukichi99 2008/12/28 03:20 参加できるほどサイエンスな人じゃないですが。

個人の業績をはっきりさせたいなら、ウィキではなくて、ブログの方がいいでしょう。まずははてなグループあたりで共同利用できるブログを考えてみるといいと思います。それ以外にも、既存の科学系のブログを集めて、Planetを作ってみるといいと思います。

また、既存の業績をまずは参照したい場合は、それこそウィキペディアの理系関係のデータを複製してウィキを立ててみるといいでしょう。その方が、スタートのコストは安くなります(オープンコンテンツの利用)。ウィキの情報の混淆は、とりあえず簡単なガイドラインなどを立てておくとよいです。

始める前には、とりあえず賛同者に声をかけて、ある程度人数をまとめてから始めるといいでしょう。

2008-12-05

自重して何かいいことあったの?

03:15 | 自重して何かいいことあったの?を含むブックマーク 自重して何かいいことあったの?のブックマークコメント

以下酔っ払いの戯言。何書いてんだろ。

いつの頃からだろうか、物心ついたときには既にそうなっていた気がする。
常に人の顔色を伺って生きてきた。人の目を見て自分の主張を貫くことができない。
「こういうことを言えば叱られない。」「この人(特に親、先生)はこういうことを望んでいるんだな。」今考えれば自由意志なんてなかった。自分の欲望は全て殻に閉じ込めて、人が望むように生きてきた。

子どもにとって親の存在は限りなく大きい。逆らうことなんて想像だにできないほど絶対的な権力を持っている。それは悪いことではない。親は、未熟な子どもに代わって、複雑怪奇な現実社会の道を切り開いていく役割がある。
しかし、何事にも中庸というものがある。子どもが壁にぶつかる前に全ての壁を親が取っ払ってしまうと、子どもは成長しない。

壁にぶつかったことの無い子どもは失敗を極度に恐れる。失敗する可能性が少しでもあると、行動しない。行動する前に考えて考えて、ネガティブになってネガティブになって、結果、行動しない。「行動しなかったことによる損失」という概念が薄く、現状維持に満足する。

失敗したことを隠すために小さな嘘をつく。その小さな嘘を隠すためにちょっと大きな嘘をつく。その嘘を隠すために・・・。結局隠し切れずに大問題となる。

隠す必要がないと分かっているのに、取り繕ってしまう。自分はこうあるべきだ、という理想像に縛られ、本来の自分を厚い殻の中に閉じ込める。

小さい頃から殻に閉じこもっていたため、どれが自分のホントの姿かが既に自分にも分からない。
自重していることを自覚してはいるが、自重していない自分の姿が想像できない。

「いい人」は「『どうでも』いい人」。人畜無害。殻に閉じこもっている人からは攻撃される心配が無い。だから興味をもたれない。

「自分の」人生を楽しむためには、自分の足で歩かなければいけない。
殻に閉じこもっている限りは安全。怖いものなんてない。
でも、それは自分の人生じゃない。
自分の足で歩くには責任と重圧が常につきまとう。
失敗に正面から向き合わなければならない。
誰も助けてくれない。
険しい道である。

自重してても何も始まらない。

georgiamodegeorgiamode 2008/12/08 02:12 yun__yunさんこんにちわ、はりすです(覚えているかな)。

>子どもが壁にぶつかる前に全ての壁を親が取っ払ってしまうと、子どもは成長しない。

まあ、私みたいに、毒親だと壁が大きすぎて人生の損失が膨大ですけどね……

私の場合だと、30代で自分の好きな衣装を着たあたりから、大幅な変化があったように思います。私は40まであと二、三年ですが、今や、かなりぶっとんでしまいました(^^;; 20代はまだそこまでふっきれないというか。
誰も助けてくれないかもしれませんが、助言をもらったりすることはできると思いますよ。
yun__yunさんの人生はこれからですよ。